今年の冬は異常と言っていいくらい、とても寒さが厳しくくなっています。北海道の中でも、小樽は海に面していることもあって、冬期間でも滅多に氷点下5度を下回ることがありません。ところが今期の冬はとても寒く1月早々から連日−7〜8度、時には−10度を下回る日もありました。市内では水道管が凍結した、破裂したというニュースがTV等でも取り上げられるほどです。水道管が凍結したのであれば、部屋を暖めたり、管の周囲を温めれば回復します。しかし破裂したとなると…
内地の方には水道管の破裂云々、と言われてもピンと来ないかもしれませんね。昔は水道管が鉛を含んだ鉄パイプでしたので、よく破裂したものです。深夜気温が急速に下がると、管の中の水が凍って膨張します。そのため鉄パイプに亀裂が走り、解けだした水道水がその亀裂から吹き出すのです。近年は鉄パイプに変わって塩ビ管が使われ、また凍結防止用に管にプラスチック材のホースで囲いがされています。なおかつ凍結防止装置も完備されていますが、それでもなお油断していると破裂させることがあります。
余談が長くなりましたが、日中でも頬がヒリヒリするほど冷える日が多く、写真撮影に出かける機会が減ってしまいます。そこで過去に撮影した写真から冬の小樽の情景をピックアップしてみました。主に白黒フィルム時代のものや、デジタルでモノクロ撮影した画像が多いのですが、ネガカラーやデジタルカラーをモノクロにしたものもあります。過去二回に分けて(Part1及びPart2)ブログで取り上げた内モノクロ画像は除いております。
(1) 小樽運河周辺
平成12年2月の「小樽雪あかりの路」の小樽運河です。日没後1時間ほどたっていますが、北西の空(ホテルソニアの後方)に残照が残っております。雪あかりの小樽運河はカラーで見ることが多いのですが、モノクロでもその美しさは変わらないと思います。
同じく平成12年の雪あかりの路からの画像です。星のオブジェのむこにカップルがいます。原画カラー(題名「星に願いを」)は、この年の「小樽雪あかりの路・愛のフォトコンテスト」でぬくもり賞をいただいています。
揺れている?そうです、運河の水面に写る浅草橋の観光客を撮ったもので、上下反転させています。右上の白い部分は運河縁の雪だまりです。
運河から道路一本海側に入ると、倉庫街の屋根から大きなツララが下がっていまっす。写っている建物は現在飲食店として利用されています。
飲食店の看板ですが、この店は今はありません。この通りの店は入れ替わりが激しくて…
運河裏のこの喫茶店は、細い通りの奥にあります。今はありません。
人力車は吹雪の日でも営業しています。このカットは、CASIO EXILIM Z3000というコンデジで、HDRアートというフィルターを使いカラー撮影したものをモノクロにしました。HDRの雰囲気が出ていると思います。
同じくもう一枚HDRアートをモノクロ変換した画像です。
レトロな雰囲気のする小樽運河最後の一枚です。えっ?ポスターにようですって?そうなんです、ちょい一部分を勝手に借用しました。すいません。あまりにも気に入っていまって…
(2) 小樽Wing Bay及びマリーナ
小樽Wing Bayは、周知のように、平成11年にマイカル小樽としてオープンした商業施設でした。JR小樽築港ヤードの一部を敷地として、その面積43万平方m、5000台収容可能な駐車場は、昭和56年に船橋に完成した「ららぽーと」を凌ぐ商業施設として有名になりました。しかしわずか4年でマイカル小樽は経営破たんして、テナントの撤退や改廃が続き、その後はウィングベイに改称されました。ともあれ、華々しく開業した商業施設も、近年は様々なイベントや施設の縮小が相次いでいます。ということで、今はもう見られない画像がたくさんあります。
いわゆる2番街(4Fにワーナーマイカルシネマのあるエリア)には4Fまで吹き抜けのスペースがあって、ここに当時としては珍しいオブジェがありました。スチール製のぼんぼりにカラフルなライトが周囲から当てられ、音楽に合わせてぼんぼりが開閉しながら上下に動きました。7色の反射光が周囲を照らして買い物客を魅了したものでした。それもマイカル小樽の破たんと同時にタダの飾り物になってしまい、現在では1Fに店舗を構えたビバホームのお邪魔虫になっています。
2番街4Fのワーナーマイカルシネマのグッズ売り場にこのようなアメリカンロック調のオブジェがあったのをご存知でしょうか?
