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Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
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7−8日はどんど焼き

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正月用のしめ飾りやお札、破魔矢などを燃やす「どんど焼き」が、7−8日に小樽市内の神社で行われました。市民が、持ち寄ったしめ飾りなどを燃やし、炎に向かって手を合わせ無病息災を祈るどんど焼きは日本古来の行事で、全国的に行われています。東海以西では「左義長」とも呼ばれ、旧暦の小正月(1月15日)の最大の火祭りとなっています。小正月という旧暦の行事のない北海道では、門松が取れた7日、8日に行われるのが普通です。

小樽市内では住吉神社が7−8日に、竜宮神社と水天宮が7日に行われます。昨年は住吉神社で、一昨年は水天宮のどんど焼きを撮ってきました。今年はこの3か所の神社のどんど焼きのはしごしてきました。規模が一番大きいのは住吉神社で、小樽総鎮守と称されるだけあって敷地も広く、参詣者、氏子の数でもほかの神社を圧倒しているようです。7日(月曜)にまず住吉神社へ、昼近くに竜宮神社へ、最後に水天宮に寄ってきました。


住吉神社の鳥居の前に大きな絵馬が掲げられていました。近くの保育園児たちが参詣を終えて戻るところです。


鳥居横の敷地に大きなお焚き上げ台が設置されていて、市民が次々と正月用のしめ飾り、お札等を投げ入れる。


大きなしめ飾りが燃えてゆく、飾りの鯛が焼けて、鯛焼き君に…


ここ数年「まゆだま」を見ておりませんでしたので珍しくてパチリ。


もっと大きなまゆだまが投げ込まれました。すかさずパチリ。


またまた保育園児たちが無病息災を願ってやってきました。


炊き上げた炎に向かって無病息災を祈る人々


保育園児たちはまだどんど焼きを見ております。


どんど焼き入口近くでは。プラスチックや燃えないものはこちらに分別してくださいと係員が声をからしている。


どんど焼きから離れて参道に戻ると、初詣に行く人が絶えない。


どんど焼き入口に設置された賽銭箱。本殿まで長い階段を上がらずともも、ここで済ませるお年寄りが多い。

住吉神社での撮影を終えて、次は竜宮神社に向かいます。住吉神社前から国道を通ってバスでも小樽駅前方面に行けますが、どんど焼きに訪れる市民の車と折からの大雪で国道も渋滞していて、バスもノロノロ運転中です。すぐ近くにJR南小樽があります。南小樽から小樽駅へは、一駅ですが、JRを使ったほうが早いようです。竜宮神社は小樽駅から数分のところにあります。

国道側から竜宮神社の鳥居をくぐって参道に入ります。参道の急な坂を上がれば本殿前の広場に出ますが、しばらく来なかったうちに、広場手前の急斜面にコンクリート製の黒っぽい建物が出来ていました。神社の付属建築物なのでしょうが、本殿前の広場がやや狭くなったような感じがしました。鳥居から本殿に通じる急坂を上がって来る人、わきの付属幼稚園の前の急坂を上がってくる人、誰れもが手に一杯にしめ縄や正月飾りを抱えています。


本殿前の広場の中央に雪囲いで燃やすスペースが作られていて、次々としめ縄等が投げ込まれます。


本殿横の青いシート囲いの小屋では縁起物のお守りや巳年関連の小物が売られています。


本殿横では甘酒が無料で初詣客にふるまわれていました。この日は日が差していましたが気温は−5度前後と肌を刺すよ言うな寒さ、甘酒はありがたい。私も2杯いただきました。


燃え上がるしめ飾り。


きれいなしめ飾り、燃やすのがもったいなような…


広場脇のおみくじ売り場、可愛い巫女さんが一人で対応。おみくじを買う人が後を絶たずとても忙しそう。


可愛い巫女さんだったのでもう少しばかり寄ってパチリ。


どんど焼きを見に来た方の腕の中でミニチュアダックスフントがきょろきょろ、始終おとなしく抱かれていました。

住吉神社に比べてやや規模が小さいとはいえ、訪れる参拝客は始終後を絶ちません。余談ですが、竜宮神社をここに建立したのが、かの函館戦争の敗軍の将・榎本武揚だったのです。榎本武揚はのちに、北海道開拓使黒田清隆の下で北海道の開拓に尽くしました。その功労によって明治政府から小樽の稲穂町と呼ばれる町から外れた土地を一部払い下げしてもらい、この土地に竜宮神社を建立した経緯があります。詳しくは「榎本武揚と小樽」参照してください。

さて街中を通って水天宮に向かいます。水天宮のどんど焼きは3年前のH22年に見ておりますが、国道沿いに立地している住吉神社、竜宮神社に比べると、きわめて交通の便が悪いんです。水天宮に至る道は何本かあります。

?花園十字街から鳥居をくぐるメインの路は、水天宮近くで数十段の階段になっています。
?メルヘン広場からくる道は途中から斜度100%近くあり夏でも50数mの水天宮に上るのに途中何度も息継ぎが必要です。冬は降りるのさえ滑って危険です。
?もう一本有名な外人坂がありますが、さすが夏でも足がすくんで降りられないほどの急坂。冬は下手すると50数m滑落してしまいそう。
?最後は山田町から水天宮下まで車の通行できる道がありますが、終点には一般車の駐車できるスペースが殆どありません。この道は冬はすれ違うのも難しいほどですから、駐車なぞできません。


というわけでどんど焼きにやってくる方は、平日なので近隣のお年寄りが中心です。昼近くに訪れたときには参拝客が数人いただけでした。


閑散としていました。


なぜか撮影禁止のマークが…、あとで気が付きました。


これだけではさびしいので、ここからの景色がいいことをPRしておきます。真ん中の坂道が外人坂です。かつてこの坂の下にドイツ人商人が住んでいたことからそう名付けられました。


冬の情景 in Otaru〜Part 3(モノクロ編)

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今年の冬は異常と言っていいくらい、とても寒さが厳しくくなっています。北海道の中でも、小樽は海に面していることもあって、冬期間でも滅多に氷点下5度を下回ることがありません。ところが今期の冬はとても寒く1月早々から連日−7〜8度、時には−10度を下回る日もありました。市内では水道管が凍結した、破裂したというニュースがTV等でも取り上げられるほどです。水道管が凍結したのであれば、部屋を暖めたり、管の周囲を温めれば回復します。しかし破裂したとなると…

内地の方には水道管の破裂云々、と言われてもピンと来ないかもしれませんね。昔は水道管が鉛を含んだ鉄パイプでしたので、よく破裂したものです。深夜気温が急速に下がると、管の中の水が凍って膨張します。そのため鉄パイプに亀裂が走り、解けだした水道水がその亀裂から吹き出すのです。近年は鉄パイプに変わって塩ビ管が使われ、また凍結防止用に管にプラスチック材のホースで囲いがされています。なおかつ凍結防止装置も完備されていますが、それでもなお油断していると破裂させることがあります。

余談が長くなりましたが、日中でも頬がヒリヒリするほど冷える日が多く、写真撮影に出かける機会が減ってしまいます。そこで過去に撮影した写真から冬の小樽の情景をピックアップしてみました。主に白黒フィルム時代のものや、デジタルでモノクロ撮影した画像が多いのですが、ネガカラーやデジタルカラーをモノクロにしたものもあります。過去二回に分けて(Part1及びPart2)ブログで取り上げた内モノクロ画像は除いております。

(1) 小樽運河周辺


平成12年2月の「小樽雪あかりの路」の小樽運河です。日没後1時間ほどたっていますが、北西の空(ホテルソニアの後方)に残照が残っております。雪あかりの小樽運河はカラーで見ることが多いのですが、モノクロでもその美しさは変わらないと思います。


同じく平成12年の雪あかりの路からの画像です。星のオブジェのむこにカップルがいます。原画カラー(題名「星に願いを」)は、この年の「小樽雪あかりの路・愛のフォトコンテスト」でぬくもり賞をいただいています。


揺れている?そうです、運河の水面に写る浅草橋の観光客を撮ったもので、上下反転させています。右上の白い部分は運河縁の雪だまりです。


運河から道路一本海側に入ると、倉庫街の屋根から大きなツララが下がっていまっす。写っている建物は現在飲食店として利用されています。


飲食店の看板ですが、この店は今はありません。この通りの店は入れ替わりが激しくて…


運河裏のこの喫茶店は、細い通りの奥にあります。今はありません。


人力車は吹雪の日でも営業しています。このカットは、CASIO EXILIM Z3000というコンデジで、HDRアートというフィルターを使いカラー撮影したものをモノクロにしました。HDRの雰囲気が出ていると思います。


同じくもう一枚HDRアートをモノクロ変換した画像です。


レトロな雰囲気のする小樽運河最後の一枚です。えっ?ポスターにようですって?そうなんです、ちょい一部分を勝手に借用しました。すいません。あまりにも気に入っていまって…


(2) 小樽Wing Bay及びマリーナ

小樽Wing Bayは、周知のように、平成11年にマイカル小樽としてオープンした商業施設でした。JR小樽築港ヤードの一部を敷地として、その面積43万平方m、5000台収容可能な駐車場は、昭和56年に船橋に完成した「ららぽーと」を凌ぐ商業施設として有名になりました。しかしわずか4年でマイカル小樽は経営破たんして、テナントの撤退や改廃が続き、その後はウィングベイに改称されました。ともあれ、華々しく開業した商業施設も、近年は様々なイベントや施設の縮小が相次いでいます。ということで、今はもう見られない画像がたくさんあります。


いわゆる2番街(4Fにワーナーマイカルシネマのあるエリア)には4Fまで吹き抜けのスペースがあって、ここに当時としては珍しいオブジェがありました。スチール製のぼんぼりにカラフルなライトが周囲から当てられ、音楽に合わせてぼんぼりが開閉しながら上下に動きました。7色の反射光が周囲を照らして買い物客を魅了したものでした。それもマイカル小樽の破たんと同時にタダの飾り物になってしまい、現在では1Fに店舗を構えたビバホームのお邪魔虫になっています。


2番街4Fのワーナーマイカルシネマのグッズ売り場にこのようなアメリカンロック調のオブジェがあったのをご存知でしょうか?


Wing BayとJR小樽築港駅をつなぐ渡り通路・マリンロード(というらしい)からは、窓ガラス越しに海側に観覧車が見えます。その窓ガラスには通路反対側の下着メーカーの公告が反射します。このメーカーは「トリンプ」ということですが、綴りは英国のスポーツカーと同じ「トライアンフ」なんですが…。なお観覧車も2−3年前から動いておりません。


Wing Bay向かいの小樽マリーナ横の海は以前貯木場でいつもこのような光景が見られました。


小樽マリーナ(H11年11月23日)は今も変わりないようです。


ヨットが一艘冬の海に出ていく。

(3) 小樽市内その他の地区


H24年11月23日根雪になって本格的に積もり始めたころ、小樽市民公園の高台から街並みと石狩湾を見る。OLYMPUS PEN E-P1のラフモノクロフィルターで撮ると、赤外フィルムで撮影したような荒い粒子の画像となりました。


JR南小樽駅のホーム。山坂の追い小樽、ホームの札幌寄りは量徳橋の下になります。現役時代はここから札幌に通いました。


JR小樽駅の4番ホーム・裕次郎ホームからは小樽駅の正面の窓越しに街並みや海が見えます。小樽駅舎にはいたるところにランプが飾られています。


かつての金融街、この辺りには明治・大正時代の石造りの都市銀行がひしめいていました。写真左の石造りの建物は、現在はホテルビブラントですが、大正13年に小林多喜二が小樽高商(現小樽商大)を卒業し、ここ北海道拓殖銀行小樽支店に入行した建物です。その後この建物はめまぐるしく変わり、一時「ペテルブルグ美術館」(H7-11年)になったこともあります。この石像は、その当時の画像(H9年11月撮影)です。


H20年1月の撮影ですが、このシーズンは雪が少なく、フェリーターミナルに雪が見られません。


最後の画像は小樽余市間で撮影したもので赤外フィルムで撮影しています。冬の日本海の荒々しさがみられると思います。


次々回は、小樽以外の札幌、ニセコ等の冬の情景(モノクロ)を取り上げる予定です。

北海道開拓の村へ撮影会に

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毎年正月の成人の日の前後に行われる「北海道開拓の村写真撮影会」に今年も参加しました。1月13日(日曜)に写真撮影会が行われる旨の案内状が昨年12月初めに届いておりました。毎年フォートピアのメンバーもこのモデル撮影会に参加しております。撮影会は午前10時開始、午後3時終了ですが、いつも早めに出発して途中で雪景を撮影しながら、厚別区野幌の開拓の村に向かいます。昨年は石狩大橋付近で、で樹氷に遭遇し、午前中この樹氷の撮影に費やし、午後からのモデル撮影会に参加しました。

今年も午前6時半にフォートピアのメンバー5人で、小樽を出発しました。曇り空ながら雲も薄く、午後からは晴れの予報です。まずは去年のように石狩川流域で樹氷を期待しましたが、数日前までは−10度を下回る寒気でしたが、今日は一転暖気模様。まったく樹氷は見られません。それどころか時折猛烈な吹雪。えい、ままよと石狩新港に向かいます。ますます吹雪がひどくなります。


石狩新港を海岸の方向に進む頃朝日が出始めました。


時折猛烈な地吹雪の中を除雪車が追いかけて来ました。車一台も通らないこの時間、何しているんだというようにして追い抜いて行きました。


何をしていたかというとも列な吹雪の中路肩に上がって、吹雪になびくススキを撮っていました。電線もうなりをあげて揺れていました。横の物体はコンクリート製のケーソン(漁礁)の一部かと思います。


海岸に寄ってみると防護柵の向こうにトランスポーターがキリンのようにも見えました。吹雪で太陽もかすんでいます。


岸壁の防護壁を超えて雪煙が吹き上げていく。


殴りつけるような吹雪き、顔の感覚がマヒしてきました一旦車に退避します。


すぐそばに置いてある車さえかすんでしまうほどの吹雪…

ご覧のの通りの有様撮影どころではありません、遭難しかけません。車に退避します。普通の人が見ると、なんで好き好んでこんな嵐の中を…と思うでしょうね。でもこんな嵐の日でしか撮れないカットだってあるのです。人が撮らない時に撮る、これが傑作を生む秘訣、傑作が撮れたかと、聞かないでください。99%は失敗します。残りの1%にかけている、なんちゃって…ますます吹雪がひどくなって太陽をほとんど隠してしまいました。石狩新港岸壁での撮影を終えて、石狩漁港に向かうことにします。


少しは収まって来たようですが、それでも石狩浜に陸揚げされた小型漁船が、かすんで見えないほどです。


岸につながれた漁船にも雪が積もっています。


岸辺近くの浅瀬は蓮氷になっています。


一層のことモノクロ変換してみました。上のようなカラーよりもむしろものうろのほうが趣があるかもしれません。


車の転落防止の錆びた看板がありました。

屋や吹雪が一段落してきましたが、ときおり横殴りの雪が吹き付けます。石狩浜での撮影を切り上げていったん国道231号線(石狩街道)に出ます。出るとすぐそばに佐藤水産のサーモンファクトリーがあります。国道を左折して500mほど札幌方面に進むと、茨戸川から石狩新港に流れる石狩放水路の橋があります。その橋の両側に、車が数珠つなぎとなって駐車しています。何事かと車を止めると、茨戸川から流れる石狩放水路の結氷した川でワカサギ釣りが行われていました。


橋の両端には歩道に乗り上げた車両の列。割り込む隙間がないほど。



奥は茨戸川。結氷したここ放水路には40−50張りのテントが設置されていて、撮影中にも次々とテントを運び込む釣り人が絶えません。


釣り上げる瞬間を待っている写友。氷の厚さは30−40?ほどあって、ワカサギ、氷下魚、ウグイなどが釣れるという。


しばらく見ていると吹雪が収まってきました。

時計を見ると午前9時をややまわりました。ワカサギ釣りを後にして札幌新道を通って野幌の開拓の村に向かうことにします。このころには朝方の吹雪も嘘のように消えて、日が差して青空が出てきました。写友の話によると、例年モデル2名を配置して撮影会を行っていましたが、今年はモデルなしの撮影会であるとのこと。なるほど開拓の村のゲートで案内状を見ると、確かに従来書かれていた「モデル撮影会」の文字はなく、単に「写真撮影会」となっていました。モデル撮影会と早とちりしましたが、モデルのいない撮影会とは…

