早いもので、1月も下旬になりましたが、年明け以降1日たりとも快晴の日が続きません。このところの毎日の大雪で、我が家の前の市道は、小路や車庫前等から出された雪が路肩に積まれ、優に3〜4mを超え、なおかつ市道の中心部に向かってせり出してきました。市も予算不足からか、一向に除排雪する様子がありません。そのため2車線道路が1車線に狭まり、なおかつ蛇のようにくねくねと曲がってしまいました。歩道は雪に埋もれ、道行く人々も、車に気を付けながら曲がりくねった市道を歩いています。
今回は除排雪の話は置いといて、このところ冷え込みが厳しいところから氷の話を取り上げたいと思います。『窓の外では、リンゴ売り…毎日吹雪、吹雪、氷の世界…♪』、これは井上陽水の「氷の世界」の一節ですが、今の小樽はまさにこの世界です。氷に関する画像を探してみると、出てくるは出てくるは…そうですね、北海道は11月から3月まで、年間5か月間も雪に覆われている訳ですから。今の時期、旭川では層雲峡氷瀑祭りが行われていますし、支笏湖では昨日から支笏湖氷涛祭りが開催されました。何れも川水や湖水を吹き付けて製作された氷像を、七色にライトアップして、幻想的な世界を作り上げています。
そこで今回は、イベントの氷像を中心に取り上げ、次回以降、自然の氷アート、ツララや流氷、そして樹氷等を数回に分けて紹介していきます。第1回目の今回は、雪祭りや氷像祭りを紹介いたします。結構以前の画像が多いので、最近の事情とは必ずしもマッチしませんのでお断りしておきます。
(1) 札幌雪祭り・すすきの氷像祭り
札幌雪祭りと言うと、大雪像をイメージされるかもしれませんが、メインの大通会場にも氷像が設置されています。また、雪祭り会場の一つ、すすきの会場では氷像祭りが行われ、出来栄えを競うコンテストも行われています。
平成12〜3年ころまでは大通会場の2−3丁目には大型の氷像がいくつも設置されていました。この画像は、スタッフが氷像の内部の補修作業をしているところです。次の画像もそうですが、派手なウェアがとても目立ちました。
氷像に当てる光線の色が次々と変わります。手前に大きな投光器が見えます。
最近は大通会場では氷像はほとんど見られなくなってきましたが、以前は結構な数がありました。バックと同系色なのでわかりずらいですが、波の上で鮭が大きく飛び上がっているところです。上の方に、胸ひれと、えらが見えてます。
平成17年2月の札幌雪祭りに、小泉首相が訪れた年の画像です。氷上ステージで、バンド演奏者がチューニングしているシーンです。ライトを消したステージ上で数回左の女子たちと歌合せをしておりました。こういうシーンは珍しいので、フィルム1本撮影してしまいました。
鷲の頭の部分を、イルミネーションをバックに撮ってみました。
さて次は会場をすすきのに移してみます。通り一面に氷像が立ち並んでいます。とある一角で実演なのでしょうか、それとも補修作業なのでしょうか、若い女性が電動カッターで氷像を製作中でした。
シャケでしょうか、魚を製作中のようです。珍しい光景に、大勢の観客が見入っていました。と言うか、製作者が、若い娘さんであることが珍しいのかもしれません。
鷲が波の上に降りようとしているところです。バックのビルのネオンのオレンジ色が目の位置に来るように移動して撮りました。
魚などの氷漬けもありました。
(2) 然別湖のコタン祭り
例年2月の最も寒い時期に、然別湖上でコタン祭りが行われます。湖の氷は、厚さが50〜60cm以上になりますので、割れる心配はありません。湖から切り出した分厚い氷を重ねてかまくら状にした、いわゆるイグルーをいくつも作り、夜間にライトアップして観光客を楽しませます。
湖上に点々と造られた氷のハウス。奥では、スタッフが切り出した氷を加工していました。
会場入り口にはメインハウスがあります。
