私の場合風景写真もさることながら、街中スナップ写真を撮ることが多いんです。メインのカメラはCANON EOS40Dを使っております。ただ街中スナップは圧倒的にコンパクトデジカメを使っています。いい被写体を見つけた時にはさっと撮影できること、また人ごみの中ではコンパクトカメラのほうが不要な警戒心を与えません。一眼レフを構えると警戒されて、ときには拒否反応を示す方でも、コンパクトカメラですと、Vサインをしてくれたり、微笑んでくれることもあります。というわけで、私の場合はコンパクトデジカメも一眼レフと同様主要な機材なんです。そこで今回LUMIXのTZ30を購入しました。
左が今回購入したLUMIX TZ30。右が今までつかっていたCASIO EXILIM Z3000。
これまで使っていたCASIO EXILIM Z3000は一昨年の11月に更新したばかりで、1年と2か月しか経過しておりません。しかし使用してみるといくつかの大変不便な点が出てきました。
?連写が利かないないこと。撮影モードにかかわらずシャッター切ってから次の撮影OKまでに約2秒かかります。この間モニター画面には『超解像処理中です。しばらくお待ちください』というメッセージが出ます。高解像モードでなくても同じメッセージが出ます。せめて秒間2枚ほど切れたらな〜という場面に何度も出くわしています。一発必中なんて至難の業ですから…。
連写が聞かないということは動きの早い物体の撮影には不向きです。
?色調再現に劣る点です。CANONのEOSも決して色調再現が良いとはいえませんが、CASIOの場合は発色が地味というか、赤がえんじ色になってしまうことです。下の画像は二枚とも同じ会場で撮影しています。上がCASIO EXILIM Z3000、下がCANON EOS40Dで撮影しています。著しい価格差のあるカメラを比較するのは酷ですが…それにしても色調再現が何とも…
左が今回購入したLUMIX TZ30で撮影した画像、右がCASIO EXILIM Z3000で撮影した画像、ポストの色を見てください。両画像ともPCでのレタッチは一切行っていません。なお購入価格は両機種ともほぼ同価格でした。LUMIXはアマゾンで14800円でした。
ということで、今回カメラメーカー数社のコンデジカタログを集め、アートフィルター機能、連写性、色調再現、最低販売価格等を調べてみました。色調再現で優れているのは、映像メーカーやフィルムメーカーのカメラです。ただフジは、色調再現が極めて素晴らしい(ポジフィルムモードが搭載されている)のですが、周知のように高級コンパクトカメラに特化しておりますのでこの際除外しました。LUMIXのカタログを見ていて惹かれたのが『撮った後からでもレタッチできる…(クリエイティブレタッチ)』というフレーズでした。
通常のコンデジの場合、事前に何種類かあるフィルターの中から選んで撮影します。撮影後にポップ調、モノクロには変換できません(PCソフトでできる場合もありますが)。LUMIXの場合、撮影後にモニター画面で6種類のアートフィルターから選んでレタッチができ、画像を新規保存することが可能です。小樽運河を撮影した画像をもとに見てみましょう。
これが元画像です。
上段の元画像をモニターで見ながら、6種類のレタッチ(メーカーによって呼び方が違い、アートフィルターともいう)をしてみました。
撮影後のレタッチが可能ということは…そうです、撮影後に6種類の組み合わせも可能だということです。
元画像をいったんモノクロ(ここではダイナミックモノクローム)に変換後、さらにもう一度モノクロ変換したのが上段左の画像です。明暗差の激しいダイナミックな画像になりました。左のモノクロ画像をトイカメラ風に変換したのが下段右の画像です。このほかにもトイカメ風レタッチを2度繰り返すと周辺光量落ちがさらに激しくなったりします。
撮影後のレタッチが可能なのは、以上の6種類ですが、撮影時にはこれ以外に、ジオラマ、ハイダイナミック(HDR)、セピア、ローキーの4種類のアートフィルターが使えます。クリエイティブレタッチ(撮影後のレタッチ)の6種類と合わせると都合10種類のアートフィルターが使用できることになります。
さて、連写モードのほうもかなり進んでいて、秒間2コマから10コマまでの連写が可能となっています。さすが10個コマの連続撮影はまず必要なさそうですが、5コマ程度であれば動きの速いペット撮影や一瞬の表情を撮るときなどでは重宝しそうです。そのほか「手持ち夜景モード」があります。1回の撮影で複数回の画像を切り取り加工するとありますが、まだ試し撮りしておりませんので効果のほどはわかりません。
一方使用していて不十分な点もいくつかありましたのであげておきます。パノラマ撮影は、撮影方法もCASIOと同じですが、明らかにLUMIXよりもCASIOが勝っています。LUMIXのそれは画像に縞模様が残ってしまいます。インクジェットプリンターで印刷したときにときおり縞模様が出ることがありますが、あれと同じ現象です。これではとても使い物になりません。
上段がLUMIXのパノラマ画像。下段がCASIOのパノラマ。LUMIXのほうにやや露出不足気味ですが、なんといっても縦縞が気になります。CASIOのほうは全く問題なく画面のつなぎ方もとてもスムーズです。
ともあれ両者一長一短があり一概にどちらがいいとはいえませんが、発売日が新しいほど新機能が搭載されております。その点ではLUMIXに一日の長がありますが、CASIOのHDRアートはCASIOのカメラにしか搭載されていません。どうやらお出かけの際にはこの二つのコンデジをポケットに入れる機会が増えそうです。
CASIOのこのHDRアートは捨てがたい。
LUMIX TZ30の主要スペック
