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Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
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第64回さっぽろ雪祭り

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2月5日(火曜)から11日(火曜・祭日)まで7日間にわたり、札幌雪祭りが開催されました。世界的にも有名となった札幌雪祭り、今年は大通公園、ススキノ、ツドームの3会場で大小216基の氷雪像が並びました。すすきの会場は主に氷像が中心で、氷の祭典です。ツドーム会場は大人と子供の遊びをメインとした会場づくりになっています。やはりメインは大通会場で、大雪像が5基、氷像含めて計134機が立ち並んでいます。

ここ4年ほど雪祭り会場を訪れておりませんので、久しぶりに撮影に行くべく天候状況を見ていましたが、5−8日はいずれも吹雪き、9日(土曜)は曇りマークが出ていました。小樽でも時折日がさす状況で絶好の雪祭り日和。また雪祭りに合わせて、札幌地下歩行空間で、色んなイベントが行われております。中でも前年4月〜11月に実施された「札幌フォトコンテスト第1期、第2期、第3期」の入賞作品が展示されているとのこと、私自身の作品も3点入賞していますので、この機会に見ておこうと思いました。

JR札幌駅からそのまま地下鉄札幌駅に入り、さらに地下駅を通り越して地下歩行空間に入ります。午後の地下歩行空間はものすごい人出。土曜日と雪祭りが重なったためでしょう。歩行空間の両側では、いろんなイベントが行われていました。バレンタインが近いせいかバレンタイン関連商品、グッズの販売売店や、韓国、中国人向け案内コーナーも設置されています。大通駅近くの空間では、伊勢神宮に関する写真展やビデオ放映がされていました。なぜ伊勢神宮が?と唐突に思いましたが、そうです、今年は式年遷宮の年で、伊勢神宮の大雪像が作られていました。さて、地下空間の最終出口の13番横で、札幌フォトコンテストの入賞作品が展示されています。


展示作品に見入る人たち。右手の女性が石狩支庁の担当者で、石狩管内のガイドブックと今回の入賞作品の冊子を配っていました。


第1期から3期までの全入賞作品が展示されています。


左正面のパネル。


正面右側のパネル。中央樹氷林と焼却場の煙の流れが、第1期特別賞となった私の作品「厳冬の朝」です。


右下が、第1期カテゴリー(札幌新発見)グランプリとなった作品「マッターホルンを釣り上げるぞ」です。


左上が、第1期特別賞となった作品「今も息づく原始の森」です。

さて、5時からのライトアップまでまだ時間がありますので、地下街オーロラタウン(大通り西4丁目〜西1丁目)で遅めの昼食を取ります。このオーロラタウンはほとんどの店舗がファッション衣料品を扱っている店で、喫茶店や飲食点は数件しかありません。どの店も長蛇の列。やっと昼食を済ませると3時半過ぎでした。このオーロラタウンでもイベントが行われていました。


毎年9月の第1週の土日に行われるストリートパフォーマーたちによるイベント「さっぽろ大ドンデン」のミニバンのようです。会場では、白いマスクをつけた「劇団白こしょう」による西遊記が演じられていました。


西3丁目の北洋銀行ビルから地上に上がると、曇りの天気予報とは打って変わって真っ青な空が出ていて陽が差しています。目の前が西3丁目会場でHTBテレビ・石屋製菓白い恋人Park Air広場になっています。近づくと大きな歓声が沸きあがっていました。大きなジャンプ台があって、10〜13歳のジュニアクラスのスノーボード、フリースタインスキー競技が行われています。


途中のジャンプ台(白い恋人)で大きく飛び出し着地する。


ジャンプ台を飛び出し空中でパフォーマンスをして着地する。逆光で見にくいが、雪煙が舞いあがり結構な迫力。


次に4丁目会場に移動します。ここはSTVテレビ・よみうり広場です。伊勢神宮をテーマにした大雪像があります。


パチンコ屋の看板はここにそぐわないが…スポンサーなのでしょうね。雪像は「伊勢・神話への旅」となっています。


飲食ブースでは「白いおしるこ」が売られています。結構並んで注文しておりました。


5丁目会場は環境広場と題され、国の重要文化財である中島公園にある「豊平館」と台湾の「中正記念堂」の2基の大雪像・氷像があります。豊平館は、周知のように明治13年に高級西洋ホテルとそて、開拓使が建設しました。明治天皇をはじめ要人の宿泊宴会施設として利用されましたが、昭和33年以降は主に結婚式場として利用されてきました。今回の雪祭りでは、この大雪像にプロジェクターで映像を投射するということで、テレビで取り上げられ話題を呼びました。