10時から始まっていた講師二名の先生の作例をもとにした話を聞くと、光と影を使った作品云々、撮影者が互いにモデルとなって云々と多少苦しい解説がありました。予算の関係でしょうか。事前にモデルなしを承知していた方もいたようで、集まった人数は去年をかなり下回っていると思われます。撮影前の説明会の会場の席が今年は空席が目立っていました。ともあれ手ぶらで戻るわけにもいかず、とりあえずは講師について回ることとします。


窓ガラスについた吹雪の跡。


南1条交番の前のポスト横で、撮影会参加の女性カメラマンがカクマキを羽織ってモデルになってくれました。


同じく警官と並んでくれました。


札幌市内の某高校写真部の女子生徒が、教会内部で信者風に演技してくれました。彼女たち写真甲子園を目指しているとのこと。


午前最後の撮影は漁村集落にある青山ニシン番屋でした。この番屋は小樽市祝津にある青山家(旧青山別邸、現貴賓館)の番屋をここに移築したもので、当時使われていたまま復元されています。当時の歴史やニシン漁の模様を、ボランティアの管理人(右端の方)から伺いました。


村内の建物の内部やガラス窓に映り込む風景など撮影しましたが、いつものモデル撮影と違って、どうも今一つ納得できるカットが撮れません。早めに村内の食堂で昼食を終え、午後の撮影会をパスして小樽に戻りました。なんとなく気の抜けた撮影会になってしまいました。

イヌの散歩道

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定年退職後、運動不足がたたって体重は増える一方。体重増加に合わせて胴回りがどんどん太くなってしまいました。勤務時は68kgだった体重が78Kg、腹回り95cmになってしまいました。家内からは、床暖に寝そべっている姿はトドだと罵られるし、医者からも「働いていもしないのに3食食うことはない」「体重を減らさないと…」と脅かされる始末。罵声や脅かしには屁の河童ですが、何よりも短足胴太のズボンが手に入らないことが最大の悩み。

まぁ、太る一番の原因は間食と運動不足ですが、生来意志の弱い私は甘いものの誘惑に弱く、運動嫌いと来ているもので…、家内がその弱みに付け込んで飼ってしまったのがイヌ。私はイヌ嫌い、ネコ派なので絶対だめだといったにもかかわらず、「あんたの運動不足解消のためだ」の一言に押し切られ、犬の散歩役を押しつけられてしまいました。運動不足の解消につながればいいか、というわけで雨の日も、風の日も、台風以外は毎日イヌの散歩に行っています。これで肥満解消とはいきませんが、カメラ持ってふらつけば時にはいい写真が…

ということで、ほぼ毎日30−40分ほどイヌを連れて近所をふらついてついます。過日はこんなことも…、イヌには1.5mほどのリード線をつけています。いつもは後ろからついてくる犬が、するすると前方に走っていく。やや3mほど前で電信柱の根元でにおいをかいでいる。私の手にあるリード線は後ろに、あれ、後ろにイヌがいない。イヌのやついつの間に首ぬけの術を使ったんだ。わたしゃイヌの首輪を引きずっていたのか?他人が見たらこれほど間抜けな光景はないわ。

我が家のすぐ下はメルヘン交差点です。観光案内にも載っているような有名店もあります。そんな通りを抜けて一回りするわけですが、このところの大雪の情景なども含めて案内したいと思います。なお画像はすべてCASIO EXILIM Z3000のHDRアートによります。


我が家の前は片道1車線の割と広い坂道、50mほど下るとそこはメルヘン交差点。右にオルゴール堂、正面にルタオ、その奥に北一硝子があります。


今回はイヌが主役?なので我が家のイヌのポートレートから、名前はジャスミンというらしいんですが、私は「イヌ」と呼んでいます。なおこの画像はH24年1月のもので、この年の降雪量は少ない。


交差点の「小樽家」という風水アクセサリー小物店を左に曲がります。


歩道と車道の間には3mほどの雪の壁が出来ている。正面左は「ベリーベリーストロベリー」というスパゲッティ屋さん。今は結構有名店になりましたが、昔はオヤジさんが暑い日も、寒い日も、雨の日も、365日街頭でチラシ配りをしていました。


スパゲッティ屋さんの隣のレンガ造りのビルのお店。


このビルの飲食店時代屋ののメニュー。あんかけ焼きそばは、小樽のB級グルメの代表。


さらに進むと、堺町に本店のある「大正硝子」のギャラリーがあります。


二つ目の交差点に来ました。いつもここのエネオスでガソリンを入れています。今日はリッターあたり152円、去年の1月は139円でした。なお、この交差点を右・坂道を上がっていくと山田町、別称「職人坂」になります。かつてはこの山田町に仏壇、家具、建具等の製造販売業者が密集していました。現在はわずかに数件が残るだけです。その多くは朝里の木工団地への移転、倒産・廃業した業者も数多くあります。


横断歩道を渡って直進します。さすが道銀の前の歩道はきちんと除排雪がなされています。


ガード下にはお稲荷さんがあります。


ガードをくぐってワンルームマンション(画面左の白い建物)とペットのえさ屋さんとの間の小路を上がります。


ここ数日の暖気で屋根から落ちた雪と降り積もった雪で道はぐしゃぐしゃ、車も尻ふりダンスをしてなかなか進めないほど。


双葉中学校、二葉高校の横を通って突き当たりが、去年の3月に閉校となった量徳小学校の跡地。現在は市立小樽病院の建て替え工事中。


量徳橋を渡ると、そこはJR南小樽駅。さらに信号を渡って海側に進むと…


年代物の建物・若林硝子店を左折すると住吉町の坂になります。


お疲れ様でしたワン!

コンパクトデジカメを買い替えました

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私の場合風景写真もさることながら、街中スナップ写真を撮ることが多いんです。メインのカメラはCANON EOS40Dを使っております。ただ街中スナップは圧倒的にコンパクトデジカメを使っています。いい被写体を見つけた時にはさっと撮影できること、また人ごみの中ではコンパクトカメラのほうが不要な警戒心を与えません。一眼レフを構えると警戒されて、ときには拒否反応を示す方でも、コンパクトカメラですと、Vサインをしてくれたり、微笑んでくれることもあります。というわけで、私の場合はコンパクトデジカメも一眼レフと同様主要な機材なんです。そこで今回LUMIXのTZ30を購入しました。


左が今回購入したLUMIX TZ30。右が今までつかっていたCASIO EXILIM Z3000。

これまで使っていたCASIO EXILIM Z3000は一昨年の11月に更新したばかりで、1年と2か月しか経過しておりません。しかし使用してみるといくつかの大変不便な点が出てきました。
?連写が利かないないこと。撮影モードにかかわらずシャッター切ってから次の撮影OKまでに約2秒かかります。この間モニター画面には『超解像処理中です。しばらくお待ちください』というメッセージが出ます。高解像モードでなくても同じメッセージが出ます。せめて秒間2枚ほど切れたらな〜という場面に何度も出くわしています。一発必中なんて至難の業ですから…。


連写が聞かないということは動きの早い物体の撮影には不向きです。

?色調再現に劣る点です。CANONのEOSも決して色調再現が良いとはいえませんが、CASIOの場合は発色が地味というか、赤がえんじ色になってしまうことです。下の画像は二枚とも同じ会場で撮影しています。上がCASIO EXILIM Z3000、下がCANON EOS40Dで撮影しています。著しい価格差のあるカメラを比較するのは酷ですが…それにしても色調再現が何とも…






左が今回購入したLUMIX TZ30で撮影した画像、右がCASIO EXILIM Z3000で撮影した画像、ポストの色を見てください。両画像ともPCでのレタッチは一切行っていません。なお購入価格は両機種ともほぼ同価格でした。LUMIXはアマゾンで14800円でした。

ということで、今回カメラメーカー数社のコンデジカタログを集め、アートフィルター機能、連写性、色調再現、最低販売価格等を調べてみました。色調再現で優れているのは、映像メーカーやフィルムメーカーのカメラです。ただフジは、色調再現が極めて素晴らしい(ポジフィルムモードが搭載されている)のですが、周知のように高級コンパクトカメラに特化しておりますのでこの際除外しました。LUMIXのカタログを見ていて惹かれたのが『撮った後からでもレタッチできる…(クリエイティブレタッチ)』というフレーズでした。

通常のコンデジの場合、事前に何種類かあるフィルターの中から選んで撮影します。撮影後にポップ調、モノクロには変換できません(PCソフトでできる場合もありますが)。LUMIXの場合、撮影後にモニター画面で6種類のアートフィルターから選んでレタッチができ、画像を新規保存することが可能です。小樽運河を撮影した画像をもとに見てみましょう。


これが元画像です。


上段の元画像をモニターで見ながら、6種類のレタッチ(メーカーによって呼び方が違い、アートフィルターともいう)をしてみました。

撮影後のレタッチが可能ということは…そうです、撮影後に6種類の組み合わせも可能だということです。


元画像をいったんモノクロ(ここではダイナミックモノクローム)に変換後、さらにもう一度モノクロ変換したのが上段左の画像です。明暗差の激しいダイナミックな画像になりました。左のモノクロ画像をトイカメラ風に変換したのが下段右の画像です。このほかにもトイカメ風レタッチを2度繰り返すと周辺光量落ちがさらに激しくなったりします。

撮影後のレタッチが可能なのは、以上の6種類ですが、撮影時にはこれ以外に、ジオラマ、ハイダイナミック(HDR)、セピア、ローキーの4種類のアートフィルターが使えます。クリエイティブレタッチ(撮影後のレタッチ)の6種類と合わせると都合10種類のアートフィルターが使用できることになります。

さて、連写モードのほうもかなり進んでいて、秒間2コマから10コマまでの連写が可能となっています。さすが10個コマの連続撮影はまず必要なさそうですが、5コマ程度であれば動きの速いペット撮影や一瞬の表情を撮るときなどでは重宝しそうです。そのほか「手持ち夜景モード」があります。1回の撮影で複数回の画像を切り取り加工するとありますが、まだ試し撮りしておりませんので効果のほどはわかりません。

一方使用していて不十分な点もいくつかありましたのであげておきます。パノラマ撮影は、撮影方法もCASIOと同じですが、明らかにLUMIXよりもCASIOが勝っています。LUMIXのそれは画像に縞模様が残ってしまいます。インクジェットプリンターで印刷したときにときおり縞模様が出ることがありますが、あれと同じ現象です。これではとても使い物になりません。


上段がLUMIXのパノラマ画像。下段がCASIOのパノラマ。LUMIXのほうにやや露出不足気味ですが、なんといっても縦縞が気になります。CASIOのほうは全く問題なく画面のつなぎ方もとてもスムーズです。

ともあれ両者一長一短があり一概にどちらがいいとはいえませんが、発売日が新しいほど新機能が搭載されております。その点ではLUMIXに一日の長がありますが、CASIOのHDRアートはCASIOのカメラにしか搭載されていません。どうやらお出かけの際にはこの二つのコンデジをポケットに入れる機会が増えそうです。


CASIOのこのHDRアートは捨てがたい。

LUMIX TZ30の主要スペック
1画素数 1410万画素
2レンズ ライカDC バリオエルマー広角側24?(35mm換算)F3.3〜6.4
3ズーム 光学20倍 超解像iAズーム40倍
4ISO感度 100〜6400
5シャッター速度 15秒〜1/2000
6静止画撮影可能枚数 約260枚
7GPS搭載

東京ロマン飛行〜その1(お台場編)

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今年の冬は異常気象でしょうか。昨年の9月後半の厳しかった残暑の反動でもないのでしょうが、正月以降とてつもない寒波と大雪に襲われました。例年であれば小樽市内で氷点下5度を下回ることは珍しいのですが、氷点下7−8度の日が多く、小樽運河がに蓮氷が連日のように現れました。水道管が凍結した、破裂したという事故も数多く報じられています。

ともあれ寒い日、荒天が続きなかなか撮影に出歩けません。ということで、ここしばらくは手持ちの在庫画像が続きますがご了承願います。すでに何度も述べているように、平成12年3月から14年7月まで、勤務の関係で八王子に単身赴任し、立川の官舎に住んでおりました。この間単身赴任という気軽さから、休日には都内をはじめ周辺のスポットを撮影して歩きました。

当時はフィルムが主ですが、ネガ、ポジ合わせ1000本以上の撮影量になるかと思っています。一部デジタルデータ化したものがあります。その一部を4−5回に分けて、「東京ロマン飛行」として紹介していきたいと思います。1回目はお台場を、2回目は晴海埠頭公園を、3回目は超高層ビルからの夜景等の順で紹介します。


お台場へは、立川から中央線快速電車で東京に出ます。山手線二つ隣の新橋から東京臨海新交通「ゆりかもめ」(モノレール)に乗り、レインボーブリッジを渡ってお台場に着きます。お台場で降りるとフジテレビのビルがあり、目の前はお台場海浜公園です。


PC画面から複写したので多少わかりにくいかもしれません。


画面中央の球状の建物(グリーンの光でライトアップ)がフジテレビの放送局。見学コースもあります。


目の前はお台場海浜公園。夏場は観光納涼船が行き来しています。


ビルの照明で照らし出された夕涼みの人々。奥にレインボーブリッジが見える。


テラスで立ち話する人、椅子でくつろぐ人、浜辺に座り込むカップル等様々。


夕陽で輝く渚で遊ぶ少女たち。


ちょうどレインボーブリッジに夕日が落ちたとき、浜辺にいた親子を取り込んでみました。母親が子供に何か、言い聞かせているようです。


観光屋台船が行きかう。


テラスから建物を見ても、モダンなデザインが目を引きます。


建物の中に入ってみると…床の真ん中が白く光って、周囲の子供たちが見詰めている不思議なスペース。実は吹き抜けの天井から光と水がここに落ちてきているのです。


再びテラスに出てみると、あちこちでカップルが夜景を見ているのか、あるいは目に入らないのか…。スローシャッターを切ったので右端のカップルの動きがおかしくなってしまいました。


テラスにはオブジェが配置されていることがあります。この日は何と大きなダイアモンドが…「こんなダイヤが欲しい」なんて言っているのでしょうか。


お台場は、一歩内側に入るとそこは高速道路が入り交ところです。さすが大都市、高速道路が縦横無尽に走っている。


さてお台場海浜公園前から少し移動してみましょう。ゆりかもめで一駅先に進むと「船の科学館」駅に着きます。ここには初代南極観測船の「そうや」が屋外展示されています。また園内には船や海に関したオブジェがいくつもあります。その一つミニ灯台がありますが、この灯台越しに冬季には富士山が現れ、しかも2月中旬にはその富士山の山頂に夕日が落ちるのです。


あいにくすっきりしない天気でしたが、ばっちり山頂に太陽が乗っかりました。


この科学館対面は海を挟んで大井埠頭です。夕陽に埠頭のクレーンが赤く染まりました。ここでも富士山がうっすらと姿を見せてくれました。


時にはこんな不思議な現象も現れました。


船の科学館の隣の青海埠頭公園で撮影。この付近は羽田空港に降りる飛行機のルートにあたります。


赤く空が染まる中、着陸態勢に入った飛行機。


船の科学館から再びユリカモメに乗って二つ駅を進むと「青海(オウミ)」駅に到着します。青海駅から左にビーナスフォート、右にメガウェブの観覧車を見て抜けると、シンボルプロムナードに至ります。このプロムナードを国際展示場のほうに進むと「夢の大橋」があります。ここが次の撮影スポットなのです。


