<ニセコ五色沼温泉 氷点下25度の超凍れる朝>
このところ異常気象が続いています。東北北陸地方で一晩に1m以上の積雪を記録したり、氷点下の日が何日も続いたりしています。北海道も同様に連日のように暴風雪や異常低温に見舞われたりしています。幸い小樽は道内でも比較的温暖で、最厳寒期でも氷点下7度を下回ることは滅多にありません。ところが今年は、氷点下10度を下回る日が何日かありました。と言うことで、今回は凍(しば)れる大地と称して、関連する北海道らしい画像を選んでみました。
小樽運河沿いの旧大同倉庫の壁面にできたツララ、というよりは氷塊ですね。ツララは寒いだけでは成長しません。日中の気温がプラスで、夜間冷え込むとどんどん成長していきます。
小樽運河1本海側の道路(小樽港縦貫線)から見ると、ご覧の通りのすごいツララ群。画面右端は「小樽運河食堂」です。歩道を通行するのに危険じゃないかって?そうです。なのでここの歩道は通行禁止なのです。というより除雪してないので通れません。歩いている黒っぽい男性がいますが、本来はこちら側(写真を撮っている側)を歩くんですが…
小樽市内色内町の某アパートの1Fに放置された自転車。本体が見えないほど氷漬けになっています。
春先になると、こんなかわいいツララができます。まるでラインダンスをしているように見えます。なぜこういうふうになるのか不思議ですが、日中雪が解けて川にしずくが落ちます。ところが夜間になると冷え込んでツララになります。ツララの先端が川面に洗われて、凍ると底が平らになるからなんです。この繰り返しがやがて、このような氷になるんです。
夕張市滝上公園を流れる川も、真冬にはごらんのようになります。
上の川の支流上部では、底の平べったいツララがあちこちにできています。
通称「きのこ氷」と呼ばれています。十勝管内上士幌町の糠平湖で見られる現象です。糠平湖は人造湖で冬期間全面結氷しますが、発電のために放水を続けます。その結果、結氷した湖面の水位が下がり、やがて湖底に埋もれた立木にぶつかります。その時に氷の一部が割れて、折れた樹木の頂部に画像のような氷が残るわけです。雪と氷に覆われた湖面のあちこちにきのこ氷が顔を出しています。
早朝の防潮堤です。画面左は石狩港で、風がサラサラの雪を伴って防潮堤を超えて海に吹き付けています。
その1時間後ほどに撮った石狩漁港の風景。漁港はほとんど結氷して波打ち際がわずかに割れて、ハス氷となっています。
釧路管内の鶴居村や阿寒の丹頂観察センターでは冬期間、丹頂鶴の優雅な姿が見ることができます。鶴の吐く息が白くなるのは氷点下15~20度以下の時です。
丹頂鶴観察センターでは、一日に一度給餌を行っています。生きた魚をばらまいていますが、それを狙ってカラスやオジロワシはもちろん、キツネがくることもあります。画像は近所のネコがえさを横取りして、悠々と自宅に戻るところです。
嗤うキタキツネ!解説不要かも。春先、美瑛町の青い池駐車場付近で見かけました。
有名な美瑛町の「青い池」です。初冬の頃、池面に雪が積もり、日中陽が出て寒さが緩むと、不思議な光景に出会えます。一面模様が入りました。さらに時間がたつと元の青い池となります。
最初は所々に、このような模様が出てやがて、上の画像のように全体がひび割れ模様になっていきます。自然って、不思議。
バブルをつかむ手のようにも見えます。屈斜路湖の和琴半島の遊歩道脇の湖面には、不思議な模様がたくさんあります。湖面は折からの寒気で氷が張った状態ですが、湖底からは気泡がぽこぽこわき出して、やがて冷やされて画像のような模様になります。
これなぞは、まるで握手をしている様にも見えます。
「群来(くき)」という言葉、聞いたことがありませんか?メスニシンが産卵準備のために海岸の浅瀬に来ると、それをめがけてオスニシンがやって来ます、オスニシンが放った精子で、海は一面乳青色になります。それを、群来と言います。ニシン豊漁の前兆です。小樽海岸でも数年に一度群来が見られます。 ニシン漁をテーにした歌に、北原ミレイが歌う「石狩晩夏」が有名ですが、この辺り(もう少し右)の浜を歌っています。