前回のブログでは、空知管内雨竜町の雨竜沼湿原ゲート及び道の駅の紹介で終りましたが、実はその帰り道に「浜益の千本なら」にも立ち寄っています。そこで今回は、秘境中の秘境である「雨竜沼湿原」と併せて紹介いたします。
ただ、雨竜沼湿原については、さすが、この歳では無理ですので、過去3回ほど私自身写友達と登山&写真撮影しておりますので、その当時の写真を紹介いたします。1回目は平成22年7月23日(2009年)、2回目は平成22年7月17日(2010年)、3回目は平成25年7月26日(2013年)です。いずれも60歳代後半でした。
☆雨竜沼湿原は…
雨竜沼湿原は標高850-900mにある、日本有数の高層湿原で、東西4km×南北2kmの約100haの広さです。そのなかに約700に及ぶ池糖と呼ばれる沼があります。中には浮島があったり、幅1mほどの木製の遊歩道を挟んで左右の沼の水面の高さが違うのです。右の池塘の水面が遊歩道ギリギリの高さにあるのに、左の池塘は、1mほど下がったところにあるという具合なのです。
パンフレットの一部を抜粋。ゲートパークからは、第1吊り橋、第2吊り橋と進み、第2吊り橋では、白竜の滝が望めます。
白竜の滝で写真撮影する写友たち。
白竜の滝。撮り終えたら吊り橋を渡り、険竜坂と呼ばれる勾配のきつい坂を登ります。両手で岩を掴みながら登るので、写真撮る余裕は全くありません。なので画像がない(笑)。
険竜坂を登り終えてほっと一息する小生です。汗だくです。
ややしばらく、なだらかな坂道を進むと標高850mの湿原の入り口に到着です。
やっと湿原テラスに着きました。ゲートパークからここまで約2時間(ゆっくり歩いて)ほどです。上の画像とは撮影日が違います。
湿原テラスの前を行く登山者たち。青空が見えるのは3回に1回くらいかも。しかも、山の天気は急変しやすく、たちまち霧に霞むことがあります。
遊歩道を進んで、南暑寒岳(1296m)に登る手前に、湿原全体を一望できる展望台があります。
湿原全体を見渡すとこんな感じです。中央最奥が、湿原入り口になります。
☆湿原内の動植物たちは…
なんといっても、ここにしかない「ウリュウコウホネ」でしょう。素人の私にはほかの地域のコウホネとの違いが判りませんが…
ミズバショウの葉が40~50cmにもなっている。
トンボが脱皮してエゾカンゾウの花に止まっている。羽がまだ乾ききっていない。
クモの糸に着いた水玉模様が美しい。まるで水玉アートです。
大きなハチが朝露を背負って、しがみついている。もう少し陽があがらないと飛べ.ないようだ。
チングルマの実(み)に着いた朝露が美しい。なお、花は白い額に黄色い蕊です。
ワタスゲが絡まったのかな?
なんという植物か不明ですが、葉の縁がノコギリの様で珍しい。
よく見かけますが、このピンクの花はわかりませんが、水滴が美しい。
☆ゲートパークの管理棟で購入した写真ハガキから…
1枚100円の写真ハガキを5枚購入しましたが、女性職員お勧めがこのハガキでした。
撮影は、もちろん雨竜在住の写真家岡本洋典氏です。ウリュウコウホネが見つけられませんが…、青い空と白い雲がとても美しいと思いました。
☆石狩市浜益地区の「千本なら」を見て(6月17日訪)…
浜益地区の海岸線を、小樽方向に南下すると、「千本なら」方向への道路標識があります。20分ほど車で小径をくねくねと登ると、ほぼ頂上近くに標識があります。ナラの木が千本もあるのかと、思いきや…、樹齢800年と推定されるナラの大木が2本ありました。しめ縄飾りが施されている。
道路わきの看板、一部剥げているのはご愛嬌か。海側斜面にナラの木があります。
右手の大木は、枝支えがされている。
左手の大木は、幹回りが4.8m。石狩市の広報によれば、枝が空に向かって伸びている姿が、千手観音に似ているので「千本ナラ」と呼ばれるようになったとか。
近づいてみると、なんと願い事を書き込んだしゃもじが差し込んである。
願掛けに来た人を救う→すくう→ご飯をすくう→すくうのはしゃもじ、となったらしい(石狩市の広報による)。
麓の温泉街の売店で、しゃもじが売られていているようだ。
中には外国人であろうか、横文字の願い事もありました。
☆なお、6月17日の秘境ツアーで、出発点の小樽市内(27°C予想 )と、空知管内(雨竜沼ゲート、寒くてブルブル震えるほど)との気温差が極端に大きく、すっかり風邪をひいてしまい、咳が2週間も止まらず、四苦八苦でした。医者の診断では、普通の風邪という事でしたが、ゴホ、ゴホが2週間も続くとは…