<このような樹氷を撮りたくて、石狩川河口に向かいましたが…(画像はH11.1キロロ山頂にて撮影・ポジフィルム>
1月も第3週に入って(15~21日)寒い日が続いています。昨年末近くに積もった大雪は、一向に溶けず、道の両側にうず高く積まれたままになっています。例年であれば好天が何日か続くと、自然とこの雪の壁も低くなるのですが、今年は寒い日が続いているせいか一向に減りません。我が家の前の市道も、普段であれば冬期でも相互通行の二車線です。しかし今は、除排雪された雪があふれ出し、雪道はS字カーブをえがいます。車両のすれ違いどころか、人と車のすれ違いも危険な状態。
北海道上空に停滞した寒気団と低気圧で、まれに見る寒い日が続いています。今日もNHKの夕方の天気予報をみていると、24日の最低気温が札幌で-13度、小樽で-11度と報道されていました。連日低い気温が続くと…川沿いでは樹氷が見られるチャンスかも。という予想を立てて、先週近場の石狩川沿いに行ってみることにしました。早朝5時に出発して…
最初に寄ったのは、国道231号線・川の博物館付近の茨戸川(石狩川支流)と石狩放水路の交わるワカサギ釣りのスポット。川にドリルで穴を掘っている最中。しかし付近の樹木には樹氷が着氷していない。数年前に来た時には一面樹氷林でしたが…とにかく石狩川河口に行ってみることにします。
石狩大橋を渡り、八幡で左折して堰堤に向かうと、石狩川はほぼ氷におおわれている。気温だけはやたら低いものの…。川岸からは轟音が聞こえてきます。氷の下を流れる川音であろうか。
さらに先に進むと川岸には廃船や、トラックの貨車が岸辺に放置されています。寒空の中をカモメが1羽飛んでゆく。午前7時10分まだ日が出てこない。
午前7時20分ころ、河口の対岸の雲に赤みが差してきました。どうやら日の出のようです。なお、結氷していない川面にはわずかですが川霧(ケアラシ)が見えます。
堰堤の反対側から朝日が昇り始めました。立木のこちら側には雪が張り付いています。ということは昨夜来からかなり風雪が吹き荒れたのかも、それで樹氷が発生しなかったのかもしれません。樹氷の発生は、気温はもとより、湿度、風などすべての自然現象が複雑に絡み合って生じるので、止もうえないですね。
ということでもう少し先に進むと、堰堤の途中で通行止めのようです。除雪がされていないので先に進めません。が、動物だけはすいすいと行けるようで…
犬であろうか、きつねであろうか、先にある建物の方に続いていました。
河口近くには流氷のような雪の塊があります。
不思議な風紋も現れました。
この風紋は、夜間川の表面が凍ったときに、動く波のリズムによってできたようです。自然は不思議です。
さて樹氷が見られないのは残念ですが、次は石狩漁港に行ってみることにします。
冬期間はほとんどの漁船は陸にあげられます。
岸に係留された漁船もあります。
数年前に来た時には漁港は全面結氷していましたが、今年は結氷までに至っていません。漁船やロープには氷の塊がぶら下がっています。
近寄ってみると、船体下部にはローソクをさかさまにしたようなツララが無数にぶら下がっていました。
その一部を拡大撮影すると…ラインダンスをしているようにも見えます。最先端が平べったくなるのは夜間冷えて結氷する際に、波に洗われるからです。
陽が少し高くなりましたが、日本海の空は海と区別できないほどの鉛色。
魚眼レンズで漁港全体を入れて撮ってみました。
残念ながら、標題のような樹氷は空振りでした。さてどこかでリベンジを計らなくては…