インターライフ「マニアック自慢フォトコンテスト」で、グランプリに賞品としてトイカメラをGETしたことは、Facebookやこのブログ(20012.10.3付け「7-9月期のフォトコンテスト入選状況」)でもお知らせしました。そこで試し撮りとばかりに、9月26-27日の富良野・美瑛・旭岳ツアーに持参し、フィルム2本撮影してきました。フィルムは手元にあった富士フィルムのプレミアム400(27枚撮り)と、カメラとと一緒に送られてきたソラリス200(36枚撮り)の2本です。まずトイカメラ「Vivitar Ultra Wide & Slim」の諸元(スペック)についてみて行こうと…、思いましたが、ペーパー1枚の日本語解説書には詳細が全く出ておりません。PCで検索してみると、下記のとおりであることがわかりました。
(1) レンズ 焦点距離22mmのプラスチックレンズ1枚
(2) 絞り F11固定
(3) シャッタースピード 1/125固定
(4) サイズ W100×H58×D26mm 75g
(5) 最短撮影距離 1.5m
36枚撮りフィルムを詰めてもかなり軽く、胸ポケットに入れても存在感すら感じません。ただスリムと言っても普通のコンデジの倍くらいの幅があります。フィルムのパトローネ(フィルムを巻き込んでいる筒状の缶容器のこと)の幅が決まっているので、これ以上スリムに出来ないためです。艶消しプラスチックボディのために、手触りがとてもよく感じられます。それに黒地の中に赤い縁取りがとても可愛く見えます。
(カメラと一緒に送られてきたフィルムは、made in EU製のソラリス200)
では早速その写り具合を見ていきましょう。26-27日のツアーで最初の撮影地が、三笠の奔別炭鉱跡地でした。撮影したフィルムは2本とも同じDPE店で現像、CDへの取り込みをしてもらいました。写した画像をCDから、さらにPCに取り込みました。以下に掲げる画像には、一切ソフトによる色調整はしておりません。撮ったそのままをアップしております。
(1) 三笠奔別炭鉱跡地のホッパー(集炭所)
上段は、最初のカットです。四隅が露光不足になるのは、プラスチックレンズ1枚ののためで、これこそがトイカメラの本領発揮と言えます。色の再現も綺麗で早朝の雰囲気が伝わってきています。下段の画像は、上段の一枚目のカットの中央上段部分を拡大したものです。約20倍に拡大した画像ですが、シャープネスもそれほど損なわれておりません。
(2) 立坑櫓をあえて逆光で
かなり厳しい条件ですが、それなりの写りと言えます。一枚レンズで絞りがないために、普通のレンズですと出る円形(絞りの形)のハレーションが見られません。
(3) 十勝岳温泉凌雲閣の駐車場から
下段の画像では、あえてど真ん中に太陽を入れてみました。派手にハレーションが出ています。
(4) 美瑛白金温泉地区の青い池
見事に青い池が再現されています。デジタルカメラで撮影した画像と比較しても何ら遜色はありません。よく注意してみると、画面中央部の上あたりがぼやけて見えます。この原因は、ポケットに出し入れしている間に、むき出しのレンズに指が触れたためなんです。後で気が付いてレンズクリーナーで指紋をふき取りましたが、フィルムの半分近くは、指紋付き画像になってしまいました。
なお、ここまでの画像は、富士フィルム「プレミアム400」です。
(5) 美瑛の丘・四季彩の丘
2枚の画像はいずれも赤み(マゼンタ)が強く出ています。これはカメラのレンズの問題ではなく、フィルムの特性かもしれません。(5)以下はEU製のソラリスを使っています。フィルムの空箱を確認すると、「Develop before,08 2011」とありました。ほぼ1年ほど賞味期限切れのフィルムだったのです。通常期限切れのフィルムを使うとマゼンタ色が強めに出ます。過去に期限切れ4-5年後のコニカのフィルムを使ったことがありました。とても赤み(ピンク)の強い画像になりましたが、画像によってはかえってそれがトイアートっぽくなることだってあります。トイカメラだから期限切れのフイルムをつけてくれたと、ここは好意的に解釈しておきましょう。
なお、日本製のフィルムですと、期限が経過しても、直射日光のあたる所で保管しない限りは、2-3年は色再現に問題はありません。ある有名な写真家が次のように言っておりました。「フィルムだって、腐りかけ寸前が一番美味しいんだ」含蓄のある言葉です。
(6) 旭岳
さすが晴天下ですと、空の青さが強く出るようで、赤みは抑えられました。
