<小樽勝納川河口付近 停泊中の小型船と勝納大橋を通る車両に注目>
前回のブログ(4月3日付「リタとマッサンの町余市を訪ねて」)の標題画像に、フゴッペ海岸を3色フィルターで撮影したカットを掲載したところ、撮り方を教えてくださいというコメントが本ブログやFBに数件寄せられました。そこで今回は3色フィルターの使い方等も含めて、撮影した画像を紹介したいと思います。多少技術的な話になるかもしれません。
技術的な話はいいやと言う方は、画像だけをご覧ください。まず、色の3原色である青フィルター(B)と緑フィルター(G)と赤フィルター(R)の3枚セットを用意します。ケンコーやエツミと言ったカメラ用品メーカーから「SP(スペクトラ)カラーセット」として定価8000円前後(実売5000円程度)で販売されています。カラー撮影で、カメラの多重露光機能を利用して青・緑・赤の各フィルタ^を付け替えて撮影します。これは光の3原色の応用で、動きのない被写体はそのままに、動きのあるものは3色に分解されて映り込みます。
ケンコー・トキナー総合カタログより抜粋
なお、多重撮影機能を有していないカメラの場合は、カメラをセットして、各フィルタ-で3カット撮影します。その3カットを編集ソフトで重ね合わせればいいのです。
4月5日塩谷と蘭島の海岸へ、行ってきました。三脚にカメラをセットし、3回の多重露光を行います。その間にカモメが多少動きました。なお、このカモメをよく見ると、右の翼がありません。イヌかキツネの襲われたのでしょうか。飛ぶことが出来ず、砂浜をよちよち歩いていました。
以下の画像は撮影年月日がバラバラです。この3色フィルターに凝っていたのがおおむね平成17年ころから22年ころまででしたので、ほとんどがその間に撮影した画像です。
川の河口で遊ぶカモメたち。波も逆光で綺麗に光ってますが、カモメの動きも面白いですね。
パーシャルクロスフィルターと組み合わせてみました。
塩谷の浜辺で波を中心に撮ってみました。塩谷の浜は砂鉄を多く含んでいるので、黒い部分が多いです。
小樽の方にはなじみの北ホテルです、昔テレビドラマで使われたホテルとか…。現在も夏場はレストランを営業しているようです。
蘭島の浜辺です。
同じく蘭島ですが、川の流れがゆったりとしていて、とても気持ちがよくなります。
さて、次は少し手の込んだ画像づくりを紹介します。
三色フィルターで撮った画像を3枚つなぎ合わせてパノラマサイズにしてみました。1枚の画像を上下カットするのではなく、3カットをつなぎ合わせました。もっとも左右を幾分切り捨てましたが…
塩谷の漁港と余市のシリパ岬(中央奥)を撮ったものです。シリパ岬を中心にして「ぼかし」を入れてみました。単なるぼかしではなく放射状に広がるぼかしです。出来上がった画像を、今度はヒストリーブラシで、手前の砂浜、中央の防波堤、奥の山々をなぞります(ぼかす前の画像に一部を戻すわけです)。そうすると、波と雲が流れるようになりました。
祝津の展望台から日和山灯台を撮りました。砕ける波が色とりどりになりました、風の強い日で、手前の雑草が、揺れて赤、青、緑になりました。
同じ祝津の展望台です、この日は雲の割れ目から日が射しこんで海がこのような模様になりました。
浜辺に孫を屈ませましたが、3回シャッターを切る間に、微妙に体が動き、色ずれを起こしました。
同じ日に、反対側を3色フィルターを使わず、長時間露光(20秒)しましたが、こちらのカットの方が、味があるかと思います。
最後の2カットは海ではなく小樽観光街の中心メルヘン広場で撮ったものです。
このカットは、ケンコー主催の「国際フィルターフォトコンテスト」で佳作入選しました。
洋菓子店ルタオの最上階の展望台から撮影したものです。大人の科学と言う雑誌に付録としてついてきた二眼レフカメラを組み立てたフィルム使用のトイカメラです。
<最後に撮影上の留意点をあげておきます>
1 取扱説明書によれば、フィルターの使用順番は、緑、赤、青と一応きめられています。ですが実際に撮影してみて、順番は関係ないように思われました。
2 ケンコー・トキナーの総合カタログにも三色フィルター使用の際の露出補正が示されています。この補正位も一応の目安で、補正なしで3回多重しても幾分露出不足気味になるだけで、実用に支障はないようです。
3 三脚はがっしりしたものを使ってください。
4 三脚使用時はカメラによっては、手振れ補正を解除してください。
5 最後に、手振れ補正がレンズ側にある場合(CANONのカメラのように)補正を外しても、微妙に三枚の画像の位置がずれることがあります。私の場合はEOSのボディーにOLYMPUSのフイルム時代のレンズを、アダプターを介して使っています。
なお、当ブログには3色フィルターの記事が2回書かれています。あわせてお読みください。
2009.3.28付「三色フィルターを使う」
