<山梨県笛吹市春日居町の桃畑 黄色いのは菜の花 平成12年4月撮影 CANON EOS55 +コニカセンチュリア200>
平成20年から続いた「北のみやび~小樽雛巡り」も、9年間で終わりました。最盛時小樽市内の48店舗が参加し、雛巡りが一大流行となりましたが、資金面等の問題もあって29年に中止となりました。このところ、衰退小樽を象徴するように、ウイングベイ観覧車、裕次郎記念館、妙見川市場に続き入船市場などの各種施設やイベントの撤退が相次いでいます。
それはさておき、小樽市内では田中酒造を始め未だ数社・団体等がひな祭りイベントに取り組んでいます。今回は田中酒造と博物館(運河館)他のイベントを紹介します。
☆田中酒造本店&亀甲蔵
田中酒造本店には1Fフロアーに大小様々なひな祭りセットが飾られています。入店見学、写真撮影ともにOKです。
3組のセットが、所狭しと並べられている。(同本店)
田中酒造亀甲蔵の2Fイベントスペースでは4面を使って展示。
中央にもミニセットが数組展示されている。
パノラマで撮っても1面に収まりきらない。
☆博物館・運河館
江戸末期の雛飾り
こちらは明治末期の御殿風雛飾り
昭和2-3年頃の雛飾り
昭和13年の雛飾り
余談ですが、なお運河館では、北海道各地を舞台にしたアニメ「ゴールデンカムイ」のスタンプラリーが行なわれていました。
ゴールデンカムイゆかりの全道各地のスタンプを集める企画のようです。
☆小樽文学館のひな人形
文学館の読書スペースには、上記の雛飾り1対しか飾られていませんが、見るからに時代を感じさせる雛人形です。人形横の解説文(画像の下半分)によると、江戸時代中期のものとか。内裏様とお雛様の位置が通常と逆配置ですが…詳しくは解説文をお読みください。
☆桃の節句とは…
ひな祭りや桃の節句の起源についてはウィキペディアの解説に譲るとして、道民にとっては「桃の花」はなじみが薄いと思われます。季節になれば桃はスーパーに並んで売られていますが、桃の花を見たことがある人はすくないのではないでしょうか。私自身も、東京に転勤して、桃の産地である春日居町(H16年石和町などと合併し笛吹市となる)や勝沼市を訪れて、始めて桃の花を見ました。
この画像は、立川市の昭和記念公園で撮影したものですが、遠目には桜と区別が付かないかもしれません。でもよく見ると、花びらの付いた小枝が直線的に伸びて、その小枝に無数の花が付いています。
一方、春日居町の桃畑で撮影したっものですが、小枝に付いている花のかずが先の画像より少ないのですが、果実を取るために枝や蕾をせん定しているためです。
☆雛巡りあれこれ
過去の画像からピックアップしてみました。
小樽新光町の「狸庵」の雛飾り。趣味のサークルによる個人の展示ですが、伊豆の熱川や九州柳川のさげもんと呼ばれる吊るし雛が数多く飾られています。
小樽の地酒「北の誉」酒造の酒泉館で展示された雛飾り。なお北の誉酒造は2015年に閉館、製造は別会社に引き継がれ、工場はアイスクリームの製造工場になったとか。
閉鎖される前の「入船市場」内の総菜小売の酒田商店。
JR南小樽駅では、階段が雛壇がわり。
中山美穂主演の小樽を舞台にした映画「LOVE LETTER」があげられる。雛壇が登場するのはワンカットだけですが、亡き恋人に向かって「お元気ですか~」と叫ぶこの言葉は、この映画が公開された韓国でも大流行に。韓国の若いカップルが小樽に押しかけてくるブームのきっかけとなったとか…
実際に映画に使われた雛壇がこちら。クラフトショップ・レン所蔵