<ソーシャルディスタンス??>
前回のブログで触れた、小樽で発生した「昼カラオケ」を原因とするコロナウィルス感染者は、6月25~29日に36名となり、一時はかなり緊張感に包まれました。しかし、その後落ち着き、感染者数は、昼カラオケ関係者とその濃厚接触者数名にとどまり、ここ数日は発生が止まったようです。
こうした状況を反映して、日常の生活に戻りつつあるのか、街中では、人出もちらほら見かけるようになってきました。とはいえ、小樽の観光は、東南アジア・中華系外国人に大きく依存してきただけに、渡航が制約されている状況下では…、人出と言っても知れたものですが…。
そこで今回は、小樽駅前の三角市場(外人客が多い)→中央市場(地元客)→旧手宮線散策路→小樽運河→堺町通りを徒歩で回ってみました。
☆小樽駅前三角市場
小樽駅から徒歩2分という便利さを生かし、戦後露天商が集まり、行商人たちがここで仕入れて、汽車で地方に販売に行ったのがルーツと言われています。現在は、地元の台所としてよりも、観光客相手がメインで、それもほとんどがアジア系インバウンド、いわゆる訪日外国人です。
土地と屋根が三角形になっていることから命名された「小樽三角市場」。なお詳しくは、当ブログ「小樽の市場を訪ねて…その1」(2010.10.26)を参照してください。
幅2mほどの通路は緩やかな下り坂。7月3日(午後2時半)訪れた日には、客はほとんどなく、店員同士が立ち話中。
<参考>
2019年10月29日午後2時半ころ、海鮮丼の店に入るべく、立ち並ぶアジア系外国人たち。
同日撮影、海鮮丼を中心とした飲食店は市場内に6-7店舗ありますが、いずれも超満員、順番待ちで長蛇の列。
7月3日撮影、この奥は国道5号線に出る。両側の店舗には、日持ちする燻製類と、ウニ、カニなどの高級食材が並べられている。
広い店には、お客が一組3人だけ。コロナ騒ぎの前は長蛇の列をなしていましたが…
三角市場を出て、国道5号線沿いの歩道に出る。昨年までなら買い物や食事を済ませた大勢の観光客がいたのですが、いまは閑散としています。そのためでしょうか、右手前の海鮮丼屋さんが、休業中でした。さて国道を渡って海側に進むと…
☆薄いグリーンの3F建ての中央市場が4棟あります。
うち、国道沿いの手前の1棟は、「中央卸売市場」です。続く海側にも3棟あって、3棟とも「中央市場」と呼ばれています。
ここが小樽市民が立ち寄る市場になります。さすが観光客もここまでは滅多に来ません。
午後2時半でしたので、お客は数名でしたが、夕食時間が近くなると、地元の消費者が結構見えます。取扱商品は、夕食の総菜などが主です。
中央市場には、鮮魚、食肉、総菜、青果、珍味ほか、生花、洋装品、時計、カメラ、理美容、ギャラリー、飲食店など多彩な業種がそろっています。そのうちの一つ、骨とう品店に飾ってあった彫刻が目に留まりました。これを見た途端、思い出したんです。加藤茶の踊り「あんたも好きネ~、一寸だけよ!」(笑)
市場の出口、旧手宮線散策路方向に、ガンガンギャラリーと称するする一角があります。周知のように昭和30年代には、ガンガン部隊と称する女性の行商人が、地方の家庭に、魚や野菜等を売り歩いておりました。その様子の一部が、後方に写り込んでいます。詳しくは当ブログ「小樽懐かしのシーン…その1」(2013.5.4)の第5項「小樽中央市場のガンガン屋台」を参照してください。
なお、昭和41年私が金融公庫に就職し、同札幌支所に小樽から通勤していたころ、SL列車の客車に竹かごやブリキ缶を背負った行商人がいたことを覚えております。
☆旧手宮線散策路…小樽市民の憩いの場所
この日7月3日(午後2時半ころ)、好天に恵まれた日でしたが、すれ違う市民はほとんどありません。もっとも、小樽駅前の中央通りから手宮方面には、散策する人は普段でもほとんどおりません。でも、今まで気が付かなかった素敵なシーンをいくつか見かけました。
一見建物の裏側のような感じでしたが、開かれた木造のドアと、活けられた花が印象的。つい中を覗き込んでしまいました。中の右手は、オープンスペースらしく、椅子とテーブルが数組。喫茶店でした。ここにこんな素敵な喫茶店があったとは、初めて知りました。
扉の裏側には「美味しいコーヒーはいかが?」北ぢぞう(店名)と表示が出ておりました。今度時間があればぜひ立ち寄りたいですね。
小樽駅前中央通りを越えて、日銀通り方向を見ると…、観光客であれば必ず取るショットがこれ。線路の上を、バランスを取りながら…その恰好をもう一人がスマホに収める。
☆6月末まで運休していた運河クルーズ船が、7月1日から運航再開
運河周辺はまだまだ人通りは少ないですが、午後3時発のクルーズ船には5名乗船しておりました。乗船したかったのですが、毎時00分発で、次の便まで30分ほどあります。先を急ぐことにします。
なお、小樽市民限定ながら乗船料金が、1200円のところ500円(デイ・クルーズのみ、7月末まで)となっています。住所を示す身分証明が必要です。市民の皆様も、利用してみてはいかがでしょうか。
倉庫の壁を伝う蔦も、緑がまぶしいほど。
さて小樽運河バスターミナルで、甘いものを食べて、一服し、散策循環バスで帰ることにします。ところが、あまとう運河店が、コロナウィルスの影響で、5月末で閉店との張り紙が出てした。さらにバス停の時刻表を見てびっくり。毎時20分、50分発の散策循環バスが、これもコロナの影響で、当面運休とのこと。痛い腰を引きずって帰ることにします。
☆堺町通りは、幾分人が戻ってきた…?
道内地元の人が幾分戻ってきたような気がいます。とはいってもピーク時の10分の1、いや20分の1以下かもしれませんが…
かつて順番待ちの行列ができた店も、休業中の張り紙。
こちらのラーメン店も、休業の張り紙が、
遠方からの観光客でしょうか、アイスクリームと金色のスヌーピーとのツーショット?
やっと自宅そばのメルヘン広場に到着、約2時間ほどの散策でした。腰痛持ちの私には久しぶりの長時間徒歩、腰痛が悪化しなければいいけれど…