1画素数 1410万画素
2レンズ ライカDC バリオエルマー広角側24?(35mm換算)F3.3〜6.4
3ズーム 光学20倍 超解像iAズーム40倍
4ISO感度 100〜6400
5シャッター速度 15秒〜1/2000
6静止画撮影可能枚数 約260枚
7GPS搭載
左が今回購入したLUMIX TZ30。右が今までつかっていたCASIO EXILIM Z3000。
これまで使っていたCASIO EXILIM Z3000は一昨年の11月に更新したばかりで、1年と2か月しか経過しておりません。しかし使用してみるといくつかの大変不便な点が出てきました。
?連写が利かないないこと。撮影モードにかかわらずシャッター切ってから次の撮影OKまでに約2秒かかります。この間モニター画面には『超解像処理中です。しばらくお待ちください』というメッセージが出ます。高解像モードでなくても同じメッセージが出ます。せめて秒間2枚ほど切れたらな〜という場面に何度も出くわしています。一発必中なんて至難の業ですから…。
連写が聞かないということは動きの早い物体の撮影には不向きです。
?色調再現に劣る点です。CANONのEOSも決して色調再現が良いとはいえませんが、CASIOの場合は発色が地味というか、赤がえんじ色になってしまうことです。下の画像は二枚とも同じ会場で撮影しています。上がCASIO EXILIM Z3000、下がCANON EOS40Dで撮影しています。著しい価格差のあるカメラを比較するのは酷ですが…それにしても色調再現が何とも…
左が今回購入したLUMIX TZ30で撮影した画像、右がCASIO EXILIM Z3000で撮影した画像、ポストの色を見てください。両画像ともPCでのレタッチは一切行っていません。なお購入価格は両機種ともほぼ同価格でした。LUMIXはアマゾンで14800円でした。
ということで、今回カメラメーカー数社のコンデジカタログを集め、アートフィルター機能、連写性、色調再現、最低販売価格等を調べてみました。色調再現で優れているのは、映像メーカーやフィルムメーカーのカメラです。ただフジは、色調再現が極めて素晴らしい(ポジフィルムモードが搭載されている)のですが、周知のように高級コンパクトカメラに特化しておりますのでこの際除外しました。LUMIXのカタログを見ていて惹かれたのが『撮った後からでもレタッチできる…(クリエイティブレタッチ)』というフレーズでした。
通常のコンデジの場合、事前に何種類かあるフィルターの中から選んで撮影します。撮影後にポップ調、モノクロには変換できません(PCソフトでできる場合もありますが)。LUMIXの場合、撮影後にモニター画面で6種類のアートフィルターから選んでレタッチができ、画像を新規保存することが可能です。小樽運河を撮影した画像をもとに見てみましょう。
これが元画像です。
上段の元画像をモニターで見ながら、6種類のレタッチ(メーカーによって呼び方が違い、アートフィルターともいう)をしてみました。
撮影後のレタッチが可能ということは…そうです、撮影後に6種類の組み合わせも可能だということです。
元画像をいったんモノクロ(ここではダイナミックモノクローム)に変換後、さらにもう一度モノクロ変換したのが上段左の画像です。明暗差の激しいダイナミックな画像になりました。左のモノクロ画像をトイカメラ風に変換したのが下段右の画像です。このほかにもトイカメ風レタッチを2度繰り返すと周辺光量落ちがさらに激しくなったりします。
撮影後のレタッチが可能なのは、以上の6種類ですが、撮影時にはこれ以外に、ジオラマ、ハイダイナミック(HDR)、セピア、ローキーの4種類のアートフィルターが使えます。クリエイティブレタッチ(撮影後のレタッチ)の6種類と合わせると都合10種類のアートフィルターが使用できることになります。
さて、連写モードのほうもかなり進んでいて、秒間2コマから10コマまでの連写が可能となっています。さすが10個コマの連続撮影はまず必要なさそうですが、5コマ程度であれば動きの速いペット撮影や一瞬の表情を撮るときなどでは重宝しそうです。そのほか「手持ち夜景モード」があります。1回の撮影で複数回の画像を切り取り加工するとありますが、まだ試し撮りしておりませんので効果のほどはわかりません。
一方使用していて不十分な点もいくつかありましたのであげておきます。パノラマ撮影は、撮影方法もCASIOと同じですが、明らかにLUMIXよりもCASIOが勝っています。LUMIXのそれは画像に縞模様が残ってしまいます。インクジェットプリンターで印刷したときにときおり縞模様が出ることがありますが、あれと同じ現象です。これではとても使い物になりません。
上段がLUMIXのパノラマ画像。下段がCASIOのパノラマ。LUMIXのほうにやや露出不足気味ですが、なんといっても縦縞が気になります。CASIOのほうは全く問題なく画面のつなぎ方もとてもスムーズです。
ともあれ両者一長一短があり一概にどちらがいいとはいえませんが、発売日が新しいほど新機能が搭載されております。その点ではLUMIXに一日の長がありますが、CASIOのHDRアートはCASIOのカメラにしか搭載されていません。どうやらお出かけの際にはこの二つのコンデジをポケットに入れる機会が増えそうです。
CASIOのこのHDRアートは捨てがたい。
LUMIX TZ30の主要スペック
1画素数 1410万画素
2レンズ ライカDC バリオエルマー広角側24?(35mm換算)F3.3〜6.4
3ズーム 光学20倍 超解像iAズーム40倍
4ISO感度 100〜6400
5シャッター速度 15秒〜1/2000
6静止画撮影可能枚数 約260枚
7GPS搭載