メインハウスの中には氷のカウンターバーがあります。器も氷でしたが、車で来ていましたので飲むことはできませんでした。
温泉旅館の宿泊客らしく、カクテルをオーダーしていました。
メインハウスを出て湖上のハウスを覗いてみました。観光客が訪れる時間帯でないので人っ気はありませんが、中はこんな感じです。
明り取りの窓には可愛い小鳥の彫刻がされています。
さらに奥の教会風のハウスでは、スタッフが補修中でした。スタッフは台湾からの留学生でした。
時間が昼間とあっては幾分華やかさに欠けますが、撮影ツアーの途中に寄ったので仕方がありません。然別湖温泉は、市街地からは結構離れている山の中にあるので、本格的に撮影しようとすると泊りがけになります。そこまでは、ちょっと…が正直な気持ちです。
(3) 支笏湖氷涛祭り
例年1月下旬から2月中旬にかけて実施されます。今年で36回目ですから道内では歴史のある冬のイベントです。水質日本一を誇る支笏湖の湖水を吹きかけて、大小30基の氷像が製作されます。支笏湖ブルーと呼ばれる淡い青色に輝きます。土日祭日には、午後6時半から花火も打ち上げられます。札幌から近いこともあって人気も高く、旅行会社のツアーバスも出ています。ただ渋滞するのが難点です。
氷の自然の色が出ています。
会場入り口付近の氷像にはこのように7色ににライトアップされており、とても人目を惹きます。
ひとつ上の無色な氷柱の広場から振り返ってみると…
カップルに人気の記念写真撮影スポット。
天井から緑のツララが降り注ぐような感じがします。これは松の枝をアーチ状に囲って、そこに数日にわたって湖水の水をシャワー状にかけ続けます。数日すると、このようなツララの天井が出来上がります。
緑色のライトに照らされた、松の廊下です。上の画像はこの通路の天井の部分を撮影したものです。
3月の下旬早春の支笏湖に撮影に行ったところ、会場であったところには、氷涛祭りの残骸があちこちにあって、ポンプで氷を溶かしていました。後方の山は恵庭岳でしょうか。
湖水の水をポンプで掛けた跡には、このような、直径50cmほどの穴が開いておりました。異様な感じがします。
さて次回の氷の世界は、自然にできた氷のアートを取り上げたいと思います。
今回は除排雪の話は置いといて、このところ冷え込みが厳しいところから氷の話を取り上げたいと思います。『窓の外では、リンゴ売り…毎日吹雪、吹雪、氷の世界…♪』、これは井上陽水の「氷の世界」の一節ですが、今の小樽はまさにこの世界です。氷に関する画像を探してみると、出てくるは出てくるは…そうですね、北海道は11月から3月まで、年間5か月間も雪に覆われている訳ですから。今の時期、旭川では層雲峡氷瀑祭りが行われていますし、支笏湖では昨日から支笏湖氷涛祭りが開催されました。何れも川水や湖水を吹き付けて製作された氷像を、七色にライトアップして、幻想的な世界を作り上げています。
そこで今回は、イベントの氷像を中心に取り上げ、次回以降、自然の氷アート、ツララや流氷、そして樹氷等を数回に分けて紹介していきます。第1回目の今回は、雪祭りや氷像祭りを紹介いたします。結構以前の画像が多いので、最近の事情とは必ずしもマッチしませんのでお断りしておきます。
(1) 札幌雪祭り・すすきの氷像祭り
札幌雪祭りと言うと、大雪像をイメージされるかもしれませんが、メインの大通会場にも氷像が設置されています。また、雪祭り会場の一つ、すすきの会場では氷像祭りが行われ、出来栄えを競うコンテストも行われています。
平成12〜3年ころまでは大通会場の2−3丁目には大型の氷像がいくつも設置されていました。この画像は、スタッフが氷像の内部の補修作業をしているところです。次の画像もそうですが、派手なウェアがとても目立ちました。
氷像に当てる光線の色が次々と変わります。手前に大きな投光器が見えます。