いずれにしても、画角の広さや軽量小型から街角スナップや風景にも使えそうなトイカメラです。ただ、プラスチックボディで裏蓋がぶわぶわしていて、光線漏れを起こすのではないかと心配しましたが、それもないようですので一安心。しかし裏蓋を開けるためのロックが小さくて、爪でひっかえ手もなかなか開きません。カッターの刃先を差し込んでやっと開きました。手数のかかるトイカメラです。次は、モノクロフィルムや、ネガカラーを裏返しに詰め込んで(濃いセピアカラーになる)撮ってみたいと思います。機会があれば画像を紹介します。
(1) レンズ 焦点距離22mmのプラスチックレンズ1枚
(2) 絞り F11固定
(3) シャッタースピード 1/125固定
(4) サイズ W100×H58×D26mm 75g
(5) 最短撮影距離 1.5m
36枚撮りフィルムを詰めてもかなり軽く、胸ポケットに入れても存在感すら感じません。ただスリムと言っても普通のコンデジの倍くらいの幅があります。フィルムのパトローネ(フィルムを巻き込んでいる筒状の缶容器のこと)の幅が決まっているので、これ以上スリムに出来ないためです。艶消しプラスチックボディのために、手触りがとてもよく感じられます。それに黒地の中に赤い縁取りがとても可愛く見えます。
(カメラと一緒に送られてきたフィルムは、made in EU製のソラリス200)
では早速その写り具合を見ていきましょう。26-27日のツアーで最初の撮影地が、三笠の奔別炭鉱跡地でした。撮影したフィルムは2本とも同じDPE店で現像、CDへの取り込みをしてもらいました。写した画像をCDから、さらにPCに取り込みました。以下に掲げる画像には、一切ソフトによる色調整はしておりません。撮ったそのままをアップしております。
(1) 三笠奔別炭鉱跡地のホッパー(集炭所)
上段は、最初のカットです。四隅が露光不足になるのは、プラスチックレンズ1枚ののためで、これこそがトイカメラの本領発揮と言えます。色の再現も綺麗で早朝の雰囲気が伝わってきています。下段の画像は、上段の一枚目のカットの中央上段部分を拡大したものです。約20倍に拡大した画像ですが、シャープネスもそれほど損なわれておりません。
(2) 立坑櫓をあえて逆光で
かなり厳しい条件ですが、それなりの写りと言えます。一枚レンズで絞りがないために、普通のレンズですと出る円形(絞りの形)のハレーションが見られません。
(3) 十勝岳温泉凌雲閣の駐車場から
下段の画像では、あえてど真ん中に太陽を入れてみました。派手にハレーションが出ています。
(4) 美瑛白金温泉地区の青い池
見事に青い池が再現されています。デジタルカメラで撮影した画像と比較しても何ら遜色はありません。よく注意してみると、画面中央部の上あたりがぼやけて見えます。この原因は、ポケットに出し入れしている間に、むき出しのレンズに指が触れたためなんです。後で気が付いてレンズクリーナーで指紋をふき取りましたが、フィルムの半分近くは、指紋付き画像になってしまいました。
なお、ここまでの画像は、富士フィルム「プレミアム400」です。
(5) 美瑛の丘・四季彩の丘
2枚の画像はいずれも赤み(マゼンタ)が強く出ています。これはカメラのレンズの問題ではなく、フィルムの特性かもしれません。(5)以下はEU製のソラリスを使っています。フィルムの空箱を確認すると、「Develop before,08 2011」とありました。ほぼ1年ほど賞味期限切れのフィルムだったのです。通常期限切れのフィルムを使うとマゼンタ色が強めに出ます。過去に期限切れ4-5年後のコニカのフィルムを使ったことがありました。とても赤み(ピンク)の強い画像になりましたが、画像によってはかえってそれがトイアートっぽくなることだってあります。トイカメラだから期限切れのフイルムをつけてくれたと、ここは好意的に解釈しておきましょう。
なお、日本製のフィルムですと、期限が経過しても、直射日光のあたる所で保管しない限りは、2-3年は色再現に問題はありません。ある有名な写真家が次のように言っておりました。「フィルムだって、腐りかけ寸前が一番美味しいんだ」含蓄のある言葉です。
(6) 旭岳
さすが晴天下ですと、空の青さが強く出るようで、赤みは抑えられました。
いずれにしても、画角の広さや軽量小型から街角スナップや風景にも使えそうなトイカメラです。ただ、プラスチックボディで裏蓋がぶわぶわしていて、光線漏れを起こすのではないかと心配しましたが、それもないようですので一安心。しかし裏蓋を開けるためのロックが小さくて、爪でひっかえ手もなかなか開きません。カッターの刃先を差し込んでやっと開きました。手数のかかるトイカメラです。次は、モノクロフィルムや、ネガカラーを裏返しに詰め込んで(濃いセピアカラーになる)撮ってみたいと思います。機会があれば画像を紹介します。