先の地図をさらに拡大してみました。ピンクの文字の「メガウェブ」のマークは観覧車を示しています。


この橋は車乗り入れ禁止で、自転車、人専用の橋です。もっともこの辺りで自転車を乗っている人は見かけませんが…


文字通り夢の橋を歩いているような錯覚に陥ります。


メガウェブの観覧車を流し撮りしてみると、まるで芋虫が走っているような…。観覧車も撮り方によっては虫に見えたり、宇宙人に見えたり、面白い。


この観覧車をもっと近くで、15?対角魚眼レンズで切り取ってみました。


夢の大橋を渡ってもう少し進むと、各種大型イベントが催される「東京国際展示場」に着きます。当時はカメラ・写真用品ショーである「フォトエキスポ」(後にフォトイメージエキスポとなり、現在はCP+となってパシフィコ横浜が会場)が毎年3月にここで行われていました。


天気のいい冬の日には富士山が見えますが、手前にビルがあっていま一つ。なお、都内から見える富士山は、冬の空気の澄んだ日でないと滅多に見られません。


15?の対角魚眼レンズで撮影。


次回二回目は晴海埠頭公園からお伝えします。

星景写真撮影

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3月2日の北海道新聞朝刊の後志版に、小樽博物館(手宮館)で「星景写真展」が開催されているという記事が載りました。星景という言葉は、あまり聞きなれない言葉ですが、要は星が映り込んだ風景を言います。この場合の星とは、太陽や地球、月は勿論、人工衛星を含めて言います。開催初日の2日に早速見てきました。美しい星空を取り込んだ作品が30点展示されています。機会があればぜひ見ることをお勧めいたします。星空の美しさ、自然が作り出す雄大さを味わうことが出来ます。

そこで今回は展示作品の模様を紹介するとともに、私自身も星景写真撮影が好きで撮りためた作品がありますので、その一部を紹介したいと思います。まずは写真展の概要等から紹介します。


<日本星景写真協会「星の風景」小樽展>

協会のパンフレットによれば、「星景写真」とは、星空と地上の風景を同一画面に収めた「星のある風景写真」のこととあります。アマチュア天文家の世界では、この分野の写真を専門的に撮影する人も増えて、今では天体写真の一ジャンルとして認識されています。全国では約200人のプロ・アマチュア写真家が活動しているといいます。
なお、写真展は2月2日〜3月3日までが第1部、3月6日〜31日が第2部となっています。各回30点展示。
入場料として、博物館入館料(大人300円)が必要です。


会場は博物館2F回廊


このような美しい風景があるのか、という感じです。手前から2番目のサボテンの写真は、オレンジに輝くサボテンの横で円を描く星の軌跡が写し込まれています。


手前から2番目の写真は、東京都庁のツインビルの間に見えるオレンジ色の月です。


手前の写真は、「天へ続く道」と題され、ニュージーランドの高地に建つ廃屋と天の川を映した画像です。

<星の風景撮影法>

なお、会場には「星の風景」撮影法という小パンフレットが置かれています。撮影方法の一部が、ポスター大にして展示されています。大変役立ちそうな内容なのでパンフレットから一部を転載しておきます。

☆撮影に必要なものは?
1フィルムカメラまたはデジタルカメラ
2頑丈な三脚
3レリーズやリモコン

☆ フィルムカメラの場合
1ピントを合わせる。ピントは無限遠にセット
2絞りは基本的には解放、あるいは1段絞る。
3シャッタースピードはバルブにセット
4構図を決める。この構図が写真の良しあしを決めるポイントになります。
5露出時間を決める。適正露出は周辺の明るさによっても変わり、一概に言えません。段階露出することをお勧めします。
6シャッターを切る。カメラが動かぬようにれレリーズを使う。

☆ デジタルカメラの場合
1ピントを合わせる。ピントは無限遠にセット
2絞りは基本的には解放、または一段絞る。
3シャッタースピードは、10〜30秒またはB(バルブ) 星を点像にするときは30秒以内とする。
4構図を決める。ここがポイントになります。
5シャッターを切る。
6(WB)はオートのほか、太陽光、白熱光など適宜代える。
7ISO感度は400〜1600程度とするのが一般的です。

☆ 一口アドバイス(この項目はパンフレットではなく、私自身の経験から)
1出来る限り広角レンズを使用する。
2寒い時に撮影すると電池の消耗が激しくなります。デジタルカメラではバルブ撮影の時も、電気を消費しています。長時間露光をするときは機械式フィルムカメラが良いですね。例えば、OLYMPUS OM-4のB(バルブ)モードでは電気を使いません。
3長時間露光で星の軌跡を写し込む場合は、フィルムカメラを、短時間露光の場合はデジタルカメラをと使い分けるのがいいでしょう。
4デジタルカメラで星の軌跡を撮影する場合は、短時間撮影(5−10秒以内)を繰り返して、すべてのカットをPCソフトで合成します。
5星の点撮影する場合はソフトフィルターを使うと、星がにじんで大きく映ります。
6太陽を写し込む長時間露光(いわゆる太陽の棒撮り)の場合はフィルムカメラで、ポジフィルムを使うことをお勧めします。デジタルカメラでは1時間も太陽を写し込むと撮影素子が壊れてしまいます。ネガフィルムですと、かりっとした画像が得られません。


さて、写真展については以上のとおりですが、第2部の展示会も待ち遠しいものです。次は私自身が過去に撮影した星景写真の真似事画像がありますのでご紹介いたします。博物館の展示作品とは雲泥の差があって恥ずかしい限りですが、ともあれご紹介いたします。


平成13年ころ立川の官舎で撮影。撮影に出かけようとカメラ一式を自転車のかごに放り投げていると、偶然日中の明るい空に半月が出ていて、それに向かって飛行機(自衛隊機?)が一機向かっていきました。


八王子駅ビルのそごうデパートの屋上からは富士山が見えます。富士山の裾野に太陽が落ちることを見越して、10分間隔でシャッターを切りました。7回の多重撮影で、うち6回は太陽を撮影(F16・1/4000)、最後の1回は地平線に沈んだ後、オート露出で切ります。6回目で撮影を終えてしまうと真っ黒の画面に太陽が6個、並んでいるだけです。最後の7回目で富士のシルエットと茜色が現れます。なお経験上、ネガフィルムではこれほどクリアーに出ません。ラチュードの狭い(適正露出の許容範囲の狭い)ポジフィルムが最適です。なおこの画像は、平成14年「八王子自然写真コンテスト」入選「落日」作品です。


この画像が太陽の棒撮りと言われています。約1時間30分ほど露光しています。F値をできる限り絞って、バルブで撮影します。ただ、このままシャッターを切ると露出オーバーとなって、真っ白な画像になってしまいます。光量を減じるフィルターを使います。私の場合はIR=72という赤外フィルターを使いました。これによって人間の目に見える可視光線(400−700nm=ナノメートル、1nm=1/10億m)がカットされて、赤外線のみがフィルム面に焼きこまれます。二度目に太陽が沈んだ後に、赤外フィルターを外してオートで撮影すると、茜色の夕景が現れます。
なお、うまい具合に灯台に太陽が突き刺さったものだと思われるでしょうね。これは太陽がほぼ45度の角度で沈むことがわかっています。したがって45度の三角定規があれば、沈む位置(撮影位置)がわかるのです。沈む位置を、灯台の先端になるような撮影位置を探せばいいのです。


マイルドセブンの丘で20分ほどの露光で撮影しました。ネガフィルムで撮影しております。右下方に流れ星のような光跡がありますが、多分旭川空港に着陸する飛行機の光跡かと思います。この間デジタルカメラでほかの撮影をしていて、この光跡に気が付きませんでした。2009年小樽市展入選「マイルドセブンの丘に星が降る」


マイルドセブンの丘でデジタルカメラによる撮影。平成24年キコリンの森「100年先に残したい風景」フォトコンテスト金賞「満天の星と澄んだ空気」


2010年公共建築の日フォトコンテスト佳作「星降る夜」美瑛町美馬牛小学校の尖塔と星空です。


ニセコ東山曽我地区の二本のサクランボの樹と羊蹄の撮影スポットです。第4回デジタルフォトコンテスト入選「月と一番星」


積丹沖へ出漁する漁船。沖に沈む夕日が大きくてきれいだ。フジFotonoma「魚河岸三代目フォトコン」入選「落日の中の出漁」


冬の星座オリオンと赤井川村の雲海。中央奥に羊蹄山が見えます。


国際宇宙ステーションとスペースシャトルエンデバーがドッキングして、当時話題になりました。2008年9月11日のことでした。


最後は再びマイルドセブンの丘。第6回ふるさとTV・お国自慢写真コンクール審査員特別賞(NTTコミニケーションズ社賞)「マイルドセブンの丘に星が降る」

東京ロマン飛行〜その2(晴海埠頭公園編)

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前回はお台場での撮影スポット並びに画像を取り上げましたが、今回は中央区晴海5丁目の晴海埠頭公園並びに公園に隣接する晴海客船ターミナルをご紹介します。ここは東京でもお台場に次ぐ撮影スポットではないかと思っています。公園の目の前にはレインボーブリッジがあり、その右手には東京タワーをはじめ超高層ビル群があります。また左手にはレインボーブリッジにつながる高速道路の向こうにお台場のビル群、観覧車などが見渡せます。とりわけ薄暮から夜景に至っては息をのむ光景が見られます。加えて、ターミナルビルの広場の海側には深さ30cmほどの人工池が作られていて、風のない日には対岸の夜景がこの池に映り込むのです。

なお、この晴海客船ターミナルは、大型客船用のターミナルで、定期航路のターミナルではありません。小樽港にもよく寄港するにっぽん丸やふじ丸、パシフィックビーナス号などが寄港します。東京駅の丸の内口から晴海埠頭行きのバスに乗ると30分前後で来ることが出来ます。夜間も9時ごろまでバスが走っていて、交通の便は極めて良好です。





晴海客船ターミナルの外観図、晴海ターミナルのホームページから転載しました。


バスを降りると赤い鉄柱のオブジェが出迎えてくれます。奥に見えるガラス造りの建物がターミナル展望台です。これだけで十分絵になります。


階段を上がって展望台に着くと、内部が赤い色で飾られていて、まず驚きます。窓越しにレインボーブリッジや東京の夜景が見渡せます。


後方晴海1丁目、2丁目、豊洲方面を振り返ると、当時(平成14年ころ)はビルが建設中でした。今は多分この景色も大きく変わっていることでしょう。

さて、ターミナルビルの広場の前方に人工池があることを言いましたが、ビルの外観図にも書かれています。この人工池は高さ1m弱ほどで、風のない日は対岸の風景がこの水面に映り込みます。カメラに撮ると上下シンメトリックな画像になって何とも言えない、心地良いリズム感が出てきます。ここで撮影する場合はむしろ三脚は不要です。人工池のふちは黒い御影石でしょうか、幅20?ほどの平らな縁取りがあります。この縁にカメラを置けば、三脚なしでしかも池の水面を大きく取り込むことが出来ます。早速いくつか画像を見てみましょう。


日没後赤く染まるレインボーブリッジです。20秒ほどの長時間露光をしていますので橋の上を通過する車の光や橋の下を通過する船の光跡が帯となっています。


薄暮の時の様子です。いけがピンク色に反射して、係留されている貨物船が映り込みました。池の縁には景色を眺める人が数人おります。


人工池に沿って、もう少し左側に移動してみましょう。レインボーブリッジ(首都高速11号台場線)の向こうにお台場の夜景が見えます。この日は人工池にさざ波が立ち上二つようなくっきりした画像にはなりませんでした。


今度は反対側、右側にやってきました。ここからは浜松町の国際貿易センタービルや芝にある東京タワーが見えます。何分10年ほど前の光景ですから、近年では汐留付近の再開発などもあって、いくつもの超高層ビルが出来ているのではないでしょうか。


似たような光景ですが撮影日が違い、気象条件が異なると、画像も違ってきます。


月と金星は合成になっています。予め月と金星は36枚撮りフィル1本に写し込んでおいて、そのフィルムでレインボーブリッジを撮影したものです。フィルム時代は合成するにしても、このような手の込んだ手段をもちいらざるを得なかったのです。今であれば、月と橋の二つの画像があれば、PCで簡単に重ね合わせることが出来ます。


水面に映り込んだ画像をもう一枚。ネガフィルムで撮影していますが、ネガの場合はどうしてもネズミ色の混じった赤となってポジフィルムのようなクリアーな赤が出ません。月と金星の画像も同じです。ネガフィルムですので、ネズミ色っぽい青になってしまっています。


15?対角魚眼レンズで、レインボーブリッジの向こうに沈む夕日を切り取ってみました。


人工池の右手にはこのような風車?を思わせるオブジェがあります。この直方体のオブジェは風によって回転します。

さて再度ターミナルビルに上がってみましょう。テラスから見たのが下の画像です。このカットは、昭和11年製のリリーという蛇腹カメラ(詳しくは2010年12月25日付ブログ「コニカという名のカメラたち〜その2」参照)で撮影した画像です。このカメラは、ブロニーフィルムを使った6×9cm版の画像が得られます。普通の35mm版の6.25倍の大きさの画像になります。しかも昭和11年とはいえレンズは有名なドイツのカールツァイス「テッサー」105?です。


右側ぎりぎりに風車のようなオブジェが見えます。


ターミナルビルに接続して晴海埠頭公園があります。この公園からは対岸の芝浦工業地帯や、竹芝桟橋が見えます。


同じく公園から見た対岸の風景です。


最後の一枚です。レインボーブリッジの橋に偶然飛行機雲がかかりました。橋をつるす線が楽譜のようにも見えます。

第64回さっぽろ雪祭り

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2月5日(火曜)から11日(火曜・祭日)まで7日間にわたり、札幌雪祭りが開催されました。世界的にも有名となった札幌雪祭り、今年は大通公園、ススキノ、ツドームの3会場で大小216基の氷雪像が並びました。すすきの会場は主に氷像が中心で、氷の祭典です。ツドーム会場は大人と子供の遊びをメインとした会場づくりになっています。やはりメインは大通会場で、大雪像が5基、氷像含めて計134機が立ち並んでいます。

ここ4年ほど雪祭り会場を訪れておりませんので、久しぶりに撮影に行くべく天候状況を見ていましたが、5−8日はいずれも吹雪き、9日(土曜)は曇りマークが出ていました。小樽でも時折日がさす状況で絶好の雪祭り日和。また雪祭りに合わせて、札幌地下歩行空間で、色んなイベントが行われております。中でも前年4月〜11月に実施された「札幌フォトコンテスト第1期、第2期、第3期」の入賞作品が展示されているとのこと、私自身の作品も3点入賞していますので、この機会に見ておこうと思いました。

JR札幌駅からそのまま地下鉄札幌駅に入り、さらに地下駅を通り越して地下歩行空間に入ります。午後の地下歩行空間はものすごい人出。土曜日と雪祭りが重なったためでしょう。歩行空間の両側では、いろんなイベントが行われていました。バレンタインが近いせいかバレンタイン関連商品、グッズの販売売店や、韓国、中国人向け案内コーナーも設置されています。大通駅近くの空間では、伊勢神宮に関する写真展やビデオ放映がされていました。なぜ伊勢神宮が?と唐突に思いましたが、そうです、今年は式年遷宮の年で、伊勢神宮の大雪像が作られていました。さて、地下空間の最終出口の13番横で、札幌フォトコンテストの入賞作品が展示されています。


展示作品に見入る人たち。右手の女性が石狩支庁の担当者で、石狩管内のガイドブックと今回の入賞作品の冊子を配っていました。


第1期から3期までの全入賞作品が展示されています。


左正面のパネル。


正面右側のパネル。中央樹氷林と焼却場の煙の流れが、第1期特別賞となった私の作品「厳冬の朝」です。


右下が、第1期カテゴリー(札幌新発見)グランプリとなった作品「マッターホルンを釣り上げるぞ」です。


左上が、第1期特別賞となった作品「今も息づく原始の森」です。

さて、5時からのライトアップまでまだ時間がありますので、地下街オーロラタウン(大通り西4丁目〜西1丁目)で遅めの昼食を取ります。このオーロラタウンはほとんどの店舗がファッション衣料品を扱っている店で、喫茶店や飲食点は数件しかありません。どの店も長蛇の列。やっと昼食を済ませると3時半過ぎでした。このオーロラタウンでもイベントが行われていました。


