ミズバショウの群生地は、小樽なえぼ公園内のほかに、塩谷の通称伍助沢(現塩谷3丁目?)にもあります。前回3月30日(木)になえぼ公園に撮りに行った際には、1週間ほど早すぎたと感じました。そこで、ほぼ1週間後の4月5日(水)に塩谷の群生地に行ってみました。
小樽駅前を走る国道5号線を、余市方向に進み、砂留、長橋の二つのトンネルを抜けた直後の、信号を左折します。その急坂の小径を進むと、変電所があります。そのまま細い砂利道(アスファルトが補修されていない)を下ると、左側の疎水沿いに、ミズバショウの群生が見えてきます。
この砂利道沿いには、ところどころに建設業者の資材置き場や事務所がありますが、町名や道路標識等の案内板は、一切ありません。したがってこの辺りが塩谷何丁目なのかはわかりません。
変電所の前を過ぎると、最初に目につくのが、このバスです。もうすでに数十年放置されたままで、内部は枯れ木が絡まり、バスの面影もありません。やがて土にかえっていくのでしょうが、今後数百年あるいは千年以上かかるのかな?
なぜここに放置されているのかわかりません。目印になるのは確かですが…(笑)
さらに進むと…、湿地の中が一面ミズバショウだらけ。その奥の白いのは、残雪です。
一部を引き寄せてみると…、湿地には腐敗した枯葉や枯れ枝が散乱していて、絵ハガキで見るミズバショウとは大違いです。
さらに下流の群生地を見ても、周辺に枯れ枝などが大量に散乱しています。
疎水の流れが合流する地点。結構流れが早い。さらに下流の別地点に行くと…
おなじ緑色の大きな葉はミズバショウに似ているけれど…、これは「バイケイソウ」という猛毒(アルカロイド)を持つ植物です。5-6月ごろには1mほどにまで成長し、白い小さな花が咲きます。
同じくバイケイソウですが、スローシャッターで流れを撮影してみました。
疎水の周りに咲くのはミズバショウやバイケイソウだけではありません。フキノトウもあちこちで咲いています。
フキノトウは、湿地に限らず、どこにでも咲きますが、北海道ではこれを食用にする習慣はありません。キタキツネが小便を巻き散らかすからで、「エキノコックス」という恐ろしい病原菌が付着している恐れがあるからです。
(注)クリックすると、国立感染症研究所「エキノコックス」にジャンプします。
ミズバショウの疎水が合流するあたりに、1軒の使われていない納屋があります。何度も訪れていますが、戸口が開いているのを見た事がありません。それにしても屋根が塗り直された形跡があるけれど…、道路には鎖が張られていて、「立ち入り禁止」の注意書きがありました。
さらに坂を下ってゆくと、JR函館本線「小樽~余市間」の踏切に出会います。短いトンネルがありますが、ここを通る電車も、新幹線が開通すると、廃線になるようです。
さて、再びミズバショウ群生地を横目に、変電所方向に戻ります。途中の建設業者の敷地に、コカ・コーラの自販機を見つけました。なんとドクター・ペッパーの細缶100円が目にとまったのです。早速コインを投入して…、取り出す際に目にとまったのが、「ここは塩谷3丁目です」の表示でした。
市内の大型スーパーでも、ドクター・ペッパーは見かけないしね。