前回はお台場での撮影スポット並びに画像を取り上げましたが、今回は中央区晴海5丁目の晴海埠頭公園並びに公園に隣接する晴海客船ターミナルをご紹介します。ここは東京でもお台場に次ぐ撮影スポットではないかと思っています。公園の目の前にはレインボーブリッジがあり、その右手には東京タワーをはじめ超高層ビル群があります。また左手にはレインボーブリッジにつながる高速道路の向こうにお台場のビル群、観覧車などが見渡せます。とりわけ薄暮から夜景に至っては息をのむ光景が見られます。加えて、ターミナルビルの広場の海側には深さ30cmほどの人工池が作られていて、風のない日には対岸の夜景がこの池に映り込むのです。
なお、この晴海客船ターミナルは、大型客船用のターミナルで、定期航路のターミナルではありません。小樽港にもよく寄港するにっぽん丸やふじ丸、パシフィックビーナス号などが寄港します。東京駅の丸の内口から晴海埠頭行きのバスに乗ると30分前後で来ることが出来ます。夜間も9時ごろまでバスが走っていて、交通の便は極めて良好です。
晴海客船ターミナルの外観図、晴海ターミナルのホームページから転載しました。
バスを降りると赤い鉄柱のオブジェが出迎えてくれます。奥に見えるガラス造りの建物がターミナル展望台です。これだけで十分絵になります。
階段を上がって展望台に着くと、内部が赤い色で飾られていて、まず驚きます。窓越しにレインボーブリッジや東京の夜景が見渡せます。
後方晴海1丁目、2丁目、豊洲方面を振り返ると、当時(平成14年ころ)はビルが建設中でした。今は多分この景色も大きく変わっていることでしょう。
さて、ターミナルビルの広場の前方に人工池があることを言いましたが、ビルの外観図にも書かれています。この人工池は高さ1m弱ほどで、風のない日は対岸の風景がこの水面に映り込みます。カメラに撮ると上下シンメトリックな画像になって何とも言えない、心地良いリズム感が出てきます。ここで撮影する場合はむしろ三脚は不要です。人工池のふちは黒い御影石でしょうか、幅20?ほどの平らな縁取りがあります。この縁にカメラを置けば、三脚なしでしかも池の水面を大きく取り込むことが出来ます。早速いくつか画像を見てみましょう。
日没後赤く染まるレインボーブリッジです。20秒ほどの長時間露光をしていますので橋の上を通過する車の光や橋の下を通過する船の光跡が帯となっています。
薄暮の時の様子です。いけがピンク色に反射して、係留されている貨物船が映り込みました。池の縁には景色を眺める人が数人おります。
人工池に沿って、もう少し左側に移動してみましょう。レインボーブリッジ(首都高速11号台場線)の向こうにお台場の夜景が見えます。この日は人工池にさざ波が立ち上二つようなくっきりした画像にはなりませんでした。
今度は反対側、右側にやってきました。ここからは浜松町の国際貿易センタービルや芝にある東京タワーが見えます。何分10年ほど前の光景ですから、近年では汐留付近の再開発などもあって、いくつもの超高層ビルが出来ているのではないでしょうか。
似たような光景ですが撮影日が違い、気象条件が異なると、画像も違ってきます。
月と金星は合成になっています。予め月と金星は36枚撮りフィル1本に写し込んでおいて、そのフィルムでレインボーブリッジを撮影したものです。フィルム時代は合成するにしても、このような手の込んだ手段をもちいらざるを得なかったのです。今であれば、月と橋の二つの画像があれば、PCで簡単に重ね合わせることが出来ます。
水面に映り込んだ画像をもう一枚。ネガフィルムで撮影していますが、ネガの場合はどうしてもネズミ色の混じった赤となってポジフィルムのようなクリアーな赤が出ません。月と金星の画像も同じです。ネガフィルムですので、ネズミ色っぽい青になってしまっています。
15?対角魚眼レンズで、レインボーブリッジの向こうに沈む夕日を切り取ってみました。
人工池の右手にはこのような風車?を思わせるオブジェがあります。この直方体のオブジェは風によって回転します。
さて再度ターミナルビルに上がってみましょう。テラスから見たのが下の画像です。このカットは、昭和11年製のリリーという蛇腹カメラ(詳しくは2010年12月25日付ブログ「コニカという名のカメラたち〜その2」参照)で撮影した画像です。このカメラは、ブロニーフィルムを使った6×9cm版の画像が得られます。普通の35mm版の6.25倍の大きさの画像になります。しかも昭和11年とはいえレンズは有名なドイツのカールツァイス「テッサー」105?です。
