今まではモノクロフィルムで撮りためた写真の数々を紹介してきましたが、平成16-7年ころからデジタルカメラを使うようになって、デジタルカメラでもモノクロを撮るようになってきました。なので、今回はデジタルカメラで撮影したモノクロ写真も一部取り上げます。またフィルム時代には、赤外撮影や、カラー現像によるモノクロ・セピア写真も撮っておりましたので、いくつか取り上げます。
☆モノクロと言えばSL列車が…
H14.9.28撮影 KONICA PAN100 平成14年7月に八王子勤務を終え、定年前の最終勤務地札幌に戻ったころの写真です。当時SLニセコ号が、9-10月の季節限定で「ニセコ~札幌」間を運行しておりました。小樽駅で機関車入れ替えのため10分間ほど停車します。その間SL機関車の内部まで見学可能でした。運転手のOKのもと、ワイドレンズで撮影したカットです。
上のカットとは、撮影日は異なりますが、SLニセコ号です。乗客ももちろん乗っていますので車掌も乗車しています。制服ももちろんSL時代を再現しています。少しわかりにくいのですが、制帽を見ると、帽子の中央に「車長」とネーム(当時は右→左読みだった)されています。SL時代には車掌のことを車長と呼んでいたのですね。
SLニセコ号は、JR北海道の合理化の一環として季節運行を廃止しましたが、時折臨時列車として運行しました。そんな時は、SLファンが大勢小樽駅に押し掛けるために、内勤の駅員が整理に当たることもあるようです。画像は、そんな駅員嬢の表情を切り取ったものです。
冬季限定のSL湿原号(釧路~標茶間) 釧路市材木町の河畔で撮影。
☆モデル撮影会にて
北海道写真協会(道写協)小樽支部に加入していたころは(H7年から10年間ほど)、支部主催のモデル撮影会によく参加いたしました。モデル撮影は全く未経験でしたが、諸先輩に指導され、時には地元のフォトコンテストに入賞したことも…
H15.7.27潮祭り・道写協小樽支部モデル撮影会にて この時の撮影会場は、なんと接岸中の白い貨物船でした。この画像は当初カラーフィルム撮影しましたが、スキャナーで取り込む際に、ミスって、偶然モノクロ設定になっておりました。モノクロもいいと思い、幾分ハイキー調に仕上げてみました。
モデル撮影に初めて臨んだ時のカットです。モエレ沼公園でした。美脚に見惚れて、構図がおろそかになりました(笑)。
モエレ沼公園での撮影会の様子です。何分、オープンな公園内ですので、近くで子供たちが遊んでおり、じろじろ見ております。
H18.9.3撮影 北海道開の村(札幌市厚別区)にて デジカメで撮影。ソフトフォーカスフィルターを使ってみました。
☆赤外フィルムを使って…
赤外フィルムには2種類「コニカ750」と「コダックHIE」がありました。電磁波の波長で可視光線は、おおよそ400~700nm(ナノメートル、10億分の1m)ですが、コニカの赤外は、750nm前後に、コダックHIEは、800nm前後に、感光域があります。詳しくはウィキペディア等で調べてみてください。現在は両社とも赤外フィルムは生産しておりません。
要は、人間の目で感じられないところを撮影するのです。赤外で撮ると、空気中の靄等に左右されず、遠景まできっちり撮影できます。青い空は黒く、緑色の草木は真っ白に、という具合です。
H12.4.9撮影 KONICA赤外750+OLYMPUS OM-4+R1 この年の3月下旬、札幌から八王子(官舎は立川)に転勤しましたが、ちょうど桜満開のシーズン。多摩川沿い日野橋手前の疎水の両岸の桜が満開。立川の官舎から自転車で10分程の距離でした。
山梨県忍野村にて撮影 KONICA赤外750+CANONET+R70 富士山のふもとの「忍野八海」と呼ばれる湧水池が有名。桜が満開で、川岸の草が白く、左側を歩く人物が目立たない(笑)。
H15.6.15撮影 美瑛町八幡 OLYMPUS OM-4+KONICA赤外750+R1フィルター この農場は、TVドラマ「北の国から」では、草太兄ちゃんの牧場という設定だった。なお同じカットをポジフィルムでも撮影しています。
<参考>
その後、この牧場は倒産したのか、荒れ放題となっている。
H17.7.2撮影 上富良野町神野ファーム OLYMPUS 35RC+KODAK赤外HIE+R75 白い塊は、ラベンダーです。コニカ赤外に比べ、コダックは、ほんわりした描写になっています。
H14.4.23 赤外フィルムではありませんが、富士フィルム社のミニコピーフィルムを使って、富士山の山頂部を撮ってみたものです。コピーフィルムですので、白黒がはっきり出ます。
☆そのほかのモノクロ写真
H6年から9年まで3年間釧路に勤務しておりました。本格的に写真講座を受講する前でしたので、写真としてはいまいちですが…。画面中央は「幣舞橋」です。左奥は「フィッシャーマンズワーフMOO」と呼ばれる複合商業施設です。
霧の濃い日に幣前橋から撮影。
北海道庁の前庭の池に立つ銀杏の木が、西日に照らされてとてもきれいでした。これを撮ったカメラは「ジャスピンコニカ」という一時大流行したコンパクトカメラでした。真赤なボデーが大好きで、大切にしていたのですが、事もあろうに、夕張廃線撮影中に置き忘れ、紛失するという失態。
これも道庁の池です。白い高層ビルの映り込みがゆらゆらと、美しい模様がとても気に入ってます。CANON EOS 70Dで撮影
最後はこの画像、小樽市内の都通で撮ったものですが、某衣料品店の看板がモノクロ画像でした。この看板を生かしてと思い、急遽デジカメの設定をモノクロに変えて撮った1枚でした(H25年CANON EOS 40D)。その年の、小樽写真市展で、準特選となりました。
☆ネガカラー現像でモノクロ写真を…
デジタルカメラが普及し始めたころに、カラー現像で(C-41方式)で手軽にモノクロ写真が楽しめますという宣伝が流れました。それまではモノクロ写真は一部のマニアが自家現像やモノクロペーパーで自家プリントするのが普通でした。ところが、一般の方でも、街のDPE屋さんでカラーペーパーを使って簡単にモノクロ写真が楽しめるというのがみそでした。
左のフィルム2本は、赤外フィルムです。右の2本は、カラーフィルムですがC-41という普通の現像方式(街のDPE屋さん)で出来たネガフィルムからプリントすると、モノクロ写真が出来上がります。
小樽築港駅に停車したニセコエクスプレスですが、フィルムは以下の通りです。
フィルムは、イルフォードXP2ですが、カラー現像ですので、色がついています。
H17年倶知安町旭丘公園の芝桜を、孫子たちと見せに行った時のカットですが、オレンジベースのフィルムをスキャナーで取り込んだのですが…色ころびが激しくこのような画像になってしまいました。真のモノクロにはなりませんでした。被写体は4歳と1歳半の孫娘です。