毎年9月の第1週の土日に行われるストリートパフォーマーたちによるイベント「さっぽろ大ドンデン」のミニバンのようです。会場では、白いマスクをつけた「劇団白こしょう」による西遊記が演じられていました。


西3丁目の北洋銀行ビルから地上に上がると、曇りの天気予報とは打って変わって真っ青な空が出ていて陽が差しています。目の前が西3丁目会場でHTBテレビ・石屋製菓白い恋人Park Air広場になっています。近づくと大きな歓声が沸きあがっていました。大きなジャンプ台があって、10〜13歳のジュニアクラスのスノーボード、フリースタインスキー競技が行われています。


途中のジャンプ台(白い恋人)で大きく飛び出し着地する。


ジャンプ台を飛び出し空中でパフォーマンスをして着地する。逆光で見にくいが、雪煙が舞いあがり結構な迫力。


次に4丁目会場に移動します。ここはSTVテレビ・よみうり広場です。伊勢神宮をテーマにした大雪像があります。


パチンコ屋の看板はここにそぐわないが…スポンサーなのでしょうね。雪像は「伊勢・神話への旅」となっています。


飲食ブースでは「白いおしるこ」が売られています。結構並んで注文しておりました。


5丁目会場は環境広場と題され、国の重要文化財である中島公園にある「豊平館」と台湾の「中正記念堂」の2基の大雪像・氷像があります。豊平館は、周知のように明治13年に高級西洋ホテルとそて、開拓使が建設しました。明治天皇をはじめ要人の宿泊宴会施設として利用されましたが、昭和33年以降は主に結婚式場として利用されてきました。今回の雪祭りでは、この大雪像にプロジェクターで映像を投射するということで、テレビで取り上げられ話題を呼びました。


中正記念堂は、中華民国(台湾)の元総裁・蒋介石を顕彰した施設です。


プロジェクターによる投射(プロジェクションマッピング)開始は5時からとのこと。


豊平館と中正記念堂の間にはコカコーラのPRブースがあります。壁の人物を目にしたときには、おやっと思いましたが、よく見るっとコカコーラの宣伝でした。

豊平館のプロジェクションマッピングは、帰りに見ることとして、6丁目会場に向かいます。ここの横断歩道で、ついにやってしまいました。ツルン、ドッテ〜ン、尻を打ちました。しばらく動けず、後ろから来た中年の男性に抱え起こされました。尻はしたたか打ちましたが、カメラは無事でほっとしました。6丁目会場は市民の広場で、売店と飲食店、飲食のためのテントが設営されているスペースです。飲食屋台は北海道内各地の名物料理を並べたブースになっています。札幌ラーメン、石狩なべなど札幌を代表する食べ物のほか、滝川の松尾ジンギスカン、美唄の焼き鳥、旭川ラーメン、森のいかめし、厚岸の牡蠣、別海の鮭チャンチャン焼きなどなどです。


6丁目会場に入るとすぐにこの豚丼の看板が目立ちました。豚丼は帯広名物です。


テントの中は飲食スペースですが、この日はどこも満席状態。


午後遅く昼食を済ませておりますので、一向に食欲がわかず、飲食ブースを素通りして7丁目会場に向かいます。ここはHBCテレビとタイ王国広場になっています。この会場ではあまりめだったものがなく撮影せずに、次の8丁目会場に向かってしまいました。8丁目会場はHBCテレビと歌舞伎座広場になっていて、大雪像も建て替え工事中の新歌舞伎座が来春の竣工前にここでお披露目となりました。


薄暮のなかの歌舞伎座。


9丁目会場は北大博物館といくつもの動物をかたどった中雪像が2基あります。さらに10丁目会場に向かうと、ここはUHBテレビ広場で、UHBで放映中のアニメドラマ「ちびまる子」の大雪像があります。雪像には[ちびまる子ちゃんin Hawai'i」と書いてあります。雪像上の舞台では、昨年新千歳空港とハワイのホノルル空港間の直行便就航を記念したイベントが行われています。本場ハワイのフラチームがこの舞台で踊っています。


ダンサーたちもさすが重装備です。

なお、カップうどんの「どん兵衛」がちびまる子のスポンサーなのか、この会場で宣伝がやたら目につきました。テント張りのどん兵衛ブースがあって、無料配布のどん兵衛にお湯をかけてもらい食べている方がたくさんおりました。


さて最後の広場が、11丁目及び12丁目会場です。11丁目は国際広場と言われ「第40回国際雪像コンクール」の参加作品が展示されています。12丁目は市民の広場で、市民が作成した雪像が並んでいます。


雪像コンクール優勝作品 タイチーム「自然からの芸術家」


準優勝作品 フィンランドチーム「鳴き声が聞こえますか?」


初音ミクの冬バージョン、雪ミク


その雪ミクとフィギアのコラボ、三脚の上に2体のミク


11丁目会場を後にして、豊平館のある広場で予定されているプロジェクションマッピングを見学することにします。会場に近づくに従い身動きが出来ないほどの込みようです。何とか身を滑りこませ、投影を待ちます。15分も過ぎたでしょうか、いきなりアナウンスで投影は中止しますとのこと。500人入りの会場に倍近い観衆が押し寄せ、危険なため中止となったようです。放映の再開は未定とのアナウンスが繰り返し流れます。それでも再開を待つ人々が後を絶ちません。結局私も30分ほど待ちましたが、あきらめて帰途につきました。

翌日10日と11日(月曜祝日)の北海道新聞の朝刊社会面でもこのことを取り上げておりました。結局は9日の5時半以降すべての時間で中止となったようです。テレビ等でも大変話題になったイベントだっただけに大変残念です。主催者側が1回の観客を500人程度と過小評価したことがが原因だったようです。でも平成18年と20年の雪祭りの雪像「ナルニア王国物語」で同様の放映をしたときにも大勢の観客が押し寄せていたことを忘れてしまっていたのでしょうか。何か腑に落ちない感じがしました。

参考までに平成18年のナルニア王国物語の1シーンをあげておきます。

東京ロマン飛行〜その3(超高層展望台編)

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東京都内近郊には超高層ビルが相次いで建設されています。その多くに、有料無料を問わず展望台が設けられています。展望台から見る東京の街の夜景は宝石をまとったようで、つい、つい見とれてしまいます。今回第3回目は、超高層ビルの展望台、タワーの展望台からの夜景を中心に取り上げてみました。


(1) 聖路加タワー(St.Luke'sTower)

東京中央区の地下鉄築地(正確には明石町)駅近くにあります。この地区は聖路加ガーデンと呼ばれ、聖路加タワー、聖路加レジデンス、聖路加国際病院等の複合施設から成り立っています。聖路加タワーとレジデンスはツインタワーとなっていて、聖路加タワーの46階の踊り場から47階の一部が無料展望台になっています。47階はレストランで、その入り口部分が展望台になっています。幅30cmほどの出窓があるので、そこに小型三脚を据えて撮影できるわけです。ここからは墨田川下流、移転予定の築地市場、浜離宮(市場、離宮とも夜間は暗くて見えません)が望めます。左手はレインボーブリッジ、有明コロッシアムが見えます。47階からは左手の夜景は見ることが出来ませんが、46階との階段の踊り場から見ることが出来ます。


茜色に染まるころ。左手の橋が勝鬨橋、右中央半円のカーブが築地市場、その奥黒い森が浜離宮です。東京タワーも見えています。


勝鬨橋をくぐる観光船がうまく3隻画面に入ってきました。


46−7階の踊り場の窓から見たレインボーブリッジ。


レンズと窓ガラスに隙間ができたために、室内の光が映り込み多少まだらになってしまいました。光が入りこまないように黒布等でしっかり遮光しなければなりません。


上と同じ位置で、もう少しアップで、船が通過するのを待って撮りました。

ここルーカスタワーの展望台は、残念ながら平成22年7月をもって閉鎖されてしまいました。もう二度とここからの夜景が撮れないのは非常に残念でなりません。


(2) 世界国際貿易センタービル

JR山手線浜松町駅と直結したこのビルの40階(地上152m)に有料展望台があります。四面が全部見られるという点では、優れものです。ただ周囲にどんどん大型の超高層ビルが出来ていますので、幾分時代遅れの感がありますが、撮影には十分楽しめます。


東京駅方面を見ました。隣の新橋駅汐留が再開発の工事中です。現在の汐留カレッタのあるところでしょうか。


モノクロフィルムで撮影していますが、夜景はカラーでもモノクロでも美しいですね。


ビルの下の方を見ると高速道路が走っていました。羽田方面に向かう首都高速1号羽田線と11号お台場線のようです。実はこの画像9回の多重撮影をしています。ですから車の台数がやけに多いのです。一方下のカットは長時間露光したもので、テールランプ、ヘッドライトが線となって上限されています。


同じ被写体でも、撮り方によって表現が違ってきます。


これは展望台から地上を見たときに道路が工事中でした。赤い点々が工事中を示すランプです。上から見ると不思議な感じがします。


(3) 東京都庁

新宿区にある都庁のツインタワーにはいずれも45階(202m)に無料の展望台があります。1990年(平成2年)バブル華やかな頃立てられたこのビルは、池袋のサンシャイン60を抜いて日本一の高さを誇る豪華なビルとして話題を集めました。設計業界のみならず一般にも超有名な、丹下健三氏の後期の作品と言われています。外観はパリのノートルダム寺院にも似たこの建物は、その後2003年に横浜ランドマークタワー、2006年六本木ミッドタウンに日本一、東京一の座をゆずりました。


天を突くような高さ。夜間はビルの先端からビーム光が天に向かって照射されている。


新宿1〜3丁目に超高層ビル群が密集している。


まばゆいばかりのビルの照明。


(4) サンシャイン60

東京都庁が出来るまでは、この池袋サンシャイン60ビルが日本一の高さを誇っていました。最近は続々と超高層ビルが出来ておりますが、池袋駅周辺という立地の良さと知名度があるので、ここの屋上展望台の景色は人気があります。展望台の4面がすべて見渡せることに加え、屋外でガラス窓を気にせずに写真が撮れることです。縁に柵がありますが柵の間から撮影できます。気象条件が良ければ富士山も望めます。


水平線の右端にかすかに富士山が見えます。この後すぐに黒雲に覆われてしまいました。


富士山を大きく取り入れてみましたが、夕焼けが今一つ綺麗ではありませんでした。


この日は綺麗な茜色となりましたが、相変わらず富士山はすっきりしませんでした。


真冬の夕景ですが、相変わらずスモッグがかかったような風景でした。


(5) 文京シビックセンター

東京メトロ・丸の内線後楽園駅のすぐそばに立地している、文京区役所の建物です。丸ノ内線の反対側は巨人軍の本拠地である後楽園球場があります。文京区役所の25階に展望ラウンジがあります。無料休憩所ですが、ここからは都内の3分の2近くが見渡せます。しかし何と言いても新宿方面を見ることが最大の眼目で、冬季空気の澄んだ日には新宿の都庁をはじめとする超高層ビル群の間に富士山が顔を出すことです。


富士山裾野に見えるツインビルは東京都庁です。

なんと2月の1日にはこの富士山の山頂に太陽が落ちるのです。山頂に落ちるのは一年にこの日一日だけ(夏季に右に進んだ太陽が戻ってきますが、夏は空気が濁っていて富士山は望めません)です。平成14年2月1日にこの近くで仕事があって、運良く撮影の機会が巡ってきました。日没1時間前に展望ラウンジに着いたときはカメラマンと観光客で押すな押すなの混雑。じりっ、じりっと窓際に身を滑りこませますが最前列と2列目は三脚が立ち並び、前に進めません。何とか背伸びをしてカメラを高く持ち上げて、連続シャッターを切り、ポジフィルみ1本を撮るのがやっとでした。その結果が下のカット。


画像の粒子が荒れてしまいました。フィルム選択の失敗でした。カメラに入っていたのはコダクローム200でした。コダクロームはISO25〜50が最適、しかも撮影対象がシックな色調向けで、太陽などド派手な対象には不向きでした。

東京の知人等によれば、近年シビックセンターの周囲にも超高層ビルが立ち並び、この風景が撮れなくなったとのことでした。それだけに富士山頂に沈む夕日のカットを上手く撮影できなかったのは、残念でたまりません。


(6) 横浜マリンタワー

横浜のシンボルともいえる山下公園のマリンタワー、ここからも横浜港が一望できます。展望台は地上94mとそれほど高くはありませんが、ここから見渡す夜景は一見の価値があります。目の前には、かつて太平洋航路の豪華客船として使われた氷川丸が係留保存されています。


横浜大桟橋からマリンタワーと氷川丸を見る。


タワーの展望台は時に揺れるので、合間を見て素早くシャッターを切る。係留されている氷川丸。


岸壁のライトが規則正しく並んでいて、リズム感が感じられる。


マリンタワーの傍を高速道路が走っている。首都高みなとみらい線で、この先別れてベイブリッジを通る湾岸線となる。


横浜ベイブリッジ、本来ならベイブリッジのライトアップは青色ですが、このとき平成14年は、日韓ワールドカップ開催の時期で、赤色に照射されています。日韓ワールドカップバージョンと、港湾局の方が言っておりました。




小樽雪あかりの路終わる

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2月8日(金曜)に始まった第15回「小樽雪あかりの路」は、17日(日曜)に終了しました。例年札幌の雪祭りと同時開催しておりましたが、今回は東南アジア諸国・中華圏の春節行事に合わせる日程となりました。春節は旧暦の正月のことで、その年によって日にちが異なります。2013年は2月10日でしたが、前年の2012年は1月23日でした。この春節の前後には休みが続き、日本でいう年末年始の大移動が、同じように起こります。一部は海外旅行に向かうわけです。特に海外の観光客を誘致するうえでは、見逃せない行事が春節なのです。

ということで、今回の第15回雪あかりの路も、運河会場と旧手宮線会場を合わせ497千人の入込となり、東北大震災の影響で落ち込んだ前年を7.8%上回ることが出来ました。台湾、香港、韓国からの観光客は順調に伸びたようですが、中国本土からの観光客は依然冷え込んだままのようです。

さて、10日間の開催期間中2月10日と17日の2回運河会場と旧手宮線会場を撮影してきました。本来であれば、モデルとして孫娘たちを連れて行きたいところなんですが、土曜、日曜に孫たち家族との時間調整がうまくゆかず、去年同様単独撮影となってしまいました。まずは、自宅近くのメルヘン広場から始め、堺町の観光街を進み、運河会場に向かいます。運河会場から旧手宮線会場へと向かいました。なお、雪あかりの路のメイン会場は運河会場と旧手宮線会場ですが、このほかに準メイン会場として朝里川温泉会場があり、そのほか市内各地に会場があります。


(1) メルヘン広場・堺町通り会場

ここは運河とともに小樽を代表する観光街です。オルゴール堂、北一硝子、洋菓子のルタオなど全国ブランドとなった店舗が立ち並ぶ通りでもあります。通り沿いの各店舗がアイスキャンドルや雪だるまを作りろうそくを灯しております。


メルヘン交差点の中央に広場があって、オブジェやキャンドルが灯されています。


記念写真を撮る若い娘さん。台湾の方のようです。


歩道には各店舗が工夫を凝らした雪像やキャンドルが灯されている。


ガラス製品を売るお店のウインドーにも雪だるまのオブジェが飾られています。


堺町運河ターミナル近くの浪漫館の雪像オブジェ。可愛いウサギが奥のキャンドルの明かりに浮かんでいます。


於古発川沿いにランタンが並べられている。


(2) 運河会場

第15回小樽雪あかりの路公式ガイドブックには、「小樽雪あかりの路」のメッセージが語られています。長文ですが、その一部を紹介します。

この北の街に奇跡的に残された古い街並みや、北海道の開拓を支えた運河、日本で3番目の鉄道ー旧幌内鉄道手宮線跡地を舞台として行われるのが「小樽雪あかりの路」。厳冬の2月、凍てつく運河に浮かぶ幾百ものガラスの浮き球、そのろうそくの灯りは、水面に浮かぶ天の川となり、手宮線跡地の灯りは銀河鉄道としてよみがえる。雪の中に揺らめく灯りは、一人一人の祈りとなり、願いとなる。…途中略…
この無数の小さい灯りをいつくしみ、一つ一つの小さな祈りを、雪の日も、風の日も守り続ける。「守りあい、隣り合い、挨拶し合う愛」
揺らめく小さな灯りを通して、このメッセージを日本中の一生懸命、命を燃やし続ける人々に向かって、送り続ける。


