<朝日に黄金色に輝くジュエリーアイス 豊頃町大津海岸にて>
ここ最近テレビや新聞で盛んに取り上げられているジュエリーアイス。氷の宝石ですが、十勝川で出来た氷塊(これが海に流れ出ると、流氷と呼ばれる)が河口付近で壊れ、さらに荒波でもまれ、氷同士がぶつかり合って、やがて砂浜に打ち上げられます。砂浜に打ち上げられた時には、不思議なオブジェに替わってます。それに朝日が当たると、まさにダイヤモンドのような輝きを発します。これがジュエリーアイスと呼ばれるようになりました。
今や豊頃町の大津海岸には、大勢のカメラマンが押し寄せてきます。中にはツアーバスで来る方もおられ、朝夕大勢のにわかカメラマンで賑わいます。ジュエリーアイスの発生のメカニズムは分かりませんが、マイナス20度を下回るような厳寒の地で花咲くダイヤモンドです。
1月22日、午前1時頃自宅を出て高速で帯広に向かいます。池田で降りて、国道を豊頃町、大津海岸に向かえば、日の出前には十分到着できます。 ですがナビに頼りすぎて、池田を通過、さらに次のインター本別をも通過、なんと高速道を下車したのは、もはや北見に近い足寄町でした。さらに豊頃に入って、大津海岸の場所が不明、あちこち探し回って、現地に着いたのが、7時半頃。すでに日の出から1時間も経過していました。事前にルート、撮影場所の調査が出来てなかったツケが…
海岸に向かおうと進むと、撮影を終わった方々が引き返してくる…これから海岸に向かう方もいるし…
砂浜に出ると、海面からものすごいケアラシが出ている。
浜辺にはまだまだ大勢のカメラマンがいるので、ほっと一安心。
まずは砂浜に打ち上げられた氷の内、形の良さそうなのを選んで、パシャリ。
近くにカップルがいる。カップルを絡めて数カット、パシャリ。
ボディキャップレンズ(超ワイドレンズ)を使って数カット。ダイヤモンドらしくなってきました。
砂浜に打ち上げられた氷は、ご覧の通り、砂まみれで、決して美しいとは言えませんが、これを太陽にかざすと、一転、ダイヤのような輝きになるから不思議。
なぜこのような円形の穴が出来るのか、不思議です。打ち上げられた氷のどれを見ても、大小様々な丸い穴が空いています。
夢中で撮影しているときがつきませんでしたが、ほっと一息つくと、顔がやけにひりひりする。相当気温が低いと思われる(後刻、売店の方に聞くと、今日はマイナス19度だよと)。波打ち際の砂が、波が来るところは普通の砂ですが、もう少し陸側は、打ち寄せた波が凍っている。画面中央の帯状の砂は、凍っているんです。塩分を含んだ砂が凍っているのは初めて見ました。
砂浜に打ち上げられ、砂まみれの氷は、ご覧の通り、とてもジュエリーとは呼べない。
ところが朝日に当たると、透明な部分が宝石の輝きに一変する。イカの頭にも似ている。
様々な氷のオブジェ。どれ一つ同じものがない。羽を広げた鳥にも…いや、エイに似ているかな。
動物の形をした氷が積み重なって…不思議なオブジェに変身。
駐車場の向かいの空き地にはテント張りの売店があって、温かい飲み物やお菓子類が売られている。
小豆ミルク1杯300円、冷えた体には良く効く。
高速道への戻り道、十勝川沿いの河川敷で見かけた、ダイヤモンドダストらしき現象。バックが日陰で黒いと、もっとキラキラが目立つんですが、凍死する前に引き上げました(笑)。
このキラキラ光る浮遊物は、川沿いから道路側に流れ、瞬く間に消えてしまった。
☆1月26日NHKテレビの道内ニュース番組(PM6:10~「ほっと北海道」)でも、この豊頃町大津海岸が取り上げられました。この時は夕方の撮影らしく、ジュエリーアイスが青色に輝いておりました。