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Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
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新緑の季節に…

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北海道は桜が終わって、新緑の季節真っ盛りです。一時は桜前線の北上が遅れるのではと思われていましたが、5月に入るや異常な暑さに見舞われ、一気に桜が咲き、札幌市のシンボルライラックも予想以上に早めに開花し、ライラック祭り準備が間に合わないといった事態も起こりました。道内各地で花フェスタが、盛んに行われ、テレビ、新聞などで報道されています。

そんな中、6月上旬に、写友と支笏湖の「苔の洞門」、苫小牧郊外の「北大演習林」に撮影に行ってきました。勿論新緑の風景を撮るためです。小樽を早朝5時に出発し、定山渓を経由して、支笏湖に出ます。そこから苔の洞門に入り、次いで、苫小牧市に入ります。写友おすすめの「マルトマ食堂」で昼食を取り、その後北大演習林に向かいます。


(1) 支笏湖はチップ漁の最盛期

支笏湖は、4万年ほど前にできたカルデラ湖で、周囲40km、水深363mあって、田沢湖に次ぐ日本2番目の深度があります。また湖水の透明度が高く、環境省の水質調査で5年連続日本1位に認定されています。また明治27年にヒメマス(チップ)の養殖事業が開始され、この時期チップ釣が盛んに行われています。なお解禁日は、6月1日から8月31日までです。

<チップ chep>
Wikipediaによれば、チップとは北海道原産のサケ科の淡水魚を言う。明治末期に和名ヒメマスと命名された。「チップ(チェプchep)」は本来アイヌ語で「(食用の)魚」一般を指す語であり、「ヒメマス」は「カバ・チェプ」と呼ばれていた。これを和人が「チップ=ヒメマス」と誤用して広まったとされる。


恵庭岳の麓の丸駒温泉の敷地から見た支笏湖。カメラ(CANON EOS 70D)内蔵のクリエイティブフィルターで油彩風に仕上げていますので、多少青味が強く出ています。


チップ釣を終えた漁船が湖畔に戻ってきました。


湖畔の漁師小屋では、釣り上げたチップの取引が行われています。


水槽には生きたチップが…


支笏湖の透明度が日本一と言うのも、この画像から推察できるかも… 正面に見える山が1320mの恵庭岳、その麓の温泉が丸駒温泉です。


(2) 苔の洞門は新緑に囲まれて…

苔の洞門は、1739年(元文4年)7月の樽前山(1041?)噴火の際に、火砕流が堆積してできた溶結凝灰岩が、土石流で侵食されてできた涸沢です。下流の第1洞門と、その上流の第2洞門で構成され、ともに両岸の岩壁がコケで覆われた回廊となっています。現在は岩壁崩落の危険性があるために、洞門の入り口から奥は立ち入り禁止となっています。また付近は、ヒグマの生息地でもあるために、環境省から委託された業者が、観光シーズン中は常時監視しております。


洞門管理センターの入り口近くに建てられた案内板。


管理センタから洞門までは徒歩15分くらいあります。途中は新緑の樹木に覆われています。


朝日を浴びた若葉。とても清々しい気分になります。


洞門入口に設けられたテラスからしか撮影できません。ここより先は立ち入り禁止で、数年前にも来ましたが、同じカットになってしまいます。


テラスの付近には、苔むした大石がごろごろ…


見上げると、今にも樹木と一緒に土砂・岩石が崩れ落ちそうです。


ふと見上げると、赤いまつぽっくりが目に入りました。松ぽっくりはこげ茶色とばかり思っていたのでびっくり。


(3) 知る人ぞ知る超有名な食堂…マルトマ食堂

苫小牧漁業協同組合事務所の一角にある小さな食堂です。10人も入れば満席です。写友F氏お勧めの店ですが、11時すぎに行ったときには、先客が4人ほどおりました。な〜んだ普通の市場の食堂かと思って、一歩中に入ると…


天井から壁から、著名人のサイン&色紙がびっしり貼られていて…、中の一枚に、今大リーグで活躍中の、田中将大投手(当時駒大苫小牧高校)のサインがありました。


メニューも数えきれない。ひっきりなしに出前の注文が来ている。カウンターには、魚介類だけに限らず山菜等の揚げ物が並んでいて、単品で注文することが出来ます。

写友3人は、本日のおすすめ「ホッキ丼」(1000円)を注文しました。苫小牧港は、北寄貝の水揚げが全国一位とのことです。ここの食堂も北寄貝にちなんだメニューの短冊が所狭しと貼られています。定価の下には、赤文字で本日の割引価格が表示されています。私は生の貝よりも魚の煮つけのほうが好きなので、本日の魚定食(600円)を注文しました。


大盛りの丼飯+子持ちカレイの煮つけ+吸い物+小皿4品で600円は安い。

店に入ったのが11時10分ころ、11時半前には、次々と来店し、店の外に行列ができるほどです。生きのいい魚介類を中心にしたメニューでしかも美味しくて安いとなれば、行列ができるのも納得です。


11時40分、まだ正午前だというのに、もうこのような行列が出来ていました。


食堂の前の漁港では、ウニの水揚げが行われ、漁協に納入する最中に出くわしました。女性事務員が伝票を切っています。

しばし漁港で水揚げの風景や周辺の撮影を行い、次の撮影地北大の演習林に向かいます。お腹も気分も、満腹状態です。


(4) マイナスイオンを浴びて〜北大演習林

一般には北大の演習林と呼ばれていますが、正式には「北海道大学苫小牧研究林」と言う名称で、一部区域を除いて、幌内川と言うせせらぎ沿いに沿って、広く一般に開放されています。まさにマイナスイオンがいっぱい、森林浴をしてきました。

<森林浴>
森に入ると、 空気が澄んでいるような感覚を覚え、 さわやかなリラックスした気持ちになります。 その効果の源は「フィトンチッド(生物活性物質)」や「マイナスイオン」などの効果では ないかと言われていましたが、 科学的な根拠はあまり出ていませんでした。 それが最近の研究では、 ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞が増える という結果や、 リラックス効果も実験 から実証されてきています。 体に良いといわれてきた森林浴が 、科学的にも実証されています。


こういう風景を見ただけで心身ともに癒されます。


うっそうとした森の中をゆっくりと流れる水。ここにもし、水車があれば…黒沢明監督の映画「夢」の中の第8編に出てくる「水車のある村」の舞台に似ていると思うんですが…長野県安曇野市の大王わさび農場のシーンと重なりました。


せせらぎの中に、新緑に葉が輝いて、古木と新しい木とが同居して…


川のそばでかもの親子を発見。子は5匹いましたが親鴨にぴったりとついていました。驚かせないようにそっと離れました。


川辺に咲いたピンクの花。


そのピンクの花にクロアゲハが舞う。


森林を約2時間ほど巡り歩いて、十分森林浴をし、マイナスイオンに癒されまいた。絵になりそうなカットを撮れたこともあって、早くPCに取り込んで編集したくなってきました。スケジュールとしては、恵庭のエコリン村撮影も入っていたのですが、またの機会にしようということで、早めの帰宅となりました。

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