薄暮の頃の運河が一番美しく映える。


遊歩道沿いのオブジェに見入る人々。


春節と重なった2月10日(日曜)は、運河はごらんのとおり身動きもままならぬほどの入り込みようでした。


日本人はカメラを目線上に構えますが、中国人は最前列にいても、なぜかカメラを高く持ち上げます。


ボランティアの方でしょうか、ウェアーから見るとオコボ(小樽、コリア、ボランティアの略称)の方かも。可愛いのでパチリ。主役はあくまでガラスの浮き球です。


運河沿いの遊歩道の側面にはいろんなオブジェ製作されています。


こちらでもオコボの方が記念撮影中。今日(17日)はイベント最後の日です。


素敵なオブジェを、携帯でパチリ。


中央橋から浅草橋方面を撮影。左上方に一番星が映り込みました。


(3) 旧手宮線会場

東京ー横浜間、大阪ー神戸間に続いて、明治13年日本で3番目開通したのがここ手宮ー札幌(のち三笠幌内まで延伸)間の旧幌内鉄道です。三笠幌内炭鉱から産出される石炭を積みだして、手宮港から本州に向けて貨物船で運び出しました。後に石炭が斜陽になると同時に昭和60年に手宮〜南小樽間が廃止となりました。線路はそのまま残して、遊歩道を整備して現在はイベント会場になっています。


小樽駅から中央通りを海側に50-60m下がると旧手宮線会場入り口「ウエルカムゲート」があります。


離れ離れでは少しかわいそう…


やさしい光に誘われてカメラを向ける。


ボランティアスタッフの娘さんにお願いしてモデルになってもらいました。


美術館の付近はワックスボールに灯りが揺らめくゾーン。


手宮線跡地のプレートに星が積み重なって…


日銀通りと旧手宮線が交差する付近にあったオブジェ。


日銀通りを交差するとスノートンネルがある。


第12回雪あかりの路オブジェコンテストグランプリ作品を模した「雪の華灯り」


手宮線会場最終コーナーに飾られているふくろうの森をイメージしたオブジェたち。

東京ロマン飛行〜その4(名所めぐり編)

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今まで、お台場、晴海ふ頭、超高層展望台と夜景を中心に見てきましたが、今回は少し視点を変えて、名所旧跡、イベントなどを訪ねてみたいと思います。


(1) 永代橋と隅田川

隅田川は、北区の赤羽付近で荒川から分かれ、東京湾に流れ込みます。隅田川というと花火大会と言われるほど隅田川の花火は有名ですが、残念ながら見に行ったことはありません。観客の入り込みがけた違いに多くて約100万人と言われています。身動きすらできない状況で、三脚を立てるなどとても不可能。TV観戦が最上と言われています。この隅田川に架かる橋が永代橋です。かつて江戸時代には富岡八幡宮の催事に向かう人出で人があふれかえり、落橋事故が起きています。事故の犠牲者は1400人にも上ったといわれています。ともあれこの永代橋は数ある橋の中でも極めて美しい橋なのです。鉄橋部分が青い蛍光灯でライトアップされているのです。


下段中央の光の帯は自転車のヘッドライト。


一つ上流にかかる隅田大橋から永代橋を見たもの。左奥のビル群は、佃リバーシティ21と呼ばれています。


橋の左側の歩道から見たものです。


永代橋を渡って佐賀町側から見ると…


(2) 大井競馬場

羽田空港からモノレールを使って東京駅方面に向かうと、必ず目にするのが大井競馬場です。モノレールの窓越しに厩舎や馬場が見られます。競馬ファンでなければまず大井競馬場に来ることはないかと思います。私自身は、かつて大手町の本店勤務時は馬券を買いに競馬場に通ったものです。あくまでも中央競馬であって、地方競馬の馬券を買うことはありませんでした。ところが地方競馬も振興策の人としてナイター競馬を始めるようになりました。ナイター競馬が珍しく、写真撮影のネタにと何度か大井競馬場に足を運びました。


正門から地下通路をくぐると、夜空をイメージして星座や星などが次々と投影されて、大人でもこの空間が楽しめます。


この日は、特別イベントとして、レースの合間に相馬野馬追レースが行われました。騎馬武者が背に旗を立てて馬場を1週力走する姿は感激ものでした。


観客席もかなりの入り込み。


内馬場には大型スクリーンが設置されていて、向う正面のレースもわかるようになっています。


(3) 葛西臨海公園

旧江戸川を1本はさんだ隣に超有名な東京ディズニーランドがあるため、この葛西臨海公園は目立ちませんが、それでも観覧車や水族館を備えた大きな公園なんです。沖には人工の渚も備え夏には潮干狩りも行われます。


水族館前の人工池のふちで夕涼みする人が多い。


沖合には納涼船が行きかう。


薄暮の頃水族館とヨットの帆のオブジェが、マッチして不思議な光景となる。


(4) 原宿表参道付近

原宿と言えは、ファッション発祥の地と言われるほど、ここから日本全国にファッション情報が伝わっていきます。竹下通りから生まれた竹の子族は一時一世を風靡しました。JR山手線の原宿駅を出ると、一瞬異次元の世界に迷い込んだと思えるほどです。私が迷い込んだのは平成13年のことなので、その後の10年以上経過しておりますが、今も当時のような状況なのか否かはまったく分かりません。


半地下の駅を出て地上に出ると…、橋の両側には奇抜な衣装を着た女の子たちがわんさかといる。


何をするわけでもなく、一日中ふらふら歩き、自分の衣装を周囲に見せているだけ。


歩道に座り込んで、周囲の目を引くことに専念。カメラを向けるとポーズを取ってくれる。


このかわいい子は、何人かのカメラマンから撮られていた。カメラマンの注文通りのポーズを取っていました。

この橋を渡って神宮の森に入ると、「表参道元気祭スーパーYOSAKOI2001」が行われていました。本場高知県のYOSAKOIチームと地元東京のチームが舞台上で演技しています。なおこの表参道元気祭スーパーYOSAKOIは、この年の2001年(平成13年)が第1回開催で、その後毎年8月20日前後の2日間開催され、2013年も8月24日(土曜)、25日(日曜)開催が予定されています。


第1回開催では、高知のチーム「十人十色」がYOSAKOI大賞を得ています。


出番を待つ間も、和気あいあいのようでした。


山田太鼓チームの迫力ある演技。


(5) 千登世橋からの荒川都電

最盛期40を超える系統があった都電も、道路の整備や地下鉄化などのによってあいつで路線が廃止となって、昭和47年には荒川線のみとなってしまいました。荒川線は、荒川区南千住一丁目の三ノ輪橋駅から新宿区西早稲田一丁目の早稲田駅までを結ぶ約12?の軌道路線です。この戸出をと登世橋の陸橋から撮影できると聞いて早速撮影に行ってきました。早稲田駅を出た都電は、面影橋駅を通り、大きく右のカーブして進みます。学習院下駅を出ると、千登世橋をくぐり、鬼子母神、雑司ケ谷へと抜けていきます。


ビックカメラの赤い広告塔がやけに目立つ。


夜間の長時間露光では光跡だけが映り込んで、チンチン電車なのか、普通の電車なのか判別できない。


(6) 千鳥ヶ淵と北の丸公園

この辺りは桜の名所で、千鳥ヶ淵と呼ばれるお濠を挟んで両側に数百本の桜が植えられています。皇居に隣接する北の丸公園には日本武道館があり、桜のこの時期近隣の大学の卒業式が行われることもあって、桜と卒業生、特に和装をした女子学生はとても絵になります。デジタルデータ化しておらず、アップできないのが残念です。一方お濠の外側は千鳥ヶ淵縁道と呼ばれ、山側のインド大使館から海側のイギリス大使館までの約700mに桜が260本ほど植えられていて、まるで桜のトンネルをくぐっているようです。


北の丸公園入口で出会ったカップル。三脚を立てて周囲の桜にピントを合わせていると…すかさずスローシャッターに切り替えて、カップルをパチリ。周囲の目なんぞ気にしない、彼女のポーズがとても可愛い。


桜は満開、空も日本晴れ。


お濠にはボートが何艘も…


(7) 後楽園(東京ドームシティ)

後楽園というと読売巨人軍の本拠地、野球場を思い出しますが、ここは野球場や遊園地等を含めた総合レジャー地区で、正式には東京ドームシティと言います。一般的には水戸徳川家の庭園である小石川後楽園の呼び方が定着していて、単に後楽園といった方が通りがいいようです。近年は施設内各所にイルミネーションが施されて、一大イルミネーションスポットにもなっています。


ドームホテルとライトアップされた遊具。


短冊形のイルミネーションが施された街路樹たち。


ヨット船体に当てられた七色の光線がくるくる変化する。


センターフォーカスフィルターで周囲をぼかしてみました。


クリスマスのころ、ソフトフィルターで撮ると…


(8) 浅草

最後に浅草を取り上げておきます。東京見物というと何をおいても下町浅草界隈がおすすめです。浅草シンボルの雷門をくぐると仲見世が連なっています。名物名産品が所狭しと売られていますが、季節のイベントに合わせてで店が出るのも特徴です。年末年始にかけては縁起物の羽子板市が開かれます。5月の第3金・土・日曜には三社祭が行われます。7月の9-10日にはほおずき市が開かれます。


浅草寺境内につながる仲見世からの通路は、ごらんのとおり身動きできないほどの人また人の数。


祭りの日でも一歩横道に入ると…カメラを向けると面白いポーズを取ってくれました。左のお兄さんに注目。一気飲みはいけませんよ。


ほおずきを売る娘さん。


ほおずきを見る娘さん、3人ずれの女子高校生でした。


上記以外にまだまだたくさん紹介したいスポットがあります。機会があれば紹介いたします。さて東京ロマン飛行も次回は最終回となります。東京特別区以外の都内及び近郊のスポットを紹介いたします。


 

銀河鉄道の夜と小樽雛めぐり(その1)

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銀河鉄道と雛めぐりは全く関連がないのですが、2月の23日(土曜)と24日(日曜)は学校が休みなので、小3と小5の孫娘を連れて、小樽美術館で行われている「銀河鉄道の夜〜KAGAYA・幻想の世界」を見てきました。また23日から始まった小樽雛めぐりツアーも行ってきました。雛めぐりについては、家内も参加して、車であちこち駆け巡り、この二日間で17か所を巡って、スタンプを押してきました。

小樽美術館で行われている「銀河鉄道の夜〜KAGAYA・幻想の世界」は、宮沢賢治原作の童話「銀河鉄道の夜」をもとにデジタルグラフィック手法で描いた作品が展示されています。また同時上映されている、KAGAYA氏のプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」(上映時間約40分)は、世界的に行われ大ヒットしているといいます。原則は上映開始時間が決まっていますが、お客の入り込みに合わせて、要望次第で随時上映してくれます。孫娘二人を連れて入館したときは、来館者が2名しかおらず、休映中でしたが、映画を見たいと申し出るとすぐに上映してくれました。また作品の写真撮影、Web放映も自由とのことです。


物語の主人公ジョバンニが野原で星空を眺めているシーンから始まります。


白鳥座の北十字を出た銀河鉄道は、ジョバンニと友人のカンパネラを乗せて、天の川に沿って南に進みます。


途中リンドウの咲く丘を通り過ぎます。


ケンタウルス座を過ぎて遠くに赤く光るさそり座が見えてきました。さそり座の1等星アンタレスがなぜ赤く身を燃やすのか、その由来が述べられています。


やがて銀河鉄道は、日本からは見えない南半球の南十字星で終点を迎えます。友人のカンパネラの姿も消えてしまいました。

ふと気が付くと天気輪(天体観測の3角柱=作者の造語)の柱の根元で居眠りしていたのでした。というのが粗筋のようですが、私自身は銀河鉄道の夜を読んだことがありませんので、よく理解できませんでした。小5の孫娘悠里は、1年ほど前の読んでおり理解できたようでした。孫娘二人は持参したゲーム機DS3で盛んにKAGAYA氏の作品を撮っていました。


孫娘・綺里(小3)


孫娘・悠里(小5)


星座をモチーフにした作品に見入り孫娘たち。


パノラマで撮影。


同上。


てんびん座をモチーフにした作品。このように素晴らしい作品が20数点展示されている。


なお、この展示会は3月17日(日曜)まで行われています。子供だけでなく大人も十分楽しめる作品がずらり並んでおります。機会があればぜひご覧になることをお勧めいたします。入館料大人300円、中学生以下無料です。


さて話は180度変わって、小樽雛めぐりです。雛めぐりは23日(土曜)に始まり、3月10日(日曜)まで続きます。23日11時からは小樽運河プラザで開会式が行われ、演奏会もあると聞いておりましたが、この日は余市ビンヤードフォトコンテスト表彰式があり、そちらに出席したために、開会式の模様は撮影できませんでした。ともあれ小樽に戻り次第、家内と小3の孫娘の3人で雛めぐりを開始、翌24日(日曜)には小5の孫娘も加わって、雛めぐりを行いました。なんと土日の2日間で、スタンプの数は17個。運が良ければスタンプ30個コースの寿司券10000円分をGETと、捕らぬ狸の皮算用。


まずは「銀河鉄道の夜」の企画展が行われている小樽美術館の向かいのフロアーの文学館でスタンプをもらいます。ここに展示されているお雛様は江戸時代末期のものです。画像からもわかるとおり幾分衣裳が退色したとい感じで、年代を感じさせます。


美術館の下隣りの小樽バインのお雛様です。小樽バインの建物は明治45年建築で、旧北海道銀行本店(現北海道銀行とは無関係)の建物です。その後百十三銀行、北海道拓殖銀行と変わり、現在は北海道中央バス系の飲食店となっています。


一旦運河プラザに戻ります。23日(土曜)にはここで開会式や箏曲の演奏が行われたとのことです。小3の孫娘(画面右下)はすっかりカメラマン気分。「ばあちゃん、もう少し前に出てiPhoneで写真を撮っていて」と、指示を出しています。


運河プラザ隣の小樽博物館運河館では、かつての商家の雛壇が飾られています。三か所ほどに分けて飾られていましたが、何分館は暗くて、ほとんどの画像がぶれるか、ピントが甘くなってしまいました。


小樽運河ターミナル(中央バスターミナル)のお雛様です。

堺町通りを自宅のあるメルヘン広場方面に車を進め途中雛めぐりをしていきます。利尻屋みのや大正クープ館、ホクレン風土館に立ち寄ります。次いで可否茶館小樽店でコーヒータイムです。可否茶館の画像は下のとおり。残るは北一硝子と手作りおもちゃのキンダーリープの2か所です。


家内はコーヒー、私はアイスクリーム、孫娘はケーキを注文。


北一硝子のお雛様はランプホールに飾られていて、暗いホールの中でライトアップされています。コンデジでは露出の制御が難しく白飛びが目立ちました。

翌24日(日曜)はウイングベイのイオンで買い物があるので、娘家族ともども車で雛めぐりも兼ねてのお出かけです。今日のコースは、南小樽から奥沢、ウイングベイへとコースを取ります。まずは、自宅の近くJR南小樽駅に立ち寄ります。ここのお雛様は、段飾りなのですが、その段が改札とホームの間の階段に設けられています。


