Quantcast
Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
Viewing all articles
Browse latest Browse all 810

HDRな小樽の街並み

$
0
0

最近はデジタル技術の進歩で、ほとんどのデジタルカメラでHDR加工写真が撮れるようになりました。アートフィルターの一つとしてカメラ内部に組み込まれ、撮影後あるいは撮影時に、瞬時にHDR加工が施されるようになりました。そこで、HDR機能を使って少し小樽の街並みを切り取ってみたいと思います。

ここで、HDR加工とは何か、カメラや写真に疎い人にも分かるように、簡単に説明しておきます。HDR加工とはHigh Dynamic Range Imagingの略称(HDRiまたはHDR)で、もともと明暗差の大きな画像を輝度差、明暗差の幅を圧縮することを言います。いわゆる明るい部分の白飛びを抑え、暗い部分の黒潰れを抑えます。より専門的な話は、ウィキペディア(Net上の百科事典)を参照してください。

HDRも、その当初は、単に輝度差(明暗差)を圧縮する方法として用いられてきましたが、デジタル技術の進歩とともに、より画像をドラマチックに、より絵画ふうに表現する手法に代わってきているような気がします。ともあれ、小樽市内の風景を、HDR加工したカットを紹介いたします。標題の小樽運河をスマホで女性が撮影している写真は、女性の髪やコート、運河沿いのホテルの日蔭の窓部分は、黒くつぶれて判別が難しいのです。一方、女性の白いコートに日の当たっている部分や、雪の部分は白飛びしています。HDR加工することによって、黒潰れ、白飛びが抑えられました。


入舟町のガード下・標準撮影 空は白く飛び、ガード下は黒潰れしています。


同上をHDR加工すると、空の雲が出て、ガード下も明るくなりました。


オルゴール堂の蒸気時計・標準撮影 石造りの壁がライトで飛び気味です。時計の文字盤の数字が白飛びして、判読できません。


同上・HDR加工 壁の石がはっきりしました。動いている人物は消えてしまい、動かなかった人物のみが映り込みました。

ここで気が付いたのは、動くものが自動車のライトであったらどうであろうかと言うことです。露出差を変えて撮った3カットともに、ライトが映り込むはずです。結果とそしてとてつもない面白い画像が出てきました。なお、HDR加工に際しては、露出差をちがえた3カットをPhotoshopCSとPaintoshopProEXの両方で加工してみましたが、1画像加工するのに、PhotoshopCSでは約6-7分、PaintoshopProEXでは1分以内で済みます。と言うことで後者のソフトで加工しました。


小樽駅前の歩道橋の上から交差点を撮影 とてもカラフルな交差点になってしまいました。


小樽駅前中央通りの安全地帯から海側に向けて撮影 左車線を走る車がやや少ないのが残念。


住吉神社前の歩道橋から、小樽駅方面を撮影、夜の国道5号線です。


同上、奥沢、札幌方面を撮りました。青い標識がくっきり撮れています。高速連続シャッターを切ったので、横断中の人物が光った路面に影として残りました。

以上の8カットはいずれもCANON EOS 40Dと言う、いわゆるデジタル一眼レフカメラで、露出差をちがえ3カット撮影したものを、HDR加工したものです。次からはコンパクトカメラのHDR機能を使って撮影した画像を取り上げます。使用したカメラは、CASIO EXILIM Z3000とPENTAX WG3の2機種です。CASIOのコンデジはあらかじめHDRアートフィルターで撮影しました。PENTAX WG3は撮影後、アートフィルターをかけました。


我が家を一歩出てメルヘン交差点方向を見ると…


我が家のパピヨンのポートレート。メルヘン交差点です。いつも通るイヌの散歩道にあたります。


普段は、メルヘン交差点はこんな感じです。

さらにイヌとともに、入舟町をさかのぼり、JR函館線のガード下をくぐります。坂道を登り、双葉高校脇を通って量徳橋に出ると、旧量徳小学校跡地では、今新小樽市立病院の新築工事の最中です。


量徳橋の上から住吉神社方面を撮る。左は新小樽病院が工事中。


同じ場所から振り返ってみると、バスが停車しています。山の手循環線がここ南小樽から30分おきに出るようになりました。


住吉会館横の空き地の高台からは小樽港が一望できますが、この日は沖合に雪雲が出ていました。雪雲がとてもドラマチックに見えます。普通に撮ると、ねずみ色の空に溶け込んで、これほど目を引きません。



さて次は日銀および旧手宮線周辺から運河方面に降りてみましょう。かつてこの辺りは北のウォール街と呼ばれた金融街でした。旧日銀小樽支店を中心に、全国の都市銀行が立ち並び、その威容を競ったものでした。


日銀の周辺は、いち早く電線の地下埋設がされました。ここの電線埋設は十数年前に行われました。市内でもう一か所埋設されたのは、運河通りです。


小樽美術館横を走る旧手宮線。手宮〜南小樽〜札幌間は、明治11年に日本で3番目に作られた鉄道なんです。石炭輸送の役目を終えた鉄道は、南小樽〜手宮間が廃線となり、今は遊歩道となっています。


コンデジで撮ったHDR写真をモノクロ変換すると、こんな感じになります。赤いひざ掛け毛布が白飛びしていますが、なぜなんでしょうね?


運河は、冬場でも結構観光客が押し寄せるんですが、時間帯によっては、こんなふうに閑散とした時もあります。


観光客が滅多に来ない、北運河です。


北運河にある、運河公園と旧日本郵船の建物。
 

機会があれば、小樽市内をもう少しHDR画像で紹介いたします。 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 810

Trending Articles