2011.4.29付「三色フィルターで撮ってみる」
前回のブログ(4月3日付「リタとマッサンの町余市を訪ねて」)の標題画像に、フゴッペ海岸を3色フィルターで撮影したカットを掲載したところ、撮り方を教えてくださいというコメントが本ブログやFBに数件寄せられました。そこで今回は3色フィルターの使い方等も含めて、撮影した画像を紹介したいと思います。多少技術的な話になるかもしれません。
技術的な話はいいやと言う方は、画像だけをご覧ください。まず、色の3原色である青フィルター(B)と緑フィルター(G)と赤フィルター(R)の3枚セットを用意します。ケンコーやエツミと言ったカメラ用品メーカーから「SP(スペクトラ)カラーセット」として定価8000円前後(実売5000円程度)で販売されています。カラー撮影で、カメラの多重露光機能を利用して青・緑・赤の各フィルタ^を付け替えて撮影します。これは光の3原色の応用で、動きのない被写体はそのままに、動きのあるものは3色に分解されて映り込みます。
ケンコー・トキナー総合カタログより抜粋
なお、多重撮影機能を有していないカメラの場合は、カメラをセットして、各フィルタ-で3カット撮影します。その3カットを編集ソフトで重ね合わせればいいのです。
4月5日塩谷と蘭島の海岸へ、行ってきました。三脚にカメラをセットし、3回の多重露光を行います。その間にカモメが多少動きました。なお、このカモメをよく見ると、右の翼がありません。イヌかキツネの襲われたのでしょうか。飛ぶことが出来ず、砂浜をよちよち歩いていました。
以下の画像は撮影年月日がバラバラです。この3色フィルターに凝っていたのがおおむね平成17年ころから22年ころまででしたので、ほとんどがその間に撮影した画像です。
川の河口で遊ぶカモメたち。波も逆光で綺麗に光ってますが、カモメの動きも面白いですね。
パーシャルクロスフィルターと組み合わせてみました。
塩谷の浜辺で波を中心に撮ってみました。塩谷の浜は砂鉄を多く含んでいるので、黒い部分が多いです。
小樽の方にはなじみの北ホテルです、昔テレビドラマで使われたホテルとか…。現在も夏場はレストランを営業しているようです。
蘭島の浜辺です。
同じく蘭島ですが、川の流れがゆったりとしていて、とても気持ちがよくなります。
さて、次は少し手の込んだ画像づくりを紹介します。
三色フィルターで撮った画像を3枚つなぎ合わせてパノラマサイズにしてみました。1枚の画像を上下カットするのではなく、3カットをつなぎ合わせました。もっとも左右を幾分切り捨てましたが…
塩谷の漁港と余市のシリパ岬(中央奥)を撮ったものです。シリパ岬を中心にして「ぼかし」を入れてみました。単なるぼかしではなく放射状に広がるぼかしです。出来上がった画像を、今度はヒストリーブラシで、手前の砂浜、中央の防波堤、奥の山々をなぞります(ぼかす前の画像に一部を戻すわけです)。そうすると、波と雲が流れるようになりました。
祝津の展望台から日和山灯台を撮りました。砕ける波が色とりどりになりました、風の強い日で、手前の雑草が、揺れて赤、青、緑になりました。
同じ祝津の展望台です、この日は雲の割れ目から日が射しこんで海がこのような模様になりました。
浜辺に孫を屈ませましたが、3回シャッターを切る間に、微妙に体が動き、色ずれを起こしました。
同じ日に、反対側を3色フィルターを使わず、長時間露光(20秒)しましたが、こちらのカットの方が、味があるかと思います。
最後の2カットは海ではなく小樽観光街の中心メルヘン広場で撮ったものです。
このカットは、ケンコー主催の「国際フィルターフォトコンテスト」で佳作入選しました。
洋菓子店ルタオの最上階の展望台から撮影したものです。大人の科学と言う雑誌に付録としてついてきた二眼レフカメラを組み立てたフィルム使用のトイカメラです。
<最後に撮影上の留意点をあげておきます>
1 取扱説明書によれば、フィルターの使用順番は、緑、赤、青と一応きめられています。ですが実際に撮影してみて、順番は関係ないように思われました。
2 ケンコー・トキナーの総合カタログにも三色フィルター使用の際の露出補正が示されています。この補正位も一応の目安で、補正なしで3回多重しても幾分露出不足気味になるだけで、実用に支障はないようです。
3 三脚はがっしりしたものを使ってください。
4 三脚使用時はカメラによっては、手振れ補正を解除してください。
5 最後に、手振れ補正がレンズ側にある場合(CANONのカメラのように)補正を外しても、微妙に三枚の画像の位置がずれることがあります。私の場合はEOSのボディーにOLYMPUSのフイルム時代のレンズを、アダプターを介して使っています。
なお、当ブログには3色フィルターの記事が2回書かれています。あわせてお読みください。
2009.3.28付「三色フィルターを使う」
2011.4.29付「三色フィルターで撮ってみる」