NHKテレビほか民放局でも、今札幌芸術の森で開催されている「篠山紀信展・写真力」を取り上げ、放映しています。写真展を札幌で開催するに当たり、4月26日(土曜)にオープニングトークが行われたようで、その模様がTVで放映されるのを見るにつれ、写真展に行って見たいと言う思いが強くなりました。GWの連休明け5月7日(水曜)に行ってきました。ついでですから、キヤノンプラザの写真展とフジフォトサロン札幌の写真展も見てくることにしました。
(1) キヤノンギャラリー札幌 叶優信『東京上空 暫し鳥になって…』
キヤノンギャラリーは、数年前に新築された駅前の日本生命ビルの1Fにあります。JR札幌駅と北海道庁の前と言うきわめて立地の良いところにあります。7日は、スケジュール表によると本来GWで休館日だったようですが、通常業務を行っていて、ギャラリーもオープンしております。見学者も数人来ておりました。ここのギャラリーは、撮影禁止の注意書きがありません。なので、多少後ろめたさを感じつつ数カット撮ってみました。東京の上空から撮影したカットが大伸ばしで展示されていて、すごい迫力を感じました。

撮影者叶氏のプロフィールです。

左端は、青梅塩船観音のつつじです。八王子勤務時代に、撮影に行ったことを思い出しまあした。

境内には数十万本のつつじが植えられ、シーズンには赤、オレンジ、ピンク、白と様々な花が咲き乱れます。

時折見学の方が訪れます。

中央のテーブルには写真展で使用したカットのポストカードの販売用サンプルが置かれていました。
このキヤノンギャラリーの周辺には道庁の池他撮影スポットがたくさんあります。今日は篠山紀信展を見るのが目的ですので、寄らずに、札幌芸術の森に向かうことにします。地下鉄南北線で終点の真駒内に行きます。そこから芸術の森行きバスに乗り換えます。15分ほどで到着です。
(2) 札幌芸術の森美術館 篠山紀信展『写真力』
札幌芸術の森は、1986年(昭和61年)に開園しました。野外美術館、佐藤忠良記念子供アトリエ館、工芸館、クラフト工房そして美術館などの芸術関係の施設を有する都市公園です。ここの美術館で、今回の写真展が開催されました。ちなみに、期間は4月26日(土曜)から6月15日(日曜)まで。観覧料は一般大人1100円となっています。
<篠山紀信のプロフィール等〜今回の写真展チラシ案内から抜粋>
篠山紀信(1940年生まれ)は、1950年代後半から現在まで写真界の第一線を走り続けてきました。アイドル、歌手、俳優、スポーツ選手と言った著名人のポートレートから、テーマパークや歌舞伎の情景、裸の肉体等様々な被写体を撮影し、膨大な数の作品を制作しています。
1970年代には「激写」と言う言葉がはやり、宮沢りえのヌード写真集は165万部と言うヒットになるなど、その活動は社会現象となるなど、常に時代の最先端を切り開いています。(途中一部略)
篠山が50年にわたり撮り続けてきた写真から、篠山が「写真の神様が降りてきた」と称する130点を厳選して展示しました。「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(有名人)、「SPECTACLE」(異次元の世界)、「BODY」(美とエロスの戦い)、「ACCIDENTS」(東日本大震災)の5つのセクションで紹介します。
美術館の空間に合わせ、大きく引き伸ばされた写真からは、写された人々、そして時代のエネルギーが存分に感じられること位でしょう。「写真は芸術よりも、もっと上にあるもの」と語る篠山の作品が放つ「写真力」をご堪能ください。