改札を通らなければ雛壇を見ることが出来ませんが、でも特別に観覧、スタンプ押印はOKとのこと。


酒造メーカー北の誉に着いた時には猛烈な吹雪。


玄関内の売店コーナーにはさすがこの吹雪き、来ているお客はありませんでした。ひな祭りにちなんだ梅酒が売られていました。


田中酒造の亀甲蔵、部屋の両側に数十組の雛壇が飾られており、天井からは、つるし雛もありました。

このほか、小樽港縦貫線沿いの新倉屋本店、最後にウイングベイの利尻屋みのやウイングベイ店を回りました。その数二日間で17店舗、17個のスタンプをGETしました。

小樽雛めぐり〜その2

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前回3月1日のブログでは、雛めぐり開始の2月23日(土曜)と24日(日曜)の二日間で回った17箇所のうち、主なところを紹介いたしました。その後26日、27日の両日は家内と小3の孫娘の3人連れで、都通・小樽駅、手宮方面を巡りました。また3月3日の雛祭り当日は朝里地区と、再度田中酒造の亀甲蔵(3日は琴の演奏会がある)を孫ともどもめぐってきました。


(1) 田中酒造亀甲蔵

雛壇と雛人形の数では、参加施設の中では亀甲蔵が最大規模だと思われます。同施設の1Fにも4−5組のお雛様が展示されていますが、2Fのイベント会場の壁三方には所狭しと雛セットが並べられています。加えて天上にはつるし雛が飾られています。


2月24日撮影、パノラマサイズで撮影しているので両サイドが極端にデフォルメされています。


こちらは同じ亀甲蔵で琴の演奏会のあった日(3月3日)の画像です。


琴アンサンブル(カナル)の演奏、AKB48のヘビーローテーション他全12曲が演奏されました。


天井にはつるし雛が飾れています。


(2) JR小樽駅・駅売店

今年からはJR小樽駅改札前広場に加えて、売店・飲食コーナーの店舗が2店参加しました。「駅なかマート・タルシェ」と「カフエ可否茶館JR小樽駅店」の2か所です。


JR小樽駅、前と後ろ4組の雛壇が設置されています。


駅なかマート・タルシェの雛壇


カフェ可否茶館JR小樽駅店、客席の横に二組のお雛様セットが置かれています。奥ではお客がコーヒーを楽しんでいました。


(3) 入船市場

国道側から市場に入ると、3組の雛壇があります。パチリ、パチリと数枚シャッターを切って車に戻ろうとすると、市場の店主から声がかかりました。「こっちにもあるよ!新聞に載ったんだよ」という声。声の主は総菜屋さんの、さかた商店のあるじ。あわてて引き返し、指示された小ぶりの雛セットを見ると可愛いセットがありました。一瞬新聞記事になったのはこれ?と思いましたが、あとで考えると、記事になったのはさかた商店の惣菜のようで…手書きのポスターがあちこちに張られ…まぁ、どちらでもいいか。


市場に入って右側に3組の雛壇が飾られている。右手前の青い雛壇にはミッキーマウスたちが並んでいます。出がけに呼び止められ示されたのが下の雛セット。


可愛い動物たちの雛セット。さかた商店の主のいかつい顔とは裏腹に…(失礼)


向かいの果物屋さんの店頭にも手作りの雛セットがありました。


(4) ケーキ・喫茶店あまとう

久しぶりに家内と2F喫茶コーナーに入ってみました。以前は都通に来ると老舗のこの店で家内とよくクリーム汁粉を食べたものです。今回もクリーム汁粉を注文。10年ほど前は2Fの喫茶コーナーに上がると、老店主があまとうの歴史を、名調子でひとくさりアナウンスしていました。その老店主も今は故人とか。肝心のメインのお雛さまですが、店舗のウインドウに小型のケース飾られ、通りから見えるようになっています。写し忘れてしまいました。それよりも目を引いたのが1Fの保冷ケースに飾れた雛ケーキでした。


クリームと汁粉、美味い、


孫たちに買って帰りたいけれど…、ちと高すぎて手が出ませんでした。


2Fのレジカウンターの横にこのように立派な雛セットがありました。伸びた梅は本物の梅。なぜかカエルが…


(5) 海産珍味問屋山崎商店

臨港線と祝津方面への道道がぶつかる付近にあるこの店は、当初期待はしておらず、スタンプだけどもらおうかと思っておりました。ところが店内に入ると、和紙で作られた雛人形がいくつも並べられております。


屏風の色は、コガネムシの羽のように輝いて、光の当たり方で変化します。


家内はいつまでも見入って、なかなか離れようとはしない。


金色に塗られた貝に和紙のお雛様が立っている。ワンセット500円、一つ購入しました。ついでに珍味も…


(6) 手宮市場


市場の中央付近の空きスペースに3組のセットがあります。なお、手宮市場の近くに「手仕ごとかぎひろ」があります。一般民家を工房に改造したお店ですが、中に入ると手作りによる、素敵な素焼きの雄雛、雌雛のセットが所狭しと並べられています。残念ながら写真撮影は不可ということで紹介できません。小樽ジャーナルには写真が紹介されたのですが…


(7) ホテルクラッセ

朝里スキー場の麓にあるせいか、スキー客が多いようです。ホテルのロビーの一角に雛壇がセットされておりました。


手前のテープが張られていて近づけません。


(8) 狸庵

この狸庵は、雛めぐりの開催期間が3月1日から3日までの、わずか3日間しかないのが大変惜しい限りです。北海道新聞にも取り上げられましたが、初日の3月1日には、訪れた見学者が100人を超えたと言います。今回で10回目の参加になるということですが、年々見学客が増えているようです。通常の段飾りの雛壇はもちろん、北海道では珍しいつるし雛が多いことです。つるし雛は、もともと伊豆の稲取地方や、九州の柳川などが盛んです。


民家を地域のコミニュニティに改造したもので、狭い部屋にびっしり並べられている。画角200度くらい。


小3の孫がコンデジで撮影中。


窓際にはつるし雛とタペストリーが飾られています。


玄関の入り口にも素敵な雛段がありました。


ともあれ、3月の3日現在で、29か所制覇した勘定になります。スタンプラリーには40施設が参加しておりますが、3月10まで期間がありますので、30個のコースはクリアーできそうです。ちなみに我が家ではここ数年雛壇を飾ったことがありません。億劫になったこともありますが、飾る場所がなくなってしまいました。代わりに登場したのが、家内手作りのステンドグラスによる雛セットで、玄関ホールの靴箱の上に鎮座しております。


奥の雛セットは過日山崎商店で購入した和紙製のお雛様。


3月3日は娘家族ともども我が家で手製のちらしずしを食べました。さすが7人ともなると、手前のオードブルはあっという間に消えてしまい、私の口に入ったのはキーウィが二切れだけでした。

東京ロマン飛行〜最終回・都内近郊編

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この東京ロマン飛行も最終回となりました。前回までは都内特別区内を取り上げてきました。23区以外にも名所旧跡は数えきれないほどあります。私が八王子に勤務していた2年半ほどの間に、新聞や友人知人の情報をもとにイベントがあると聞いては駆けつけ、撮りためた画像がかなりあります。今回はそうした中からいくつかを紹介して、ロマン飛行を終わりにしたいと思います。


(1) 日高市高麗の巾着田の彼岸花

北海道育ちの私には、彼岸花あるいは曼珠沙華と聞いても、どのような花なのか、皆目見当がつきませんでした。北海道には自生しない花なのです。カメラ雑誌に掲載された、田んぼの畔に鮮やかに咲く赤い花をみて、強烈な印象を受けました。ある日新聞を見ていると、巾着田の彼岸花が、9月の22−3日ごろに満開になるという記事を見て、さっそくカメラを担いで撮影に行ってきました。八王子からは、JR八高線に乗って東飯能まで行き、そこで西武池袋線に乗り換えます。高麗駅で下車し15分ほど歩けば巾着田(埼玉県日高市)につきます。なんせ降りたほぼ全員が巾着田を目指しているので迷うことはありません。


200万本とも300万本ともいわれるほど群生しています。


クローズアップすると、ちょい霧吹きをかけて…


クロアゲハが止まりましたが動きが速く、なかなか写しとめられませんでした。

なお、職場の同僚の話によれば、彼岸花は縁起のいい花ではないそうな…、昔はお墓の周りに植えられることが多かったといいます。野犬等の墓荒しを防ぐために、毒のあるこの花が周囲に植えられたとのことでした。ともあれ、美空ひばりや、山口百恵の歌に出てくる曼珠沙華が、このように綺麗な花であることが知ったこと自体満足できるものでした。


(2) 山梨桃の里・桃源郷

桃の木や花も北海道にはないものです。山梨県は県下一帯が桃の産地で、春先にはどこを見ても桃色一色になります。中国の故事に由来する桃源郷を前面に出して街づくりをしている市町村もあるようです。桃が満開という新聞情報を見て、勝沼と春日井の二か所を見てきました。


モノクロ画像でも雰囲気はつかめると思いますが…


老婦人がスケッチしておりました。


ちょうどなの花の咲くころに桃も満開となります。


(3) 八王子高尾山薬王院の火渡り

高尾山は、八王子市にあって標高599mと割と低く、気軽に楽しめる登山やハイキングコースとして、都民に人気があります。私が初めて登山らしき真似を経験したのもこの高尾山でした。その経緯は別の機会に述べるとして、3月の中旬にここ高尾山薬王院で火渡りの儀式があるのです。日本古来の儀式ということもあって、当日は外国人も多く体験に来ます。


標高120?の終点までケーブルカーで行く。


高尾山薬王院の境内の一角にうず高く積まれた松の枝に火が放たれる。日が放たれる前にいろいろ儀式があります。


山伏姿の信者たちが祈りを込めて…


寄進された経木が次々と炎の中に放り込まれる。


炎で見る側の顔も熱くなるほどです。


鎮火を確かめてから、薬王院貫主をはじめ僧侶たち、山伏が続きます。最後に一般参詣者がご利益を願って裸足で渡ります。


外国人も、珍しい行事に興味津々…


(4) 日野市高幡不動尊のあじさい祭りと日野新選組祭り

日野市というと、人口18万人弱の都市で、都下では大きな市ではありません。ですが、日野自動車の本拠地があること、また関東3大不動尊の一つ高幡不動尊金剛寺があることが有名です。また幕末に新選組副長として活躍した土方歳三の出身地としても有名です。高幡不動尊は、土方歳三の菩提寺でもあることから5月には新撰組祭りがあります。世論では評判のよくない新選組が、堂々とお祭りとして祝われるのは、ここ日野市の新選組祭りと、函館の五稜郭祭(新選組パレードが有名)のみです。また高幡不動尊は6月から7月にかけて境内一面に数種類のあじさいが咲き誇り、あじさい祭りが行われます。


隊士が行く…幕末期にタイムスリップしたような気が…


日野新選組(青い羽織)と函館蝦夷新撰組とがこの年は合同で祝われた。


高幡不動尊万灯会の日


境内庭園の一部。


山門の近くで遊ぶ子供たち。


(5) 青梅塩船観音のつつじ祭り

当時は歴史をさかのぼること、大化(西暦645年)に開基した古刹ですが、むしろ境内の2万本のつつじが咲き誇ることが有名のようです。寺名については全く不知でしたが、新聞でつつじが満開であることを知りました。


色とりどりのつつじが鮮やかに咲き誇ろ。


境内どこを見てもつつじ、つつじ、つつじ…


斜面一面につつじが続く。


(6) 青梅吉野梅郷 

都内近郊には梅の名所は、数え上げればきりがないほど数多くあります。八王子単身赴任中に住んでいた立川市の隣には国立市があります。立川からJR南武線(立川〜川崎)3つ目の駅が矢保駅です。ここの矢保天神の梅も有名です。いわゆる「野暮天」の語源となった矢保天神なのです。残念ながら画像をデジタルデータ化していませんので、青梅の梅を紹介します。そもそも「青梅」と市名にまでなっている訳ですから梅が盛んでないわけがありません。


山一面が梅、梅、梅


遊歩道が設けられていて歩きやすい。


この日梅祭りがあったのか、祭りの出演者たちが一服中でした。


(7) 御岳(みたけ)スターの樹

青梅郊外の御岳山(みたけさん)ふもと、多摩川渓流沿いに生える大きな一本の銀杏の木、その堂々たる枝振りが賞賛されて「御岳スターの木」と呼ばれています。秋口になると、渓流でカヌーやラフティング楽しむ人々とは別に紅葉とイチョウの黄葉を楽しむ人たちで沸き返ります。


渓流の対岸からスターの木を見る。


その堂々たる枝振りが賞賛されている。


シーズンにはこの木の下を歩き楽しむ人が絶えない。

なお、NET情報によると2011年この渓流で水難事故が起こり、救助のヘリコプターの風圧で数本の枝が折れたということです。
もう一つ注意を要するのが、地名の呼び方です。青梅の「御岳山」は、みたけさんと呼びます。木曽の「御嶽山」は、おんたけさんと呼びます。ただスターの木の近くのJR青梅線の駅名は、「御嶽駅」と書いて、おんたけ…ではなく、みたけえきと読ませるから、頭が混乱してしまいます。


(8) 多摩動物公園

昭和33年開園のこの多摩動物園は、年回入館者は92万人で、上野動物園と並んで日本有数の動物園と言われています。上野動物園の約4倍の広さがあり、丘陵地帯にあるので、園内を巡るバスが運行されています。猛獣は無柵による放し飼い二され専用バスでコースを見学します。


どの子が一番うまそうかな、ペロリ。迫力満点です。


いやはやこんがらがっちゃうよ、


ペリカンの合唱。お〜い、だれか一人音程がずれておるぞ!


昆虫館が併設されているのも、この動物園の特徴。様々な蝶が飼育されていて、見学者の手や髪に止まったりします。この方は飼育員で、手に砂糖水をつけているので、オオゴマダラ(国の天然記念物)が寄ってきます。


(9) 山梨枯露柿の里

柿も北海道では取れません。近年は庭木として柿を植えるケースも散見されますが、食用としては私どもの目に触れるのはすべて内地産です。干し柿は好物でもありますが、どのようにして作られるのかは全く知りませんでした。運よく、京王バスのツアーに「枯露柿の里めぐり」のチラシを見ました。その時の画像です。初めて見る干し柿に圧倒されました。


ハウス内で天日干しされる。


皮を剥いた柿を一個ずつ紐でつるして干す。大変な手作業です。


機械化する余地はすかくほとんどが手作業と言います。


このほかにも紹介したい名所旧跡がいくつもありますが、フィルムからデジタルデータ化していないものが多く、機会があればアップしたいと思います。



 

道東厳冬の撮影ツアー〜その1

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例年2月の厳冬期に行っている、フォートピアメンバーによる道東ツアー、第4回目の今年はメンバー4人で行ってきました。毎年もっとも寒くなる2月中旬を選んだのは、第1回目のツアーで出会った細岡展望台での夜明けの湿原が忘れられず、再度そのチャンスを狙っているからです。平成21年の第1回目から、途中23年私自身個人的な事情(1月に実母の葬儀)から中止となりましたが、その後継続し、今回が第4回目となりました。

今回の主たる撮影主眼は、(1)温根湯に新しくできた「山の水族館」の撮影、(2)糠平湖のタウシュベツ陸橋とキノコ氷の撮影、(3)細岡展望台からの樹氷林の朝焼けの撮影、(4)世界に誇る夕陽と言われる釧路川の夕景撮影、(5)十勝川の樹氷、(6)音更町の彩凛華の撮影等々です。何分天候等の気象条件に左右されますのでこのうちのいくつか撮影できれば、御の字かということになりました。従前は2泊3日の行程でしたが、今回は、釧路2泊、帯広1泊の3泊4日の行程です。まず初日は早朝5時に小樽を出て高速で旭川に向かいます。層雲峡、温根湯、糠平、釧路という行程です。

(1) 層雲峡の流星・銀河の滝

う〜ん、残念ながら結氷していて、流星の滝がわずかに流れ出ているのがわかる程度でした。


流星の滝は一部流れています。ズームレンズでもう少し引っ張りたいところですが、TAMRON18-270mmではこれが限度でした。


銀河の滝は全面結氷中。画面中央枝の間に結氷した滝を登るクライマーが3人おりますが…、判別できないですね。最下段の二人は写友です。


川の流れの途中にある雪氷が面白い。F22、1/6、手持ち撮影。TAMRONのVS様様です。


真冬にもかかわらず、大型観光バスが次々とここにやってきます。そのほとんどは中国らしき言葉ですが、トイレタイムも兼ねているのでしょうか。15分ほどで、流星の滝の看板前で記念写真を撮って終わりのようでした。我々も撮影対象が少なく、ここを切り上げて、温根湯の山の水族館を目指します。開館時間の9時半頃到着すると、何かあわただしい動きが見られます。パラボラアンテナを付けた車両が数台横付けされています。


