10月31日(土曜)に、運河沿いのホテルノルドで、『2016おたるカレンダー』写真コンテストの表彰式がありました。今回で15回目となる写真コンテストですが、小樽市内の風景を題材とし、2か月ごとに6枚の風景写真+表紙1枚(30cm×50cm)のカレンダーです。9月10日に応募が締め切られ、10月上旬に、市民会議(会長大渕勝敏氏)のメンバーと審査委員長本郷正則氏(北海道写真協会会長)によって6点の写真が決まりました。
なお、カレンダーは800部ほど製作され小樽市内はもとより、小樽出身者を中心に全国に販売され、海外移住者からも注文があるほどの人気と言います。入選者6名の表彰式がありましたが、例年報道していただいている道新・小樽支社や小樽ジャーナルの記者が、手違いで取材が出来ずに、報道されませんでした。ということで、小生が代わってブログで取り上げることとしました。
会場に張り出された6枚+表紙1枚です。
小樽市民会議会長大渕勝敏氏の挨拶
続いて、審査委員長本郷正利氏の講評
☆表紙ページ 金久保兵衛士郎氏 画「金融資料館」
☆1~2月頁 貝沼正雄氏撮影 「燃ゆる思ひ」雪あかりの路
<講評>2月におこなわれた冬のイベント「雪あかりの路」でのアイスキャンドルを撮ったものですが、キャンドルの炎でモミジの葉がぐっと浮き出て存在感が増しました。
☆3~4月ページ 藤本精二氏撮影 「朝里ダム」
<講評>構図の良さが光る。縦に長く途中の人物もよき添景となっている。
☆5~6月頁 高橋敏明氏撮影 「窓」
<講評>色内十字街の中央バスの運河ターミナルの窓から撮影したものだが、覗き見している感じがすると同時に、赤い日除け傘がよき添景となって、画面を引き締めている。
☆7~8月頁 鹿戸芳之氏撮影 「クルーズ船」
<講評>ガイドの説明で乗客が一斉にこちらを見た瞬間に撮影したタイミングの良さと、手前の波紋を大きく取り込んだのが最大のポイントと言える。
☆9~10月頁 紅露雅之撮影 「いちょう色づく」
<講評>どうしても住吉神社の境内で撮りたくなるが、視点を変えて量徳橋方面から撮影したのが面白い。鳥居も本殿の屋根も写っていて、住吉神社であることは一目瞭然。
☆11~12月頁 嵯峨秋雄氏撮影 「運河の夜明け」
<講評>北運河北海製缶工場前にかかる竜宮橋のたもとに建つ「カモメを呼ぶ少女」の像を、ローアングルから夜明け前の夜空に向けて撮ったものだが、シルエットが美しい。
なお、表彰式のあとは、ノルド屋上ラウンジで、被表彰者と関係者の懇親会がありました。大渕会長から、このカレンダー写真コンテストの応募者数をもっと増やせないものかという話もありました。このところ応募点数が伸び悩み、入選者が一部のハイアマチュアに偏る傾向も見られるので、何とかできないものかと…
それには、①応募規定にある「四切プリント(ホームプリント可)」に限るという規定を、一般の家庭でもプリントできるA4サイズも含めて、『A4または四切サイズ』とすること。
②応募用紙を過去に応募した人に限って事務局から送付しているが、広く一般の方も応募できるように、NET公開してはどうか。市民会議のHPやフォトコンサイト(登竜門、公募ガイド等)に登録する方法もある。
③Facebookのサークル「小樽の仲間たち」に募集要項を掲載してもらう方法もある。等々の意見も出て、市民会議内で検討するということでした。
応募者個人としては競争相手が少ない方が有利なので…相談は痛しかゆしですが、広い目で見れば、この小樽カレンダー写真コンテストが盛り上がって、長く続いたほうがベターですね。
なお、カレンダーは1部1000円で、小樽駅前ビルの「紀伊國屋書店」、手宮博物館広場の「リストランテ・トレノ」(客車を改造したレストラン)、山田町の「荒仏壇店」で取り扱っています。