中正記念堂は、中華民国(台湾)の元総裁・蒋介石を顕彰した施設です。


プロジェクターによる投射(プロジェクションマッピング)開始は5時からとのこと。


豊平館と中正記念堂の間にはコカコーラのPRブースがあります。壁の人物を目にしたときには、おやっと思いましたが、よく見るっとコカコーラの宣伝でした。

豊平館のプロジェクションマッピングは、帰りに見ることとして、6丁目会場に向かいます。ここの横断歩道で、ついにやってしまいました。ツルン、ドッテ〜ン、尻を打ちました。しばらく動けず、後ろから来た中年の男性に抱え起こされました。尻はしたたか打ちましたが、カメラは無事でほっとしました。6丁目会場は市民の広場で、売店と飲食店、飲食のためのテントが設営されているスペースです。飲食屋台は北海道内各地の名物料理を並べたブースになっています。札幌ラーメン、石狩なべなど札幌を代表する食べ物のほか、滝川の松尾ジンギスカン、美唄の焼き鳥、旭川ラーメン、森のいかめし、厚岸の牡蠣、別海の鮭チャンチャン焼きなどなどです。


6丁目会場に入るとすぐにこの豚丼の看板が目立ちました。豚丼は帯広名物です。


テントの中は飲食スペースですが、この日はどこも満席状態。


午後遅く昼食を済ませておりますので、一向に食欲がわかず、飲食ブースを素通りして7丁目会場に向かいます。ここはHBCテレビとタイ王国広場になっています。この会場ではあまりめだったものがなく撮影せずに、次の8丁目会場に向かってしまいました。8丁目会場はHBCテレビと歌舞伎座広場になっていて、大雪像も建て替え工事中の新歌舞伎座が来春の竣工前にここでお披露目となりました。


薄暮のなかの歌舞伎座。


9丁目会場は北大博物館といくつもの動物をかたどった中雪像が2基あります。さらに10丁目会場に向かうと、ここはUHBテレビ広場で、UHBで放映中のアニメドラマ「ちびまる子」の大雪像があります。雪像には[ちびまる子ちゃんin Hawai'i」と書いてあります。雪像上の舞台では、昨年新千歳空港とハワイのホノルル空港間の直行便就航を記念したイベントが行われています。本場ハワイのフラチームがこの舞台で踊っています。


ダンサーたちもさすが重装備です。

なお、カップうどんの「どん兵衛」がちびまる子のスポンサーなのか、この会場で宣伝がやたら目につきました。テント張りのどん兵衛ブースがあって、無料配布のどん兵衛にお湯をかけてもらい食べている方がたくさんおりました。


さて最後の広場が、11丁目及び12丁目会場です。11丁目は国際広場と言われ「第40回国際雪像コンクール」の参加作品が展示されています。12丁目は市民の広場で、市民が作成した雪像が並んでいます。


雪像コンクール優勝作品 タイチーム「自然からの芸術家」


準優勝作品 フィンランドチーム「鳴き声が聞こえますか?」


初音ミクの冬バージョン、雪ミク


その雪ミクとフィギアのコラボ、三脚の上に2体のミク


11丁目会場を後にして、豊平館のある広場で予定されているプロジェクションマッピングを見学することにします。会場に近づくに従い身動きが出来ないほどの込みようです。何とか身を滑りこませ、投影を待ちます。15分も過ぎたでしょうか、いきなりアナウンスで投影は中止しますとのこと。500人入りの会場に倍近い観衆が押し寄せ、危険なため中止となったようです。放映の再開は未定とのアナウンスが繰り返し流れます。それでも再開を待つ人々が後を絶ちません。結局私も30分ほど待ちましたが、あきらめて帰途につきました。

翌日10日と11日(月曜祝日)の北海道新聞の朝刊社会面でもこのことを取り上げておりました。結局は9日の5時半以降すべての時間で中止となったようです。テレビ等でも大変話題になったイベントだっただけに大変残念です。主催者側が1回の観客を500人程度と過小評価したことがが原因だったようです。でも平成18年と20年の雪祭りの雪像「ナルニア王国物語」で同様の放映をしたときにも大勢の観客が押し寄せていたことを忘れてしまっていたのでしょうか。何か腑に落ちない感じがしました。

参考までに平成18年のナルニア王国物語の1シーンをあげておきます。

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