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クロス現像による写真

ブログのアクセス解析をしていていつも気になる事があります。数件は少ないのですが、キーワードとして「クロス現像」を上げる方がおられることです。このブログでも、クロス現像については過去二度取り上げております。

最初は、2009年3月25日に「クロス現像とは?」と題し、その方法と実例を挙げました。二回目は、2010年3月14日に「クロス現像にトライ」として、フィルムによる方法と、デジタルカメラのソフトの使い方を説明しております。

クロス現像とは何かを、復習しておきましょう。通常ネガフィルムは、DPE店でC-41と言う方法で現像して、補色反転した画像として出て来ます。ポジフィルムは、E-6と言う方法で現像すると、スライドフィルムとなって出て来ます。ネガフィルムをE-6で、ポジフィルムをC-41で現像する事を、クロス現像といいます。通常はポジフィルをネガ現像する事をさします。

なぜわざわざ通常とは異なる現像をするかと言うと、コントラストのきつい、色に偏りのある面白い画像が出てくるからなんです。ポジフィルムの種類や露出によっても変化して、出来上がりの予測がつかないという魅力があるのです。今回は、過去にクロス現像によって得られた画像の数々をご紹介します。

(1) 使用フィルム 「Kodak Elite Chrome Extra Color 100(EBX)」
H19年11月〜20年1月に撮影。使用カメラCANON EOS7

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二枚とも美瑛のマイルドセブンの丘で、夕方撮影したものです。通常に撮影するよりも雲の色が強烈になりました。

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この3枚は、小樽勝納埠頭近くの臨海公園で夜間撮影したものです。長時間露光で、蓮氷が揺れて面白い画像になりました。この近くは夜間ナトリウム光や蛍光灯の光があるためか、かなり緑が強く出ました。

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最後は、祝津の展望台から日和山灯台を、3色フィルターを使い多重露光してみました。日中にもかかわらず、青い海は黒く潰れ不思議な画像になりました。

(2) 使用フィルム 「Kodak Elite Chrome 200(EB3)」
H19年12月〜20年1月に撮影。使用カメラ OLYMPUS OM-4、PENTAX Espio120SW

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この2枚の画像は小樽運河、運河周辺を撮ったものですが、硬調でガリガリの感じがします。

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この2枚は、JR小樽駅前の長崎屋とサンホテルを結ぶ歩道橋(現在は撤去されてない)から、駅前ターミナルと、駅前セピア通りを見たものです。

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この画像は先の画像と同じ位置で、昼間撮影したものです。実は蓮氷に見えたのは、河口付近に除排雪された汚れた雪の塊だったのです。写真では綺麗に見えますが…

(3) 使用フィルム 「Agfa CT Precisa 100」
H20年2月7日〜11日に撮影。使用カメラ CANON EOS7

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北一ガラスのバス停前です。

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小樽郵便局前の交差点。右の先50mが観光客で最も賑わう小樽運河浅草橋です。人力車のお客の顔が潰れてしまいました。

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小樽花園サンモール街の衣料品店のマネキンです。子供が背負っているかばんは、ナップランド(ナップザック+ランドセル)と言い、小樽ではランドセルの代わりに、これが主流。 

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最後は「小樽雪あかりの路」で、運河に浮かぶ、ロウソクを灯された浮き玉を撮影したものです。

フジフィルム系のプロビアやベルビアなどは、全体にグリーン被りが強く出て、不向きなようです。一方コダックのエリートクロムやエクストラカラーなどは、青味が強く出るものの、クロス現像すると面白い画像が出てきます。

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