<牛舎を覗き込んで、おお、びっくりした!お、お前は牛か??>
2月以降外出自粛が続く中、写真撮影の虫がうずき、4月下旬に写友と羊蹄山麓に行ってきました。コロナに十分配慮し、途中人のいるところに立ち寄ったのは、コンビニで弁当を買ったときのみ。それも昼食時間をずらし、細心の注意を払いました。撮影地でカメラマン達とすれ違うこともなく…。あれから約3か月経過、体調に異変はないし…。
今回回ったのは、メープル街道(国道393号線で赤井川村経由)を通り、倶知安町富士見、ニセコ湧水地、有島等を経由し、赤井川経由で戻りました。
市内奥沢町から、赤井川方面に向かうと途中のつづら折りの海側斜面には残雪がごっそり。残雪の斜面に木々が美しい曲線を描いています。
残雪のあちこちに黄色いフキノトウが顔を出しています。本州では食用として愛されるフキノトウも、道内では食用に供されることは滅多にありません。エキノコックスという病原菌をばらまくキタキツネがどこにでもいるからなんです。
倶知安町に入って、羊蹄の麓に着くと、農家は農作業の準備に大忙し。
すっきりとした晴天とはいかず、クモが取れない。
ビニールハウスと、赤い農作業小屋が目立つ。
さらに国道を進むと、トラクターとニンジンが見えてきた。
あれれ、収穫洩れしたニンジンがあちこちに…、と思いきや、掘り出したニンジンを数日間天日にかざすと、なお一層甘みが増すんだとか。放置してるわけじゃなかったんだ。
ニセコ有島付近では道路の左側の湿地帯に、フキノトウ、水芭蕉、カタクリなど早春の花々が群生しております。
水芭蕉は道内、湿地であればどこにでも見られますが、写真雑誌で見られるような美しいものではありません。枯れ草が絡まり、花の葉も傷んでるのが普通です。
少し離れたところには紫色のカタクリの花が、群生していましたが、天候状態のせいでしょうか花が全部下向きで閉じたまま。右上部に、エゾエンゴサクも一輪だけ見えますが…
羊蹄山の周辺にはいくつもの湧水地があります。有名なのは、京極町の吹き出し公園内の湧水、真狩村の羊蹄の湧き水、ニセコ名水甘露水(ニセコ温泉)、倶知安冨士見の10割そば店の湧水、などなど。ここは、通称ゴンタの湧水と言われています。土地所有者が、望洋癒しの杜という小公園を作り、クマのゴンタの飾りの蛇口を付けたことから有名になりました。
クマのゴンタです。水をボトルで汲んでいく方が後を絶えません。
この小公園にはあちこちに湧水地があります。あいにく小雨模様になってきました。
ニセコ連邦に目をやると、残雪がいろんな模様に見える。
さて、小雨もふってきたので、ニセコを後にして、赤井川、小樽方面に戻ります。赤井川村に入って放牧中の牛に出会いました。一時停車すると、牛が我々を興味深げに見ています。
ここの牧舎には、Welcomeの文字入り看板ががあり、観光牧場(牧場名はぼかしました)だったのでしょうか?でも年月の経過で、真ん中の牛らしきイラストが、風化してはっきりしないのが残念。
道路1本向かい側の農機具収容倉庫の壁面のトタンには牛と牧夫のイラストが描かれておりました。でもチョイ中途半端なような…。左から2番目は牛と言うより、犬のようにも見える(笑)。
と思っていると、この牧場の飼いネコでしょうね、国道を渡る前に、左右を確認、するすると低姿勢で渡り始めました。向こう側に着くと、ごろりとくつろいで、アスファルトに背中をこすりつけ、ごしごし。
さて牛小屋をのぞき込んで、びっくり。おい、お前さんは牛か?普段見る牛とチョイ違っている。何かが違うぞ。メイクしたか?それとも角出しハットをかぶったか?
普段見慣れてる牛は、左側のような顔だが…。それにしても愉快な牧場でした。