手前3人が写友、一人別方向へ?一人670円の入館料を支払い中に入ると…


NHKの取材スタッフが何事か打ち合わせ中のようです。昼の12時から女性タレントの〇〇さん(名前忘れてしまいました)と男性有名人(こちらも忘れました)がここで水族館について実況放映するとのことでした。興味がないので、水族館内の撮影に写ります。


「生命がきらめく滝つぼ」コーナー。日本初の滝つぼを見上げる水槽になっています。泳いでいる魚はイワナかな、ヤマメかな、魚音痴の私にはタコとイカくらいしか区別がつきません。


北の大魚イトウの楕円形の水槽。


北の大魚イトウはこのような水槽の中で、悠々と泳いでいます。一見静かな魚のように見えますが、イトウを漢字で表すと…PCでは出てきませんね。魚編に鬼と書きます。獰猛な魚らしいです。


熱帯魚のコーナーもあります。


こちらではNHKのスタッフが打ち合わせ中。


取材スタッフがあちこち点検中のようでした。


お嬢さん!タレントさんですか?と声をかけたら、のっぽのお兄さんがにやにや、「いえ私はスタッフです」と。ちょっとモデルになってくれませんか、とは忙しそうで声をかけられませんでした。残念。写真がぶれている?偶然です。

山の水族館はその展示方法がユニークで、各所に工夫がされているということもあって、新聞報道はもちろんTV取材も多いようです。ただ残念ながら小樽水族館や他の水族館に比べ展示点数が少なく一回り30分もかかりません。2階にもコーナーがあるのではと思いましたが、そういえば外観を見たときは平屋だったことを思い出しました。


さて、いったん国道39号線を戻って大雪湖から273号線を通り、三国峠を通って、糠平湖に向かいます。目指すタウシュベツ川橋梁は糠平湖の国道とは反対側にあって、道路地図によれば、町道か道道かわかりませんが道路があるようです。ですが脇道に入る道路は交通止めのようです。やむ得ず国道を走ると路側帯に多くの車が駐車しています。小さな看板で「タウシュベツ川展望台まで500m」とあります。ここで偶然札幌から来たカメラマンの3人にお会いしました。そのうちの一人プロカメラマンのKさんは、過去2度ほどフォトコン表彰式の会場でお会いしたことがありました。Kさんによれば、全面結氷しているのでタウシュベツ川橋梁まで小一時間ほど歩けば行けるとのこと。

まずは、糠平湖のキノコ氷を撮影しようということになりました。一応カンジキは車に積み込んでおりますが、道路わきから湖面に至る小道にはすでにワカサギ釣りの方々が歩いた道がついており、カンジキは不要のようです。何人かの釣りの方々とすれ違いましたが、皆さん豊漁のようで、そりに機材一式と釣果が積み込まれていました。


水位が下がったために姿を現したタウシュベツ川橋梁。


湖面の中央あたりではワカサギ釣りのカラフルなテントが見えます。

夏の糠平湖は水が豊富で、タウシュベツ川橋梁は水没しています。冬期間は糠平湖の水位が下がります。水力発電のために放水され続けるためです。その結果水位が下がって凍結した湖面が下がっていきます。その結果、夏には現れなかった橋梁が姿を現します。一方、湖底の立ち木に覆いかぶさった氷は周辺の氷が下がってもそのまま帽子のように残ります。これがキノコの形に似ていることからキノコ氷と呼ばれている訳です。


湖面に顔を出したキノコ氷。


右と左では湖底の深さが違うので段差のところで氷が大きく割れます。その断面を切り取る写友Y氏。


何とも言えない自然が作り出した美。


氷の露出した場所によっていろんな模様になる。


かなり大きな根元近くにへばりついた氷塊。


見事なキノコ氷。周囲の足跡は、カメラマンが撮影のためぐるぐる回った足跡。


遠方では野鳥を撮影するカメラマン、手前ではキノコ氷を撮影するカメラマン。私の撮影位置が高いため俯瞰した画面になっています。湖の場所によって湖底の高さが異なるために、こういう現象が起こります。

キノコ氷の近くに寄ると、足元の氷塊がミシッ、ミシッと不気味な音を立てます。今にも氷が裂けて割れ目に落ちるんではないかという錯覚に陥ります。多分氷とその下の水面に空間が出来ていて、氷自体の重みで氷塊が下がる可能性があるのかもしれません。なお、タウシュベツ川橋梁までは直線距離で1?弱、歩いて20−30分かと思いますが、ピーカンのもとでは絵になるカットが撮れるかどうかわかりません。

一応本日予定していた撮影行程は昼ごろまでに終わりました。糠平から釧路までは、約270kmほどあります。午後5時前に釧路に着けば釧路川の夕景も撮影できますが、無理は禁物、ゆっくり釧路市内のホテルに向かいます。

次回は2日目、細岡展望台または塘路湖の日の出、屈斜路湖半、阿寒タンチョウセンターでの給餌風景、釧路川の夕景撮影を予定しています。

東京・横浜散策〜その1

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GGAwardという写真コンテストのノミネート賞に選ばれて、豪華ホテルのペア宿泊券をいただくことになったという話を、昨年末のブログで紹介いたしました。GGとはグランドジェネレーションの略で、55歳からの人生を楽しく生きる世代を言います。元気はつらつをテーマにしたGG世代の写真コンテストが3期に分けて行われ、各期6名のノミネート賞を選出します。そして3期18名の中からグランプリを選出します。ノミネート賞は各期50万円相当(6名分)、3期合計150万円相当のペア旅行がプレゼントされます。

3月上旬に写真コンテスト事務局からホテル一覧表と宿泊予定表が送られてきました。北は青森県の星野リゾートから、南は沖縄県八重山まで17か所から選べます。ただ現地までの交通費は自己負担ですので、家内と相談のうえ、横浜みなとみらいのロイヤルパークホテル(ランドマークタワー内)を、さらに都内で一泊込の飛行機チケットを取ることとしました。かくして3月11日〜13日、2泊3日で東京・横浜旅行となりました。

9日、10日と低気圧の影響で道内は大荒れ、猛吹雪となりました。そのため11日も交通機関の遅延や欠航が心配でしたが、JRが30分ほどの遅れ、飛行機は通常通り運航で、無事定刻通り羽田に着くことが出来ました。一日目の宿泊予定の品川にある高輪東武ホテルにまずチェックインします。午後3時近くになりますが、事前の計画通り、浅草、六本木ヒルズへと向かいます。時間が早く家内が希望していた浅草「三定」のてんぷらは食べ損ねましたが、手焼き煎餅を買い求めました。


もう桜が咲いて…造化の飾り物でした。


外人は日本伝統のものに興味津々のようです。


香の煙を頭にかけると、頭がよくなるとか、本当に効くのなら孫にかけてやりたい。右の娘さん、今の独り言が聞こえましたか?


仲見世通りから横に入ると…スカイツリーが見える。


ここの煎餅屋さんには外国人も来ます。家内はお土産用にと、箱に詰め合わせで…さらに激辛煎餅を入れ、袋詰めの壊れ煎餅まで…。

浅草から吾妻橋を渡って、北十間川に行くことが出来ます。この十間川にはスカイツリーが映り込むので、写真撮影のスポットにもなっています。このような撮影チャンスは滅多にないので、向かうことにします。吾妻橋のたもとに出ると、川向に、アサヒビールの金色のオブジェとスカイツリーが見えます。


金のオブジェは欠けてしまいましたが、折からの夕景にビルが金色に光っています。

ただ川面に目を移すと、風が強くかなり波が立っています。十間川に行っても波があるとスカイツリーの映り込みは無理かもしれません。かといって、三定で夕食を食べるには早すぎます。となると次の目的地、六本木ヒルズに向かうのがよさそうということになりました。鉄道路線図を見ると、うん?…浅草が終点の銀座線が、「東京メトロ」線となっている??確か営団地下鉄という名称だったはずが。平成16年に営団地下鉄が改組されて、東京メトロになったということで納得。そのメトロに乗って途中銀座で日比谷線に乗り換え六本木を目指します。

東京から離れて10余年、その間に南北線、大江戸線など新しい路線も増えたようです。さらに路線によってはJRや私鉄と相互乗り入れが増えて、路線図を確認しないと移動が出来なくなりました。確かに便利に、また運賃も割安のようです。ともあれ夕方六本木ヒルズに到着、さっそく52Fの東京シティビューに上がります。一人1500円のスカイギャラリー入館料を支払します。案内図によれば、海抜250m、360度ガラス張りのスカイギャラリーを満喫できますとあります。でも実際スカイギャラリーについてみると…何か違和感が、それはのちほど触れるとして…


地下から地上に出てくると、まずこの足長蜘蛛が出迎えてくれます。


どうしても気になります。振り返ってみても蜘蛛は蜘蛛です。


薄暮で、夕焼けもちょっぴり出て申し分ないのですが…、違和感が…、

そうですパンフレットや投稿画像で見たのはもっと広いスペースで、180度とは言いませんがかなりワイド感がありました。でも実際に見るとガラス窓と背中の壁の間が短いように思えます。そこで係員に確認しますと、それらの写真は吹き抜けの53Fから撮影されたというこちです。今は53Fがイベント開催中で、53Fからの撮影ができないとのことです。仕方がないので一回りしてみることとします。


喫茶、バーコーナーもあります。


夜景を見ながら飲んでいる方もおられます。


左の高層ビルは、六本木東京ミッドタウンです。


六本木ヒルズを出て振り返ると…、ビルと地上の標識をからめて撮影しました。

なお、53Fで行われていた「会田誠展:天才でごめんなさい」については、ほかのイベントと合わせて、最終回(多分3回目)に取り上げたいと思います。この後は途中で夕食を食べ、品川のホテルに直行しました。

翌日12日は、夫婦別行動をとります。家内は同級生の友人と新大久保の韓国むらへ、私は銀座、お台場を回り午後は鎌倉、江の島に向かいます。午後5時頃に家内と横浜駅で落ち合い、みなとみらいのランドマークタワーに向かいます。ということで、銀座とお台場についても写真をアップしたいと思います。


午前9時すぎ、どの店舗も開いていません。


ユニークなデスプレー、大都市でのセンスの良さがうかがえます。


思い切ってマネキンに近寄ってパチリ。


光と影が面白い。


道路上の三角柱が邪魔だが…


不思議な形のビルを見つけました。よく見ると窓ガラスの清掃作業中です。ここで30分ほど清掃作業を見守り、シャッターチャンスをうかがいました。下の一枚。30分も時間をロスしたって?


狙って撮った一枚。「ロッククライミング」なんちゃって。


銀座最後の一枚。HDR風。

午前10時、やっと各店舗がオープンし始めました。すでに一通り撮影し終わりましたので、お台場に向かいます。新橋からゆりかもめに乗ります。ゆりかもめは、電車にもホームにも駅員はおりません。すべて遠隔操作で運転されています。一番前の座席で、最近話題になった逆流し撮り撮影に挑戦です。まあ、結論から言うとほぼ失敗でした。ISO感度最低の100にセットし、PLフィルターで減光し、絞りを目いっぱい絞ってもシャッタースピードが1/8〜1/10にしかなりません。それ以下のスローシャッターが切れないのです。せめてあと2段程度(0.5〜0.7秒)のスローシャッターが必要です。


0.3秒のシャッタースピードで撮影し、PhotoshopCS6のフィルター→ボケ→放射線状ボケを用いました。


桜が咲いていました。


午前中のお台場は、まだ眠りの最中のようです。人通りもまばら。

ゆりかもめの撮影がうまくいかないのであれば、早々に鎌倉に、江の島に向かう方がベターかもしれません。新橋から東海道線に乗り、大船で乗り換えて、鎌倉に向かいます。なお、鎌倉、江の島については東京・横浜散策〜その2で取り上げます。

道東厳冬の撮影ツアー〜その2

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撮影ツアー二日目は、ホテルを午前5時に出て、細岡展望台から朝焼けの湿原撮影です。次いで塘路湖・釧路川河畔で樹氷と流氷撮影、時間が合えば標茶でSL湿原号の撮影、次いで屈斜路湖半・和琴半島での撮影、湿原の鶴の撮影、最後が釧路川の夕景撮影という手順です。ただいずれも気象条件に左右されます。そこは臨機応変に対応ということで意見が一致しています。

午前5時ホテルの前で準備作業をしていると、空には雲がかかっています。また気温も−9度と思ったほど下がっていません。湿原が霧氷で真っ白になるには釧路市内で、−15度以下が望ましいのですが…。過去平成22年、24年の時もホテルを出る時が−12〜13度で、樹氷が現れませんでした。という一抹の不安はありますがとにかく夜明け前の国道を進みます。

細岡展望台に至る両側の湿原はまったく樹氷がありません。展望台での気温は−11度、しかも雲が厚く日の出も望めそうもありません。せっかくですので展望台で数カット撮影してすぐ、塘路湖半に向かいます。


明るめに撮っていますが…。実際はもっと暗い。


ならば一層のこと、WBのケルビン数(色温度)を下げて青の世界にしてしまえば…


どうやら期待したカットは望めそうにもありません。急いで塘路湖半に車を進めます。去年はここで夜明けの湖面泳ぐ白鳥のカットを撮ることが出来ました。日の出とともに太陽が湖面に反射し、その中にハクチョウが…というカットですが今回は日がさしません。ここでも空振りです。


ハクチョウも見当たりません。


夜明けの空が綺麗なので撮ってみました。湖面に水鳥がいないのが淋しい。


次いで少し北上して釧路川の河畔に出ましたが、ここも樹氷がほとんど見当たりません。去年は両岸の樹木が真っ白になっており、流れる川にも上流から氷塊が次々押し寄せて、河畔にぶつかるたびに、どすん、どすんと鈍い音を立てていました。

どうやら今年の2月は、1月にかなり冷え込んだ分、冷え込みは鈍いようです。それでも写友は樹氷撮影があきらめきれず、川湯温泉の源泉に行って、樹氷を撮る算段をしています。源泉から湧き上がる湯気が急速に冷却され、周辺の樹木に樹氷となって張り付くからです。


途中コッタロ湿原で撮影、鶴は見当たりませんでした。去年あれだけ見かけた鹿も見かけません。

しかしながら、川湯温泉に行っては見たものの、確かに源泉から湯気が湧き上がっているものの、周辺を見渡しても一向に樹氷は見当たりませんでした。ということで樹氷撮影をあきらめて、屈斜路湖半が見渡せる藻琴山展望台を目指します。途中硫黄山を過ぎたあたりからところどころに綺麗な樹氷林が見えてきました。


川湯温泉の硫黄山を振り返ると、噴煙なのかモヤなのか判別できませんが、幻想的な光景が広がっていました。


松林をバックにすると、白樺の樹氷が綺麗に浮かび上がってくる。


なんの木であろうか、くるくると渦巻のような…


白樺の樹氷林を後に、屈斜路湖を一望できる藻琴山展望台にむかいます。さらにこの道道102号線を北上すると、芝桜で有名な東藻琴(現大空町)に至ります。


ワイドレンズで見ると…


湖の中央部に中島がある。


ここが藻琴山駐車場公園。


湖とはほぼ反対方向には標津岳他1000m級の山々が連なっています。


次は、湖畔の近くまでおります。途中砂湯を経由して和琴半島に入ります。屈斜路湖半はほとんどが結氷していますが。砂湯など湖岸の温泉が噴き出しているあたりは結氷しておらず、ハクチョウが集まってきます。砂湯の駐車場には大型バスが何台も停車しており、中国(台湾?)人らしき観光客が大勢来ております。ハクチョウをバックに記念写真を撮っては、急ぎ足でバスに駆け込んでいきます。ここ砂湯では、撮るものも少なく、次に池の湯に向かいます。ここは大型バスは来ませんが、レンタカーなどでやって来た中国人グループが数組、ハクチョウを撮影していました。


15?対角魚眼レンズでデフォルメされています。左端のほうにお湯の湧き出し口があって、足湯が出来るようになっています。


中国人カメラマンが狙っている先は?真ん中のOLYMPUS PENを持っている女性が笑っています。


狙った先は、彼らのツアーガイドの男性のサングラスでした。最初に写友のY氏がお願いして、魚眼レンズを目の前にかざしたために、周囲が大笑いしたんです。

池の湯を後にして和琴半島に車を乗り入れます。ここは湖畔の近くで浅い湖底からプクプクと湯が噴き出してくるために、夜間冷やされて周囲が凍ると面白い形の薄氷が出来ます。また湖面はほぼ結氷して、その氷の上に数cmの雪が積もっています。その雪が反射していて、しかも7色に反射しています。


探せばいくらでも不思議な形の氷が見られそうです。


画像を上下反転してみました。


通常の撮影です。画面全体が白いのでやや露出不足になりました。雪面一面7色に輝いています。これをさらに−補正すると魚力例に輝くのではないでしょうか?


