ライラックの開花に合わせるように、初夏の花である藤も見ごろとなりました。Facebookにも各地の藤棚が紹介されて、その中で札幌の方から『天神ふじ』が満開ですよと画像付きで紹介されていました。初めて聞く名前ですが、札幌市豊平区の天神緑地公園にあると言います。天神緑地公園は初めて聞く名前でした。平岸天神(天満宮)のそばだと言います。
平岸天神と言えば、もうじき始まるさっぽろYOSAKOIソーランで過去何度もグランプリに輝いている「平岸天神」チームしか知りませんでした。Netで調べてみると、札幌地下鉄南北線の南平岸から徒歩10分ほど先に『天神緑地公園』があって、その一角に『天神ふじ』や平岸天神(天満宮)がありました。
ということで今回の札幌街歩きは、『天神ふじ』と5月28日(土曜)に行われたOLYMPUS札幌支社での『トークショー』と前回積み残した『地下歩行空間』のイベントを合わせて紹介します。
☆OLYMPUS「PEN F」と言う往年の名機がデジタルで登場…
カメラにあまり興味や知識の少ない人でも、オリンパスのPENと聞くとハーフサイズのカメラだと思い当たるのではないでしょうか。昭和の30~40年代に大ヒットしたハーフサイズカメラの先駆けとなったのが、昭和34年に発売された「OLYMPUS PEN F」なんです。
上段の画像(OLYMPUSホームページから)が最近発売されたOLYMPUS PEN F(デジタル)。下段は私が学生のころ(S39年頃)質流れ品を購入したOLYMPUS PEN F(フィルムカメラ、ハーフサイズ)。今も完動品で使えますが…ボディに刻まれたドイツ風装飾文字「F」が気に入ってます。
なお最初の講座は、「新製品ファーストインプレッション PEN-F」 について写真家「佐々木啓太先生」のお話です。
10時からの講座の途中から出席、PEN Fの機能の一つプロファイルについて説明中でした。
オリンパスブルーと呼ばれる(佐々木先生が)独特の色の出し方を説明。
窓ガラスの青空の反射と、偶然飛び立った鴉について説明あり。
二番目の講座では、「懐かしく感じた場所 ~ 故郷 (ふるさと) 」(佐々木啓太先生のモノクロ作品)について、佐々木先生と、オリンパスクラブ札幌支部長である写真家畠山公妥先生のトークショーです。
佐々木先生は、講演の前日に現地入りして、現地の街角をモノクロで撮影するそうです。この日も前日に札幌に入り、銭函(小樽市)を撮り歩いたということでした。
第3講目は畠山公妥先生の300㎜ズイコーレンズのお話でしたが、午後2時近くになりますので、退席して次の撮影地平岸に向かうことにしました。
☆天神緑地公園の天神ふじを撮りに…
札幌駅から地下鉄南北線で南平岸に向かいます。南平岸からは歩いて10分ほどで天神緑地公園に着きます。元々天神ふじは民家が所有していて藤の掻か時期に庭園を開放していたものですが、昨年敷地を札幌市に譲り、公園の一部に編入されたということです。現在公園として工事中ですが、藤の開花時期に一時的に開園 している旨告知されていました。
天神藤入り口付近から奥の方を見たもの。天神緑地公園とつながっていますが、現在一部造成中で立ち入り禁止となっています。ここの藤の部分は、開花時期に限定して特別オープンしているものです。
今度は逆に、奥から国道側を見たもの。左はフジの根元の部分。立て看板によると、明治維新で蝦夷地開拓に入った方が、鉢植えの藤を持ち込み、ここに移植しました。爾来百五十年幹回りは1.5mを超え、枝は8mを超えているといいます(ただし昭和45年時点)。昭和44年に、当時の札幌市長原田与作氏が、この見事な藤を『天神ふじ』と命名しました。
藤棚の奥も見事な花々が咲き乱れていました。残念ながらこれ以上奥には進めませんが…
牡丹も見事。
ここで一旦天神ふじを離れ、天神緑地公園を覗いてみることにします。緑地公園の南平岸側(平岸通り)に平岸天満宮があるので、孫の学力増進を神頼みに…
公園内を10分ほど進むと小さな社が見えてきました。これが平岸天満宮(天神)です。こじんまりとした社で、境内も狭いです。
さすが学問の神様菅原道真を祀る天神、合格祈願の絵馬がびっしり飾られています。
天神さまと言うと九州大宰府の天神(天満宮)がルーツですが、江戸時代庶民が願い事があっても、大宰府や神々のルーツの出雲まで旅をすることはほぼ不可能。武蔵の国の谷保の天満宮(現国立市矢保)で済ませました。これを太田蜀山人が、野暮と谷保をかけ「神ならば出雲の国にゆくべきに、目白で開帳やぼのてんじん」と川柳を詠んだことが「野暮天」の語源の一つとされています。他諸説多数あり。
ということで平岸通りに出て、札幌に向かいますが、一つ先の澄川駅まで歩きました。現役(再雇用)最後の勤務地札幌支店時代よく澄川駅まで来たことがあります。
澄川駅前通り。奥に「みよしの」の看板がありますがここで昼食餃子定食を食べたのが懐かしく…
☆札幌駅前遊歩道・チカホはいつも何かの催事が行われている…
スナップ写真を得意とするカメラマンにとって、チカホは絶好のエリアです。常に何らかの祭事が行われていて人が大勢集まるからです。
「シーニックバイウェイ」のポスター展示や同フォトコンテストの入賞作品が展示されていました。(H28年5月22日撮影)
<シーニックバイウェイ北海道とは…>
シーニックバイウェイ (Scenic Byway) とは、Scenic(景観のよい)、Byway(脇道、寄り道)といった意味の造語で、主に自動車の走行する道路からの視点で、景観、自然、文化、レクリェーションといった要素によって観光や地域活性化などを目的として、地域の魅力を具現化するための取り組み、またはそのためのルートのことをいう。広域的に複数のルートで行政と地域が連携して取り組むプログラムとして制度化され、北海道に先駆的に導入されている。
平成26年に行われた①宗谷シーニックバイウェイ、②天北オロロンルート、③大雪富良野ルートの3ルート連携フォトコンテストの入選作品が展示されている。上段から2番目右の写真(セピア色の靄のある)が私の入選作品です。
5月28日(土曜)~6月5日(日曜)まで札幌駅前地下歩行空間で行われていた「つながろう2016Hard/Soft展」。絵画・染色・造形・デザイン・建築・Web等のクリエーターの作品展。
千手観音ならぬ、千尾猫
まだまだ紹介したい作品や画像がありますが、かなり長文になりましたので、残りは何かの折にでも取り上げたいと思います。