<ポニーの輓馬競争 賞金がかかっているだけに、騎手も馬主も真剣勝負>
8月20日(日)後志(シリベシ)管内共和町のかかし祭りを見てきました。共和町はかかしの里として有名ですが、同時開催される輓馬(バンバ)競争がとても人気があります。かつては北海道内ではお祭りに輓馬競争はつきものでしたが、農業が機械化され、農耕馬が減少するとともに、輓馬競争(草バンバンとも言う)も消えてしまいました。全国公営で残っているのは帯広市の「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」1か所のみです。草バンバとしては、かつて東北や北海道で盛んに行われていましたが、今は道内でも音更町やここ共和町などごくわずかです。
さて当日朝7時過ぎに写友と小樽を出発し、途中赤井川村の落ち合いダムに寄っていくことにします。このダムは人工的にせき止めてできたダムで、ダム湖に残された樹木が枯れて、カメラマンの絶好に被写体になっています。上手くすれば、カヌー遊びと絡めて撮れることもできます。
ススキの穂が、わずかに赤みが差して、秋の近いことを示しています。朝の光が対岸の木々を緑色に縁取って、より一層美しくしています。画面中央の部分をもう少し大きくしてみると…
光を反射した木々の輪郭が、湖面に映り込んで、不思議なオブジェにも見えます。
枯れ木も湖面に映り込んでより一層美しく見えます。
カヌー遊びをしていた、札幌からやってきたという二人組、盛んに絶景かな絶景かなを連発していました。
さて、メープル街道に戻り、途中道の駅で水分補給&放出して、銀山、稲穂峠方向に向かいます。赤井川から銀山方向に向かう途中は米作地帯で、以前は各農家が競うように、ユニークなかかしを道路沿いに立てておりました。ところが去年あたりから、ぱったりかかしが消えてしまいました。理由はわかりませんが…。また、赤井川はひまわりでも有名で、この時期農家の方が肥料用にひまわりを植えております。道路沿いから撮ってみました。
緑色の山々と黄色の対比が美しい。今は緑色の稲穂ももうすぐ黄金色に変わります。
1本だけ背の高いひまわりが、撮って撮ってとアピールしているようで…
さて稲穂峠を越えれば共和町に入ります。国富鉱山を過ぎて岩内町方面に進めばかかし祭りの会場はすぐそこです。河川敷にコースが設けられ、途中2か所の障害が設けられています。10時過ぎに着いたときにはすでに第1レースが始まっていました。
土手に観覧席がもうけられ、コースが一望できます。
土手と球場の間にもう一段高い土手があって、ここからの眺めは最高とばかり、椅子を持ち寄ってみている地元の方々。左奥は野球場となっていて、近隣数校の中学校野球大会が開催中でした。
ポニーのレースですが、一般馬に劣らぬ迫力があります。
上のレース、馬主側の席から撮りました。
こちらはゴール側から第2障害を越えてくるところを撮影。障害を登り切って、疲れた馬が斜行、おっと危ない中央分離帯上の関係者とぶつかる!
負担重量800~1000kgの大型馬のレースは迫力があります。
さて、数レース撮影後、かかし祭りの会場に行ってみます。屋外ホールでは子供向けのなんとかレンジャーの演武中。
かかし祭りのプログラム
プログラムによれば「宇宙戦隊キュウレンジャー」とありました。
今年のグランプリ作品「福建省のクルリンパ」と題名が書かれています。手前のハンドルを回すと、顔が回転します。福建省の…流行言葉でしょうか、意味がわかりませんでした。
加藤清正の虎退治にちなんだ作品で、北のミサイルや「このハゲー!!」退治をするそうです。
今年も出ました「かかし美人」
今年一番の話題は藤井総太四段・中学生棋士の29連勝ですが、対戦相手の加藤一二三九段の方が絵になるみたい。
いつまで見ていても飽きない作品、イベントが多いのですが、午後を回ったところで帰ることにします。郊外の野菜直売所によってメロンやスイカを買い求めました。また途中にある、旧JR岩内線跡地の幌似駅で数枚撮影しました。
<旧JR岩内線>
大正元年11に函館本線の共和町小沢駅と岩内駅を結んだ支線として開業。昭和60年7月の廃線。
今は旧駅舎と客車が1台展示されている。
廃線直前の4月の料金表がのこされている。
駅舎の中から事務所の内部が見えるが…手前に置いてある記念スタンプを壁にぺたぺたと…何というひどいことを!