入場受付でいただいたパンフレットから、左(ジョンレノンとオノヨーコ)が表、右が裏ページ。上のプロフィールは裏面の上段に書かれています。
受付で入館料1100円(65歳以上は900円)を払って、展示会場に行くと、最初の部屋がGOD(鬼籍に入られた人々)のコーナーです。正面に三島由紀夫の写真が2枚モノクロで飾られています。一枚は裸で日本刀をかざしているところ、もう一枚は木に縛られ体に矢が刺さっている写真です。畳3〜4枚ほどの大写真に、ど迫力を感じます。右側の壁面には美空ひばりと夏目雅子(上のパンフレット写真右上段中央)の写真があります。25歳の頃の写真で、とても初々しく可愛い、印象に残る写真でした。
次のSTAR(有名人)の部屋に入ると、左壁に山口百恵18歳の時の水着写真があります。これもとても印象に残る写真で、テレビニュースでバックに映し出されました。その放映の元画像が篠山紀信が写真力について語ったときにバックに映し出されていました。この時の山口百恵は人気絶頂期にあって、雑誌3誌のグラビアを山中湖で撮影した時のものでした。早朝から夕方まで一日がかりの撮影で、さすがに山口百恵も疲れ果て、ぐったりして、もうどうでもいいわという表情だそうです。これが最高の、「写真の神様が降りた瞬間」のショットだということです。

会場出口に設置されたビデオ放映ですが、あえて砂嵐状態に加工しました。現物写真はどうぞ会場で見てください。素晴らしい瞬間を切り取った写真に感動すると思います。
BODY(美とエロスの戦い)の部屋では、横綱貴乃花や白鵬の迫力ある表情や宮沢りえのヌード写真が飾られています。宮沢りえのヌード写真集『Santa Fe』は165万部の売り上げを記録したといいます。篠山紀信と言うと「シノラマ」と呼ばれるヌード作品が多いのも特徴です。

ヌード特集写真についての解説がりますが、これもノイズをかけております。
文中何度か「写真力」と言う言葉が出てきました。これについて、篠山紀信の言葉から解説しておきます。
<写真力ってなに?>

写真・カメラに興味のお持ちの方は、篠山紀信展・写真力を、ぜひ見ることをお勧めします。その時々の一瞬を切り取った大写真の迫力に圧倒されることと思います。そして自分でもこのような写真を撮ってみたいという写欲がわいてくるのではないでしょうか。

会場に併設された販売コーナーで篠山紀信の写真集を手に取ってみる人。

会場周辺のあちこちにこの看板が立っています。
(3) フジフォトサロン札幌 『第9回美しい風景写真100人展(秋冬編)』
さて篠山紀信展・写真力を十分堪能した後は、中島公園で、散りかけの桜の撮影を行い、最後のギャラリーであるフジフォトサロン札幌に行ってきました。大通西6丁目にあるこのギャラリーはあいにく写真撮影が出来ませんので、現在展示中の「第9回美しい風景写真100人展(秋冬編)」の収録集の一部ページだけを紹介いたします。

大通西6丁目にあるフジフィルムフォトサロン。

収録集の見本の一部です。

同じく収録集見本のの一部。美しい風景がぎっしり詰まっています。
写真の閲覧を終えて外に出ると、大通公園の中から、何やら津軽三味線の音色りが流れてきます。ベンチに座った外国人3人が津軽三味線曳いているではありませんか。話しかけてみると、6月に青森県の弘前市で、津軽三味線の世界大会があるという。その世界大会に参加すべく、練習中だというのです。外国人が弾く(津軽三味線の場合は、叩くという)津軽三味線が珍しいのか、通行人が立ち止って様子を見ています。一曲終るごとに、観衆から大きな拍手が沸き起こりました。それにしても珍しい…津軽三味線と外国人の取り合わせが…。

なかな3人の息がぴったり合っていて…

遠巻きに見ていた見物人からも、大きな拍手が湧き上がりました。
篠山紀信の写真展で十分写真の魅力について堪能した後は、はからずも大通公園で津軽三味線の音色を耳にしたことは、これまた驚きと懐かしさで一杯となりました。平成6年から9年までの3年間青森支店に勤務していた折、よく津軽三味線を目の前で聞いた事があるからです。岩木山の麓浪岡町で行われた全国大会で、初代『高橋竹山』のバチの尻で弦をたたく演奏を聴いて、すっかり津軽三味線のとりこになったことを思い出しました。頑張れ!外人トリオ!!