<建ち並ぶ赤い屋根の石造り工場群>
8月27日(火)、酒好きの知人にウイスキーを送るべく、余市のニッカウヰスキー工場に行ってきました。工場に立ち寄るのは数年ぶりです。ご存じの通りここは平成26年9月から、翌年の3月まで、NHK朝の連続ドラマ「マッサン」のロケ地であります。ニッカウイスキーの創業者である「竹鶴正孝」とスコットランド人の妻「リタ」のモデルとなる、ウイスキーづくり奮戦記です。(詳細は当ブログ「H26.6.5付NHK朝の連続ドラマ…」を参照してください。
今までの例ですと、ドラマが終わると同時に、観光客も潮を退くように減少してしまいます。ところがここ余市のニッカウヰスキー工場(注)を訪れる観光客は、減るどころか増えているのです。そういう話しはさておき、当日車で訪れました。駐車場は、工場正門とは反対側にあります。
<注> 工場名は旧カタカナの「ヰ」が使われていますが、こちらの発音が、より英語のwhiskyに近いからだそうです。
ニッカウヰスキー工場MAP 駐車場は右最上段のP マーク、正門(JR余市駅、国道5号線方面)は、MAPの下側にあります。自家用車で来た場合駐車場は、正門と反対側になります。ガイドツアーに参加する場合は正門受付で登録しますが、何度も来ておりガイドツアーに参加しない場合はフリーです。画像のアップと解説は多少順不同となります。
ガイドツアーに申し込んだわけではありませんが、工場内の説明のため正門から順のほうが解りやすいと思うので…アーチの門を抜けて左の見学者待合室に入ります。
待合室に入った途端に目に飛び込むのが、このブラックニッカのウイスキーおじさんのステンド。実はこのおじさん実在の人物とか…「キング オブ ブレンダー」と呼ばれ、19世紀に実在し、いくつもの香りをかぎ分けることができたブレンダーの王様です。
待合室を出ると目の前にあるのが、MAP2の「乾燥棟(キルン塔)」です。原料となる大麦の発芽を、ピート(草炭)や無煙炭を炊いて乾燥させ、芽の成長を止めて、モルト(麦芽)を作ります。燻したピートの香りがモルトに移り、ウイスキー独特の香りが生まれます。
MAP4の蒸溜棟内部です。MAP3で発酵させた発酵液(もろみ)をここで加熱して、コクのあるモルト原酒ができます。
さて、ウイスキーづくりに欠かせないのが「樽」です。
樽は、画面にかかれている通り、樹齢80-100年のホワイトオークが使われます。
MAP7の貯蔵庫で、数年間あるいは数十年間熟成させることで、味わい深く香り高い琥珀色のウイスキーへと変化していきます。熟成中に蒸発などで目減りしますが、それを「天使の取り分」と呼んでおります。
工場敷地内には「リタハウス」と呼ばれる建物があります。竹鶴正孝の妻・リタが利用していた建物ですが、現在は耐震設備基準に届かず、立ち入り禁止となっています。窓が大きく作られています。数年前までは一般解放されており、モデル撮影会で何度か利用したこともありました。
<参考>H19.9道写協小樽支部モデル撮影会 左がリタハウス内部の出窓に腰掛けたモデル嬢。
竹鶴邸正面入り口 ニッカウヰスキー創業者「竹鶴正孝とリタ夫妻」の私邸の一部を、余市町山田村から、工場敷地内に移築したものです。建築は昭和10年、移築は昭和21年です。
上の画像の左側面になります。ナナカマドの実が赤くなりつつあります。
私邸の周りには真っ赤なハマナスの実がなっています。奥の黄色はタンポポの花、白いのはタンポポの綿毛です。
私邸の庭には、まだ紫陽花が咲いております。手前の樽は、見学者の記念撮影用です。
ツアーガイドの方が、私邸の説明をしています。
さて、試飲会場、お土産品売り場、駐車場の方向に進むと、ウイスキー博物館があります。
入り口の蒸溜窯とブレンダーおじさんを通りぬけて奥に入ると…ウイスキーの歴史や、有料試飲バーがあります。
こんなミニチュアセットも…
正孝とリタの出会いから、日本への移住の歴史が書かれています。
二人のウイスキーづくりにかける情熱と夫婦の愛の物語が…
NHK朝の連続ドラマ「マッサン」の物語も…
ウイスキー博物館を出るとすぐ隣が、試飲会場、レストラン、お土産品店となります。画像は新会場です。
アルコール類にとどまらず、地元の菓子類も置かれています。ここでお土産品を購入し、小樽市内に戻りました。