最近は大通会場では氷像はほとんど見られなくなってきましたが、以前は結構な数がありました。バックと同系色なのでわかりずらいですが、波の上で鮭が大きく飛び上がっているところです。上の方に、胸ひれと、えらが見えてます。
平成17年2月の札幌雪祭りに、小泉首相が訪れた年の画像です。氷上ステージで、バンド演奏者がチューニングしているシーンです。ライトを消したステージ上で数回左の女子たちと歌合せをしておりました。こういうシーンは珍しいので、フィルム1本撮影してしまいました。
鷲の頭の部分を、イルミネーションをバックに撮ってみました。
さて次は会場をすすきのに移してみます。通り一面に氷像が立ち並んでいます。とある一角で実演なのでしょうか、それとも補修作業なのでしょうか、若い女性が電動カッターで氷像を製作中でした。
シャケでしょうか、魚を製作中のようです。珍しい光景に、大勢の観客が見入っていました。と言うか、製作者が、若い娘さんであることが珍しいのかもしれません。
鷲が波の上に降りようとしているところです。バックのビルのネオンのオレンジ色が目の位置に来るように移動して撮りました。
魚などの氷漬けもありました。
(2) 然別湖のコタン祭り
例年2月の最も寒い時期に、然別湖上でコタン祭りが行われます。湖の氷は、厚さが50〜60cm以上になりますので、割れる心配はありません。湖から切り出した分厚い氷を重ねてかまくら状にした、いわゆるイグルーをいくつも作り、夜間にライトアップして観光客を楽しませます。
湖上に点々と造られた氷のハウス。奥では、スタッフが切り出した氷を加工していました。
会場入り口にはメインハウスがあります。
メインハウスの中には氷のカウンターバーがあります。器も氷でしたが、車で来ていましたので飲むことはできませんでした。
温泉旅館の宿泊客らしく、カクテルをオーダーしていました。
メインハウスを出て湖上のハウスを覗いてみました。観光客が訪れる時間帯でないので人っ気はありませんが、中はこんな感じです。
明り取りの窓には可愛い小鳥の彫刻がされています。
さらに奥の教会風のハウスでは、スタッフが補修中でした。スタッフは台湾からの留学生でした。
時間が昼間とあっては幾分華やかさに欠けますが、撮影ツアーの途中に寄ったので仕方がありません。然別湖温泉は、市街地からは結構離れている山の中にあるので、本格的に撮影しようとすると泊りがけになります。そこまでは、ちょっと…が正直な気持ちです。
(3) 支笏湖氷涛祭り
例年1月下旬から2月中旬にかけて実施されます。今年で36回目ですから道内では歴史のある冬のイベントです。水質日本一を誇る支笏湖の湖水を吹きかけて、大小30基の氷像が製作されます。支笏湖ブルーと呼ばれる淡い青色に輝きます。土日祭日には、午後6時半から花火も打ち上げられます。札幌から近いこともあって人気も高く、旅行会社のツアーバスも出ています。ただ渋滞するのが難点です。
氷の自然の色が出ています。
会場入り口付近の氷像にはこのように7色ににライトアップされており、とても人目を惹きます。
ひとつ上の無色な氷柱の広場から振り返ってみると…
カップルに人気の記念写真撮影スポット。
天井から緑のツララが降り注ぐような感じがします。これは松の枝をアーチ状に囲って、そこに数日にわたって湖水の水をシャワー状にかけ続けます。数日すると、このようなツララの天井が出来上がります。
緑色のライトに照らされた、松の廊下です。上の画像はこの通路の天井の部分を撮影したものです。
3月の下旬早春の支笏湖に撮影に行ったところ、会場であったところには、氷涛祭りの残骸があちこちにあって、ポンプで氷を溶かしていました。後方の山は恵庭岳でしょうか。
湖水の水をポンプで掛けた跡には、このような、直径50cmほどの穴が開いておりました。異様な感じがします。
さて次回の氷の世界は、自然にできた氷のアートを取り上げたいと思います。