Wing BayとJR小樽築港駅をつなぐ渡り通路・マリンロード(というらしい)からは、窓ガラス越しに海側に観覧車が見えます。その窓ガラスには通路反対側の下着メーカーの公告が反射します。このメーカーは「トリンプ」ということですが、綴りは英国のスポーツカーと同じ「トライアンフ」なんですが…。なお観覧車も2−3年前から動いておりません。
Wing Bay向かいの小樽マリーナ横の海は以前貯木場でいつもこのような光景が見られました。
小樽マリーナ(H11年11月23日)は今も変わりないようです。
ヨットが一艘冬の海に出ていく。
(3) 小樽市内その他の地区
H24年11月23日根雪になって本格的に積もり始めたころ、小樽市民公園の高台から街並みと石狩湾を見る。OLYMPUS PEN E-P1のラフモノクロフィルターで撮ると、赤外フィルムで撮影したような荒い粒子の画像となりました。
JR南小樽駅のホーム。山坂の追い小樽、ホームの札幌寄りは量徳橋の下になります。現役時代はここから札幌に通いました。
JR小樽駅の4番ホーム・裕次郎ホームからは小樽駅の正面の窓越しに街並みや海が見えます。小樽駅舎にはいたるところにランプが飾られています。
かつての金融街、この辺りには明治・大正時代の石造りの都市銀行がひしめいていました。写真左の石造りの建物は、現在はホテルビブラントですが、大正13年に小林多喜二が小樽高商(現小樽商大)を卒業し、ここ北海道拓殖銀行小樽支店に入行した建物です。その後この建物はめまぐるしく変わり、一時「ペテルブルグ美術館」(H7-11年)になったこともあります。この石像は、その当時の画像(H9年11月撮影)です。
H20年1月の撮影ですが、このシーズンは雪が少なく、フェリーターミナルに雪が見られません。
最後の画像は小樽余市間で撮影したもので赤外フィルムで撮影しています。冬の日本海の荒々しさがみられると思います。
次々回は、小樽以外の札幌、ニセコ等の冬の情景(モノクロ)を取り上げる予定です。
内地の方には水道管の破裂云々、と言われてもピンと来ないかもしれませんね。昔は水道管が鉛を含んだ鉄パイプでしたので、よく破裂したものです。深夜気温が急速に下がると、管の中の水が凍って膨張します。そのため鉄パイプに亀裂が走り、解けだした水道水がその亀裂から吹き出すのです。近年は鉄パイプに変わって塩ビ管が使われ、また凍結防止用に管にプラスチック材のホースで囲いがされています。なおかつ凍結防止装置も完備されていますが、それでもなお油断していると破裂させることがあります。
余談が長くなりましたが、日中でも頬がヒリヒリするほど冷える日が多く、写真撮影に出かける機会が減ってしまいます。そこで過去に撮影した写真から冬の小樽の情景をピックアップしてみました。主に白黒フィルム時代のものや、デジタルでモノクロ撮影した画像が多いのですが、ネガカラーやデジタルカラーをモノクロにしたものもあります。過去二回に分けて(Part1及びPart2)ブログで取り上げた内モノクロ画像は除いております。
(1) 小樽運河周辺
平成12年2月の「小樽雪あかりの路」の小樽運河です。日没後1時間ほどたっていますが、北西の空(ホテルソニアの後方)に残照が残っております。雪あかりの小樽運河はカラーで見ることが多いのですが、モノクロでもその美しさは変わらないと思います。
同じく平成12年の雪あかりの路からの画像です。星のオブジェのむこにカップルがいます。原画カラー(題名「星に願いを」)は、この年の「小樽雪あかりの路・愛のフォトコンテスト」でぬくもり賞をいただいています。
揺れている?そうです、運河の水面に写る浅草橋の観光客を撮ったもので、上下反転させています。右上の白い部分は運河縁の雪だまりです。
運河から道路一本海側に入ると、倉庫街の屋根から大きなツララが下がっていまっす。写っている建物は現在飲食店として利用されています。
飲食店の看板ですが、この店は今はありません。この通りの店は入れ替わりが激しくて…
