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Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
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日本最北端の地を目指して〜その1

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6月25〜27日、写友3人で道北写真撮影ツアーに行ってきました。これまで写真仲間フォートピアの連中とは、帯広・釧路など道東へは年に2-3回撮影旅行をしておりますが、道北は初めてです。私自身は、学生時代に自動車部の部活で7泊8日の全道沿岸一周旅行に行ったことがあります。この時が生まれて初めて、稚内の地を踏みました。その後、その後現役の時代に、勤務先の同僚と2度ほど道北旅行をしております。H16年の、退職1年前にも、一人でノシャップ岬にまで行きました。というわけで今回が5度目の道北ツアーになります。

今回のルートは、1日目に高速道路を使って旭川に行き、その後道道333号線を走り、白滝、佐呂間、網走に出ます。時間があれば、小清水原生花園、能取湖、サロマ湖を回り、サロマ湖で夕陽を撮ろうという予定です。翌日二日目は、オホーツク海沿いを北上し、日本最北端の地宗谷岬を回って稚内で宿泊です。最終日はサロベツ原野の海沿いを走り小樽に戻ります。1日当たり、350?前後の走行距離を予定しています。

当日25日は朝4時半に自宅を出て高速道路に乗ります。旭川を経由して白滝、遠軽方面に向かいます。天気予報では今日は曇りマークです。案の定空は分厚い雲に覆われて、周りの風景も濁ったように見えます。時折雲の割れ目から日が差すようになりました。


(この日はあいにく曇り空、空の割れ目から日が差しました 一瞬の出来事でした 佐呂間町若狭地区にて)

天気が今一つよくないために、網走湖、能取湖畔を走っても絵になりません。一旦網走市内の道の駅「流氷街道網走」で観光情報を集めます。色々なパンフレット等を参考にして、小清水の原生花園やその途中にあるJR釧網本線の無人駅を撮ることにしました。国道244号線を東方面、小清水・斜里に向かいます。最初に海岸沿いに見えたのがJR藻琴駅。


(JR藻琴駅 次に紹介するJR北浜駅とともに、高倉健主演の「網走番外地」のロケ地となりました)


(線路の反対側からホームを見る ルピナスが盛りですが手入れされていないために、繁殖力の強い紫色だけになってしまいました)


なお、藻琴駅も次の北浜駅も民間に委託されているのか、駅舎の半分が喫茶店・レストランになっています。訪れたのが午前10時前でしたがいずれもオープン前でした。藻琴駅から車で3-4分の北浜駅も、ロケ地となっていますが最近中国映画のロケ地として使われました。

北海道ブームを引き起こした中国映画史上最大級のヒット作「非誠勿擾」(日本語タイトル「狙った恋の落とし方」)は、自然豊かな道東の名所各地でロケが行われました。2008年9月に、釧網線の北浜駅で撮影が行われ、主人公達が北海道へ誘われた玄関口の舞台として、重要な役割を担いました。


(赤いポストは道内では各所で現役で使われていますが、内地や中国、韓国では珍しいらしい)


(駅舎の中はごらんのとおり、名刺やメモがくまなく張り巡らされていて、帯広の旧幸福駅と似ています ただ、北浜駅は無人駅ですが、現役です)


(駅付近から西、つまり網走方面を見ると、線路と波打ち際がどこまでも続きます)

さらに車を東に走らせ、小清水原生花園に向かいます。道の両側にエゾカンゾウやハマナス、エゾスカシユリが見えてきます。駐車場に車を止めてあたりを見回すと、いたるところにハマナスが咲きエゾスカシユリも見えます。駐車場に設けられたお土産品店の中には、原生花園に咲く花々の写真があります。踏切の向うには夏季限定(5-10月のみ列車は臨時停車する臨時駅)のJR原生花園駅があり、その横から遊歩道が続いています。


(線路脇にエゾスカシユリが一輪)


(手前の赤はハマナス)


(夏季臨時駅の原生花園駅)


(徒歩1周30-40分ほどの遊歩道が続いている)


(原生花園内で見られる代表的な花たち)


(滅多に見かけることのないクロユリを見つけました)


(シシウド 内地では高山植物とされ平地では見かけることがないとか、道内ではどこにでもあります)


(エゾスカシユリが群生している)


(エゾカキスゲ=黄色、とエゾスカシユリ=オレンジの中を列車は走る)

小清水原生花園での撮影を終えましたが昼にはまだ1時間ほどあります。原生花園に接している濤沸湖を一周することにします。地図によれば牧場があるらしいのですが、結局見つけることはできませんでしたが、途中でキタキツネに遭遇したり、農作業風景を撮影することが出来ました。


(子ぎつね2匹は隠れてしまいました 真ん中が親狐らしい)


(手前は麦畑ですが、奥は長葱畑)


(この日は寒く、気温11度しかありませんでした 暖かい大地から湯気が立ち上っています こういう光景があちこちで見られました)

一旦網走市内の道の駅に寄って昼食を取ります。昼過ぎになると、天気も回復し、時折日差しが射すようになってきました。サロマ湖の夕景撮影までにはまだ6-7時間もあります。と言うことで、網走を代表する名所、そうです網走番外地に行ってみることにします。映画網走番外地シリーズで観光地となった「網走監獄」はもともと網走駅近くの(と言っても2?ほど)三眺町無番地(いわゆる番外地)にありました。その後昭和59年に、木造の建物を移築して、天都山の麓、呼人町に「博物館網走監獄」として再現されたのです。三眺町には、現在網走刑務所がありますが、もちろん内部の見学は出来ません。


(入監料800円のところ、シルバー割引で520円で入れます 中は博物館、旧獄舎も再現されています)


(入り口中央に監視室があり、5方向に伸びた独居房があります)


(その一つを奥に進むと…)


(映画のポスターや、ミニチュアセットのある部屋で、ホログラムが…)

写友3人無事出獄しても夕景撮影までにまだ時間がたっぷりあります。ということでサロマ湖の東端の栄浦にある「ワッカ原生花園」に行ってみることにしました。この辺りはかつて網走管内常呂町と称しておりましたが、その後北見市との合併で、北見市常呂町になったようです。午後4時過ぎに着いた時にはさすが観光客は少なくて、超望遠レンズを抱えた、野鳥専門のカメラマンが数人いるだけでした。それにしても肌寒い。ワッカネイチャーセンターの係員によれば、昨日は20度を超えていたのに、今日は10度しかありませんとのこと。野鳥撮影用の超望遠レンズを持参しておりませんので、花を撮影して切り上げました。


(ムシャリンドウ)


(ハマナスとセンダイハギ)


(エゾカンゾウ)

小清水原生花園では、「エゾキスゲ」が、ここワッカ原生花園では「エゾカンゾウ」が見られました。両者の区別がつくでしょうか。
☆エゾキスゲ 花が黄色で、夕方に咲き始め翌日の昼頃しぼみます。いわゆる夜に咲くのが…♪=キスゲ
☆エゾカンゾウ 花がややオレンジっぽい 朝から夕方まで咲く昼の花 別名ニッコウキスゲとも言われます。
え?カンゾウがキスゲで、キスゲがキスゲ?一層混乱してしまいます。いいんです綺麗であれば…

撮影は5時ころ終わりましたが雲が低く垂れこめ、夕陽は望めそうにもありません。ホテルに戻って、反省会です。

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