同じ被写体を、−2補正して撮ってみました。まるで砂の中に宝石を混ぜたような感じがします。もう一枚さらに−補正すると…


まるで夜空の星を見ているような気分になります。


ここで屈斜路湖の撮影を終えると昼になりました。コンビニの弁当で昼食を済ませ、いったん阿寒の国際タンチョウセンターに向かいます。上手くいけば午後の給餌時間に間に合います。一日に一回ウグイやフナなどの生餌を与えるのです。その生餌を巡って、丹頂鶴とオジロワシが猛烈なバトルを繰り広げることがあります。そこを狙って写真に収めようと、ときには外国からもカメラマンがやってきます。

この後、阿寒丹頂自然公園にも行ってきましたが、これはという写真は撮れませんでした。今日の最終目的である釧路川河口の夕日を撮ることにします。久寿里橋河畔の空き地に車を駐車させ、幣舞橋方面を見ると、空が徐々にが赤く染まって来ました。川には砕けた氷がたくさん漂っておりますが、満ち潮なのでしょうか、河口から上流に向かって氷が逆流しています。


河畔の水位が上がって、上流(右手)に向かって氷が流れています。


久寿里橋の赤い橋げたが夕陽に染まって、なお赤くなってきました。


久寿里橋のたもとから幣舞橋方面を見る。


ズームレンズで切り取ってみると、河畔の街路灯に夕日が反射してまるで灯がともったようにも見えます。乙女の像が2基綺麗に見えます。


どうやら日は沈んだようです。

さて、このところの気温の緩みから細岡展望台の樹氷林は望めそうにもありません。一応3日目の早朝も予備日としておりましたが、朝早く出発しても不可であれば、一層のこと午前7時からの朝食を取った後、検討することにしました。(3日目に続きます)

東京・横浜散策〜その2

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二日目の午前中に,銀座とお台場を撮影し終わり、鎌倉へと向かいます。午後は主に江ノ島電鉄とその周辺等を撮影する予定です。一度、ゆりかもめで新橋に戻ります。新橋に着くと運よく東海道線の熱海行きの普通電車が入線してきました。京浜東北線や横須賀線を利用するよりも、停車駅の数が少ないので、鎌倉の二つ手前の大船には一番早く到着します。大船で横須賀線に乗り換えれば次の次が鎌倉駅です。

かつて昭和の終わりころ、某政府系金融機関の横浜支店に勤務していた折は、鎌倉市は管轄エリアでしたので、よく仕事で来たことがあります。鎌倉駅前(鶴岡八幡宮側)も当時とは比べ物にならないほど変化しております。近代的なビルが駅前周辺に立ち並んでいます。駅前が再開発整備されたのでしょうか、古い建物が見当たらないような気がしました。ともあれ主眼は江の島電車に乗ることですので、鎌倉駅正面口で数カット撮影後は、地下歩道を抜けて西口(御成り通り側)にある江ノ島電鉄の駅に来ます。


駅前をコンデジでパノラマ撮影中に、正面のバス停留場から若い男性がこちらに向かてきました。構わずカメラをパーン(回転)し続けると…、あれれ、画面のつなぎ目あたりに大きな顔が入ってしまいました。なお、パノラマ撮影は、カメラをぐるっと回転させると、あとはカメラが勝手に横長の画像を作成します。


江ノ島電鉄側に出ると、周辺の建物も新しくなり、駅前広場も広くなったような気がします。


建物は新しくなりましたが相変わらず道は狭く、くねくねしています。

さて江ノ島電鉄一日乗車券の「のりおりくん」580円を購入します。今日一日江ノ電は全線乗り降りが自由です。お寺にはあまり興味がないのですが、観光パンフレットを見ると、駅から徒歩3分という「極楽寺」が目に飛び込んできました。極楽寺駅を出て線路沿いを上がるとすぐそばに山門があります。


トンネルを出ると極楽寺駅。


駅から徒歩3分のところにありました、極楽寺が。寺のいわれはよくわかりませんが、山門をくぐって最初に目にしたのが、「写真撮影禁止」の立札でした。

さらに正面に進むと、写真撮影並びに写生することを禁ずるという注意書きの紙が張られていました。う〜ん、一気に気勢がそがれてしまいました。写生まで禁止するとは…どれほどのいわれのある有名寺なのかとんとわかりませんが、怒りに似たものが、即駅に戻りました。

そして稲村ケ崎に向かいます。ここ稲村ケ崎は、元弘3年(1333年)新田義貞が、北条軍を討つため鎌倉入りする際に立ち往生した地です。金装の太刀を海に捧げるとたちまち荒れた海の潮が引き、浅瀬を渡って鎌倉討伐に向かったという逸話があります。また近年では、桑田圭介主演の「稲村ジェーン」のロケ地でもあります。冬期間の夕方にはここから江の島の右手に冠雪した富士山が見えることでも有名です。


稲村ケ崎駅付近。


砂浜には砂鉄を含むためかところどころ黒い。中央奥は江の島。


この辺りの浜は七里ガ浜という。


この像は、明治43年(1910年)逗子開成中学校ボート部の12人が、七里ヶ浜沖で遭難・死亡した事件の慰霊碑(『真白き富士の嶺』の歌詞を刻む)です。


この日運のいいことにうっすらと富士山が見えました。


砂浜では若い娘さんたちが砂に字を書いて遊んでいます。


国道沿いには素敵なお店があります。シーズン前で休業中らしい。


この日は日中ぽかぽか陽気。


再び稲村ヶ崎駅に戻ると、ペイントを施した江ノ電が発車中でした。スローシャッターでパチリ。

次は本日江ノ電の最終目的地江の島に向かいます。江ノ島で特に撮影したいというものはありませんが、天気が良いので砂浜に腰を掛け沖を行きかうヨットや散策する人を眺めるだけで十分なのです。八王子勤務時代も休日にはよく江の島に来たことがあります。


住宅街の中を縫うようにして走る江ノ電、住民とともに歩む江ノ電という庶民的な感じがたまらない。


少し走ると商店街のど真ん中を走っていく。


駅を出て左に7−8分歩くと海に出ます。


狭い道路を海に向かって歩く。道の両側には海に関するお土産品店や飲食店などが立ち並ぶ。十数年前と変わらない。


波打ち際で何やら…


若い女性たちが、子連れのヤングママに写真を撮ってもらっているようだ。飛び上がるものの、全員がうまくそろわなかったり、シャッターのタイミングが合わないのか…3−4度ジャンプしていました。

しばらく するとやがて彼女たちは波打ち際から離れこちらの方にやってきました。私が首から一眼レフをぶら下げているのを見て、写真を撮ってほしいというのです。そして携帯とコンデジを差し出してきました。ところがジャンプと携帯のシャッターのタイミングが全く会いません。ではとコンデジを構えるとなんと充電切れのマークが出てしまいました。ここはチャンスと、私の一眼レフで撮ることにします。


高速連続シャッターを切ると、2度のジャンプで撮影OK。


話を聞くとこの3月に大学を卒業したばかりで、全員保育士になるんだとか…さわやかな6人組の彼女たちでした。


江ノ島入口あたりで見つけたオブジェ。豊満な体をひねって…


最後に、今乗ってきた折り返しの江ノ電を撮り収めました。

さて、鎌倉江ノ電の旅も無事終了しました。あとは横浜駅で家内と待ち合わせ、ランドマークタワーのホテルにチェックインします。横浜駅中央改札を出ると平日の5時前だというのにものすごい人たちで少々驚きました。家内を待っている間に、ノーファインダー+スローシャッターで数カット撮影。


人の多さに酔ってしまいそう。

5時少し過ぎに無事家内と出会い、みなとみらい線でみなとみらい駅に向かいます。みなとみらい駅は、クィーンズスクエアの地下3Fにあって地下街でランドマークタワーとつながっています。とりあえずランドマークタワー内の「横浜ロイヤルパークホテル」にチェックインします。56Fの海側のコーナールームです。午後6時半までの夕食までは時間があるので、さっそく窓からの風景を撮影しました。


CASIO EXILIM Z3000 PM6:02


CANON EOS40D PM6:07 -1補正


CANON EOS40D PM6:20

夕食後は疲れたという家内をおいて、一人で汽車道、赤れんが倉庫群、像の鼻パーク、大桟橋の撮影に行ってきました。それらの画像は「東京・横浜散策〜その3」で紹介します。

道東厳冬の撮影ツアー〜その3

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さて道東撮影ツアーの三日目になります。初日二日目と予想以上に温かく、とはいっても氷点下10前後なので小樽さっぽろに比べれば相当な冷え込みです。氷点下15度以下を期待していたのですが、なかなか思い通りにはいかないのが撮影ツアーです。今日の早朝は、一応細岡展望台から湿原に差し込む朝日を撮影する、予備日としておりましたが、前夜の内に断念して、三日目の朝はホテルの朝食を済ませてから行程を検討しようということになりました。

事前の予定では、釧路川のケアラシ、和商市場、湿原号の撮影、厚岸のコンキリエで昼食、豊頃のハルニレの夕景、音更彩凛華の撮影というスケジュールでした。写友4人で相談の結果、本日の行程は、釧路市郊外の空港付近、谷内坊主の湿原展望台、然別湖のコタン祭り、豊頃のハルニレの夕景、音更の彩凛華という行程に組み直しです。まずは車に撮影機材を積み込みます。このときホテルの玄関前の植え込みの灌木が白くきらきら光っています。そうです待望の樹氷がやっとあらわれたのです。一路国道を帯広方面に車を進め、大楽毛から釧路湿原に入ってゆきます。何とも目の覚めるような樹氷林が続きます。


ホテル横隣りの公園の垣根は真っ白。


湿原の樹木はどれも真っ白。


朝日を浴びてキラキラ光っている部分も…カメラでは再現しにくい。


踊っているような木々にもびっしり樹氷がついている。なお、根釧地方には大木はありません。平均気温が低くて育ちにくいのです。


ホワイトバランスを調整して青味を強調。

車をさらに脇道に進めます。見渡す限りの樹氷林。無我夢中でシャッターを切ります。かなり温度が低いのか、今までに感じなかったほど手足や指が冷たく感じました。おそらく氷点下15度を下回っているのではないでしょうか。ここで大事なのはカメラのリチュウム電池は寒さに弱いことです。氷点下20度を下回ると急速に消耗し、場合によってはエラーマークが出ます。そこでバッテリーのグリップ部分に携帯用カイロを貼り付けます。見てくれは悪いですが、これで対策はバッチリ。


遠方の山の樹木には樹氷がついておりません。樹氷は近くに川があると発生しやすくなります。


近寄ってみると、雪の結晶が積み重なってこのようになっています。


撮って、撮ってと言わんばかりに、ポーズを撮っているようにも見えます。


湿原展望台の近く北斗地区で見かけた倒木と馬たち。倒木にも樹氷の華が咲いている。


樹氷の部分をモノクロ変換してみました。


湿原展望台から大楽毛方面を見ると、製紙工場がかすんで見えます。この画像もモノクロ変換したものです。湿原一面樹氷で覆われています。

釧路最後の日に樹氷に出会えたのはラッキーでした。2時間以上も撮影して、写友4人とも満足のようでした。車はいったん国道38号線に出て、白糠町に向かいます。白糠からは、茶路川沿いを北上し本別に出ます。本別から士幌を通って然別湖に向かいます。


途中茶路川沿いで丹頂の夫婦を見かけました。


然別湖畔の温泉旅館の前の駐車場から結氷した湖畔にかけて会場があります。氷でできた建物に入ると…


ビヤホール?があってカウンター内でウェイトレス(観光協会の職員?)がにっこり、


先客があって、氷の器に入れたワインを楽しんでおりました。1杯いかがと勧められましたが、車の運転がありますので丁重にお断りしました。それにしても氷の器に入ったお酒はうまそう。


冷蔵庫は不要、氷漬けのお酒の瓶。

一旦このハウスを出てみると大小の氷のの建物があちこちに点在しています。最奥のドームでは切り出した氷を加工して、室内の装飾にしておりました。


湖の氷の厚さは約30cmほどあるそうです。その氷を積み重ねて建物を作ります。その一つを覗いてみると…


中央に氷のテーブルがあって4隅にはウレタンの椅子があります。積み重ねた氷の模様が美しい。


ところどころ壁にはこのような飾りつけがあります。氷漬けの鳥。


アルバイトの女性はチェーンソウで氷の切り割り中。ポーズに注文を付けている写友Y氏。この娘さん日本人とは言っておりましたが、イントネーションが違うような…ちなみにドームの中で作業している男性は二人とも台湾人でここでアルバイトしていますとのこと。


コタン祭りは夜間がメインのようで、日中は補修作業に追われているようです。


露天風呂に男性客が、声をかけると両手を上げて応えてくれました。

やはり、このコタン祭りは夜間のほうがいいようです。会場のあちこちに夜間用の照明が設置されています。夜間だともっと幻想的になるんでしょうね。時間的に無理ですので、今夜のホテルを予約している帯広に向かいます。次の撮影目的地である豊頃には午後4時半頃につきそうです。夕景に染まる春楡が撮れるかもしれません。しかしながら、これまで時折顔を見せていた太陽がだんだんと分厚い雲の中に入っていきます。豊頃近くに来た時にはほとんど太陽が望めない状況となってしまいました。


豊頃に着いた時にはこのような状況で、残念ながらもくろみは外れてしまいました。

音更の彩凛華開始までは時間があります。一旦ホテルに入ることにしますが…何分然別でアルコールを我慢したこともあって、とにかく飲みたいという欲望に勝てずに、午後7時からの彩凛華の撮影を断念することに、意見が一致してしまいました。思い起こせば、昨年も彩凛華の撮影を前にしてアルコール派が勝ってしまったことを思い出しました。う〜ん、酒飲みの写友と同道する限り彩凛華の撮影は無理か…。

撮影ツアー4日目は更別の霧氷、十勝川の霧氷、帯広ばんえい競馬の撮影予定です。早朝ホテルを出て更別方向に南下しますが、どうも日の具合がよくありません。分厚い雲に隠れて陽が顔を出しません。そのうちに、雪が舞い始めときおり地吹雪となります。断念するかどうか判断の難しいところ。とにかくビューポイントに向かいます。


十勝らしい光景。やや露出オーバー、このところCASIO EXILIM Z3000はご機嫌斜め。


車の中から180度ほどの画角。


十勝らしい光景はあちこちで見られます。やっと松林の上方に太陽が見えてきました。


モノクロにしてみました。


振り返れば、道路には地吹雪模様が、よく見ると結構きれいかも。

結局更別の霧氷には、去年に引き続き出会えませんでした。自然が相手ですからこんなことはしょっちゅうです。帯広に引き返します。この調子ですと十勝川の霧氷も無理のようです。帯広競馬場に向かいます。本場のばんえい競馬の撮影と意気込んでみたものの、午前10時半に到着すると、係員が寄ってきて、競技開始は午後からとのこと、それ以前は場内にも立ち入りが出来ませんと、冷たい宣告。1時間半もとても待てません。もうどうでもいいやという気分です。結局高速に入り小樽に戻ることとなりました。
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