運河裏のこの喫茶店は、細い通りの奥にあります。今はありません。
人力車は吹雪の日でも営業しています。このカットは、CASIO EXILIM Z3000というコンデジで、HDRアートというフィルターを使いカラー撮影したものをモノクロにしました。HDRの雰囲気が出ていると思います。
同じくもう一枚HDRアートをモノクロ変換した画像です。
レトロな雰囲気のする小樽運河最後の一枚です。えっ?ポスターにようですって?そうなんです、ちょい一部分を勝手に借用しました。すいません。あまりにも気に入っていまって…
(2) 小樽Wing Bay及びマリーナ
小樽Wing Bayは、周知のように、平成11年にマイカル小樽としてオープンした商業施設でした。JR小樽築港ヤードの一部を敷地として、その面積43万平方m、5000台収容可能な駐車場は、昭和56年に船橋に完成した「ららぽーと」を凌ぐ商業施設として有名になりました。しかしわずか4年でマイカル小樽は経営破たんして、テナントの撤退や改廃が続き、その後はウィングベイに改称されました。ともあれ、華々しく開業した商業施設も、近年は様々なイベントや施設の縮小が相次いでいます。ということで、今はもう見られない画像がたくさんあります。
いわゆる2番街(4Fにワーナーマイカルシネマのあるエリア)には4Fまで吹き抜けのスペースがあって、ここに当時としては珍しいオブジェがありました。スチール製のぼんぼりにカラフルなライトが周囲から当てられ、音楽に合わせてぼんぼりが開閉しながら上下に動きました。7色の反射光が周囲を照らして買い物客を魅了したものでした。それもマイカル小樽の破たんと同時にタダの飾り物になってしまい、現在では1Fに店舗を構えたビバホームのお邪魔虫になっています。
2番街4Fのワーナーマイカルシネマのグッズ売り場にこのようなアメリカンロック調のオブジェがあったのをご存知でしょうか?
Wing BayとJR小樽築港駅をつなぐ渡り通路・マリンロード(というらしい)からは、窓ガラス越しに海側に観覧車が見えます。その窓ガラスには通路反対側の下着メーカーの公告が反射します。このメーカーは「トリンプ」ということですが、綴りは英国のスポーツカーと同じ「トライアンフ」なんですが…。なお観覧車も2−3年前から動いておりません。
Wing Bay向かいの小樽マリーナ横の海は以前貯木場でいつもこのような光景が見られました。
小樽マリーナ(H11年11月23日)は今も変わりないようです。
ヨットが一艘冬の海に出ていく。
(3) 小樽市内その他の地区
H24年11月23日根雪になって本格的に積もり始めたころ、小樽市民公園の高台から街並みと石狩湾を見る。OLYMPUS PEN E-P1のラフモノクロフィルターで撮ると、赤外フィルムで撮影したような荒い粒子の画像となりました。
JR南小樽駅のホーム。山坂の追い小樽、ホームの札幌寄りは量徳橋の下になります。現役時代はここから札幌に通いました。
JR小樽駅の4番ホーム・裕次郎ホームからは小樽駅の正面の窓越しに街並みや海が見えます。小樽駅舎にはいたるところにランプが飾られています。
かつての金融街、この辺りには明治・大正時代の石造りの都市銀行がひしめいていました。写真左の石造りの建物は、現在はホテルビブラントですが、大正13年に小林多喜二が小樽高商(現小樽商大)を卒業し、ここ北海道拓殖銀行小樽支店に入行した建物です。その後この建物はめまぐるしく変わり、一時「ペテルブルグ美術館」(H7-11年)になったこともあります。この石像は、その当時の画像(H9年11月撮影)です。
H20年1月の撮影ですが、このシーズンは雪が少なく、フェリーターミナルに雪が見られません。
最後の画像は小樽余市間で撮影したもので赤外フィルムで撮影しています。冬の日本海の荒々しさがみられると思います。
次々回は、小樽以外の札幌、ニセコ等の冬の情景(モノクロ)を取り上げる予定です。