右側ぎりぎりに風車のようなオブジェが見えます。
ターミナルビルに接続して晴海埠頭公園があります。この公園からは対岸の芝浦工業地帯や、竹芝桟橋が見えます。
同じく公園から見た対岸の風景です。
最後の一枚です。レインボーブリッジの橋に偶然飛行機雲がかかりました。橋をつるす線が楽譜のようにも見えます。
なお、この晴海客船ターミナルは、大型客船用のターミナルで、定期航路のターミナルではありません。小樽港にもよく寄港するにっぽん丸やふじ丸、パシフィックビーナス号などが寄港します。東京駅の丸の内口から晴海埠頭行きのバスに乗ると30分前後で来ることが出来ます。夜間も9時ごろまでバスが走っていて、交通の便は極めて良好です。
晴海客船ターミナルの外観図、晴海ターミナルのホームページから転載しました。
バスを降りると赤い鉄柱のオブジェが出迎えてくれます。奥に見えるガラス造りの建物がターミナル展望台です。これだけで十分絵になります。
階段を上がって展望台に着くと、内部が赤い色で飾られていて、まず驚きます。窓越しにレインボーブリッジや東京の夜景が見渡せます。
後方晴海1丁目、2丁目、豊洲方面を振り返ると、当時(平成14年ころ)はビルが建設中でした。今は多分この景色も大きく変わっていることでしょう。
さて、ターミナルビルの広場の前方に人工池があることを言いましたが、ビルの外観図にも書かれています。この人工池は高さ1m弱ほどで、風のない日は対岸の風景がこの水面に映り込みます。カメラに撮ると上下シンメトリックな画像になって何とも言えない、心地良いリズム感が出てきます。ここで撮影する場合はむしろ三脚は不要です。人工池のふちは黒い御影石でしょうか、幅20?ほどの平らな縁取りがあります。この縁にカメラを置けば、三脚なしでしかも池の水面を大きく取り込むことが出来ます。早速いくつか画像を見てみましょう。
日没後赤く染まるレインボーブリッジです。20秒ほどの長時間露光をしていますので橋の上を通過する車の光や橋の下を通過する船の光跡が帯となっています。
薄暮の時の様子です。いけがピンク色に反射して、係留されている貨物船が映り込みました。池の縁には景色を眺める人が数人おります。
人工池に沿って、もう少し左側に移動してみましょう。レインボーブリッジ(首都高速11号台場線)の向こうにお台場の夜景が見えます。この日は人工池にさざ波が立ち上二つようなくっきりした画像にはなりませんでした。
今度は反対側、右側にやってきました。ここからは浜松町の国際貿易センタービルや芝にある東京タワーが見えます。何分10年ほど前の光景ですから、近年では汐留付近の再開発などもあって、いくつもの超高層ビルが出来ているのではないでしょうか。
似たような光景ですが撮影日が違い、気象条件が異なると、画像も違ってきます。
月と金星は合成になっています。予め月と金星は36枚撮りフィル1本に写し込んでおいて、そのフィルムでレインボーブリッジを撮影したものです。フィルム時代は合成するにしても、このような手の込んだ手段をもちいらざるを得なかったのです。今であれば、月と橋の二つの画像があれば、PCで簡単に重ね合わせることが出来ます。
水面に映り込んだ画像をもう一枚。ネガフィルムで撮影していますが、ネガの場合はどうしてもネズミ色の混じった赤となってポジフィルムのようなクリアーな赤が出ません。月と金星の画像も同じです。ネガフィルムですので、ネズミ色っぽい青になってしまっています。
15?対角魚眼レンズで、レインボーブリッジの向こうに沈む夕日を切り取ってみました。
人工池の右手にはこのような風車?を思わせるオブジェがあります。この直方体のオブジェは風によって回転します。
さて再度ターミナルビルに上がってみましょう。テラスから見たのが下の画像です。このカットは、昭和11年製のリリーという蛇腹カメラ(詳しくは2010年12月25日付ブログ「コニカという名のカメラたち〜その2」参照)で撮影した画像です。このカメラは、ブロニーフィルムを使った6×9cm版の画像が得られます。普通の35mm版の6.25倍の大きさの画像になります。しかも昭和11年とはいえレンズは有名なドイツのカールツァイス「テッサー」105?です。
右側ぎりぎりに風車のようなオブジェが見えます。
ターミナルビルに接続して晴海埠頭公園があります。この公園からは対岸の芝浦工業地帯や、竹芝桟橋が見えます。
同じく公園から見た対岸の風景です。
最後の一枚です。レインボーブリッジの橋に偶然飛行機雲がかかりました。橋をつるす線が楽譜のようにも見えます。