<吹雪が弱まると、そこはモノトーンの世界>
井上陽水の「氷の世界」ではないのですが…2月8日(金曜)前回樹氷が撮れなかったリベンジに、早朝暗闇の中を倶知安町富士見橋を目指して「樹氷」を撮りに出かけました。蘭島町から余市の海岸沿いでは、5m先が見えないほどの猛吹雪。家を出るときは星空だったのに…。先を進むにつれ、猛烈な吹雪に見舞われたり、止んだり、不安定な状況。のろのろ運転で、ともかく国道5号線を先に進みます。吹雪はやむどころか、倶知安に入っても、収まる様子はなく、民家と言わず町並みも吹雪一色。富士見橋についても風はやや治まったものの、雪は一向に収まらず。
郊外の家も、ご覧の通り雪まみれ。モノクロの世界に近い。
富士見橋に到着するも、雪は降りしきり、樹氷どころではない。川面に白鳥が寒そうにうずくまっている。人の気配を察してか、下流に移動し始めた。
尻別川の堰堤に建つ休憩所も、吹雪で見えない。富士見橋から撮影
上の画像は赤い橋(富士見橋)から撮っています。堰堤は公園になっていて、休憩所は画像の通りです。撮影は、H29.2.27です。
一面の銀世界…と言うと格好が良いですが、実際は鈍色のせかい。晴れて青空だと銀世界ですが、雪が降っていると、ナマリ色の世界で、地平線と空の区別が付かない。
車をターンさせるために橋を羊蹄山方向に進むと……これぞ!マイケル・ケンナの世界か。
<マイケル・ケンナ>
イギリス生まれで米国在住の世界的に有名なモノクロ写真家。2018年には東京都写真美術館で個展が開かれた。写真の一部を紹介します。(←クリックで、ワープします)
羊蹄の水が噴き出す姿見の池にやって来ました。ここは10割蕎麦で有名な「農家の蕎麦や」があります。池を囲んで左隣には「じゃが太」と言う地元農産物を使ったレストランもあります。そのじゃが太も、雪にまみれて…
池の周りの木々も…墨絵の世界。
さて先に進んで京極町の吹き出し公園に行きます。こんな吹雪で先のに通しがわるい中を…物好きですね。
吹き出し公園の吊り橋横に立つレストランも、営業休止かなと思いきや、店内にライトが付いている。ふ~む、駐車場には5-6台の車があるから、お客が入っているらしい。
吊り橋は、係員が除雪機で、路を確保していますが、1時間もせずに再び積もりそう。
わざとカメラを回転させたのではありません。雪に足を取られて…
吹き出し部分の上方は、粉雪が舞い上がって…
雪は絶え間なく降り続く。
国道5号線で帰宅途中、余市川の手前で停車。川に薄氷が出来ている。対岸のニッカウィスキーの建物が見える。
川面が冷え込んで、薄氷がゆらゆら…シャーベット状になっている。これから夜半に駆けて気温がさらに冷えると凍結部分がさらに、広がる。
橋桁から川面を覗くと、波にゆられて、シャーベットがふわふわ揺れる。
余市川途中の分水のための堰か?川の縁のススキが僅かに茶色。
カラーで撮っても、モノクロでっても大差が無い。