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Channel: 紅露の写真日誌…北の大地・夢空間
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小樽能楽堂でひょっとこ踊りを見る

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過日Twitterで小樽観光協会のTweetを見ておりましたら、小樽能楽堂で「宝来ひょっとこ踊りの発表会」がある旨の記事がありました。毎年8月の上旬に発表会があるようです。ひょっとこ踊りは、流派が違うかもしれませんが、9月の初旬にパフォーマーの祭典でもある「サッポロ大ドンデン」でも何度か見かけています。そのユーモラスな所作を見ていると、つい、つい大笑いさせられてしまいます。そこで写友のY氏を誘って撮影に行ってきました。

ひょっとこは、口をすぼめて曲げたような表情の男性、あるいはその面のことを言います。語源はいろいろあるようですが、竹筒で竃の火を吹く所から来ているそうです。手拭いで頬被りをしている事が多く、女性の「おかめ」「おたふく」と対に扱われることもあります。ひょっとこは古来の田楽などで道化役としてしばしば登場します。面をつけ滑稽な踊りをすることは現代の各地の祭りでも見ることができます(ウィキペディアから)。今回の発表会でも、踊りの基本的な所作の解説がありました。いわゆる蟹股で、曲に合わせて腰を前後左右に振ります。また女性役のおかめについても解説がありました。目が小さく=人の欠点は見ない、鼻は低く=自慢しない、頬は大きく=心豊かに等々。午後1時過ぎに能楽堂に着いた時には開演直後でした。


(まずはおかめとひょっとこの掛け合い)


(腰を前後に振って…)


(おかめ、ひょっとこ意気投合)

数曲終わったところで、友情出演の太極拳の演舞がありました。太極拳にもいろいろ流派があるらしく、剣を構えた演舞や、扇子を構えた演舞なども披露されました。


(体の動きはゆったりしていますが、扇子の動きは素早い)


(能楽堂の2Fにも観客席があり、ホームの老人が見学していました)


(1Fの観客席には5-60席に空きがないほどの観客)


(中国の街角でよく見かける太極拳)

数組の太極拳や笹笛の演舞が終わると、氷川きよしの「ずんどこ節」に合わせて、ひょっと、こおかめたちが観客席に躍り込んできました。観客を巻き込んで踊りだします。


(突然観客席にひょっとこたちが現れ、驚く観客)


(知り合いを見つけたらしく話込むシーンも…)

最後の演目は一人二役を演じる舞で、この宝来ひょっとこ踊り保存会独自の演目だそうです。まずはひょっとこが踊りだします。見ている限りは…はてどうやって二役を演じるのかなと疑問に思っていました。突然背中を見せるとなんと、顔にはおかめの面が、手や体を上手に使って踊りだしました。つま先や指先を見ない限り、背中踊りだとはわかりません。


(まずは正面のひょっとこ踊りで…)


(曲の途中でくるりと背中を見せるとおかめが踊りだします…)


(最後は全員でご挨拶)

とにかく観客全員がひょっとこたちのコミカルな演技に大笑いの1時間半でした。屋外では小雨がぱらついていましたが、そんな空気を吹き飛ばす演技に観客席からも、やんやの拍手、喝采が沸き起こりました。

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