<全国初の公募でデザインを選定、2009年グッドデザイン大賞を受賞した岩見沢駅>
6月後半になってもすっきりしない天気が続きましたが、花だけは季節に合わせるかのように咲き誇っています。内地ではピークを過ぎたアジサイも、7月に入ってやっと色づき始めました。また我が家の小さな花壇でもアヤメやバラはすでに終り、アジサイの季節になりつつあります。以前から気になっていたのが、岩見沢のアヤメ祭りです。現役時代、何度か訪れたことがありました。確か7月の上旬でした。
Netで検索すると、岩見沢彩花祭りと名称が変わり、今年は7月4日(月曜)~10日(日曜)の7日間、岩見沢バラ園(岩見沢公園内)とあやめ公園の2カ所で開催されるとのこと。 我が家のアヤメは6月下旬には終わってしまいましたので…気になりましたが、7月7日(木曜)に行ってみました。まずはバラ園を訪れ、次いであやめ公園を、最後にJR岩見沢駅舎を撮るつもりです。
☆岩見沢バラ園
バラ園は岩見沢公園のなかにあって、やく4haの敷地に、色彩館(温室)、レストハウスなどの建物を備えてます。また広場は、メインガーデン、オールドローズの小路、ハマナスの丘など6つのゾーンに分かれています。
色彩館の入り口には橙(だいだい)がたわわに実った木がお出迎え。北海道にはミカン類はならないので珍しく、多くの人が触ったり、なぜたり。
館内は温室風になっていて南国の樹木や花が一杯。
真っ赤な南国の花に黄色い花が1個、ん?と思いきや別の木の花が落ちたものでした。
よく見かけるバラの蔓を這わせたゲートをくぐって…
ベンチのお年寄りは盛んにキレイキレイを連発、
何を覗いているのか気になります。
網に這わせた蔓バラの一種かな?
名札を見ると「レモン」とありました。レモンのように黄色いバラと言うことかな?
<岩見沢公園>
北海道グリーンランド(遊園地)を含め、バラ園、キャンプ場、パークゴルフ場、ふれあい小動物園、遊具等を備えた総合的な公園。広さ183haあって、東京ドーム球場(4.7ha)の40倍弱ある。
☆あやめ公園
小樽市内ではほぼアヤメは終わっていたので、もしかして終わっているかもと思っていました。駐車場の管理棟の方に聞くと、いまだ3分咲きとのこと。同じ道央圏にあっても地理的条件が違うと、開花時期にかなりの差が出るんですね。
アヤメの種類によって開花時期にばらつきが大きいようですが…広い公園内を見渡すと、確かに3分咲き程度、満開にはあと1週間ほどでしょうか。平日と言うこともあり来園者は少なく、時折高齢施設のワゴン車が、お年寄りを乗せて、ゆっくりと回っています。
密集して咲いてないので、センターフォーカスフィルターで、周辺をぼかしました。
さ~て、どのような写真が撮れたのでしょうか、
平成11年ころアヤメ祭りで来たときと変わらぬ風景。
奥の方に進むと、結構咲いてるアヤメが多いような気がしました。
公園の方側斜面は急な崖になっていて日陰です。日陰をバックにすると、アヤメが引き立ちます。
ん、ん?何で私の苗字がこんなところに…同姓のアヤメがあることにちょっぴり嬉しいような…
かつてアヤメ祭りには、この園内でいろんなイベントが行われていたようですが、彩花祭りに変わってからは、JR岩見沢駅近くの広場の場所を移し、土日を中心に各種イベントが行われるようです。ということで、JR岩見沢駅に行ってみることにします。
岩見沢駅は、函館本線と当駅を終点とする室蘭本線の交わる交通の要所です。かつて石炭産業が活性期にあったころは、空知管内で掘り出された石炭が、ここ岩見沢に集積し、ここから小樽港、室蘭港に向いました。 明治11年日本で3番目に開通した幌内鉄道が小樽(手宮)~岩見沢~三笠(幌内)を走る重要拠点でした。そんな駅舎も平成20年にレンガとレールを使ったモダンな駅舎に生まれ変わりました。
☆明治から使われたレールがいっぱい、ふんだんに使われたモダンな駅舎
標題の画像に見られるように、赤いレンガとレール、ガラスを多用したモダンな駅舎が売り物。駅舎の裏にはJRレールセンターがあって、ここで全道で使用されるレールが製造されている。
近代産業遺産に指定されている。内部には北海道最古のレール(明治9年、アメリカ製)が建築材として使われているという。もちろん現在も製造稼動中であり、普段は内部は公開されていない。
さて中央入口から駅舎の2Fに上がってみると、広いホールがあって、ベンチに市民や学生がそれぞれ思い思いに利用している。
さいど外側から窓を見ると、窓の枠組みはすべて使い古されたレール。そのレール1本1本に製造年月や番号等の文字が書き込まれている。
一方1Fの煉瓦部分に近づいてみると、文字が…「岩見沢レンガプロジェクト」に賛同された方の、出身地とネームが刻印されています。遊歩道の一部にも平仮名の名前が入ったものがあります。
駅舎の右手を見ると自転車を押した学生でしょうか、中に入って行きます。
歩道橋になっていて、線路の向こう側に自転車を押して渡れるのです。ここにもふんだんにレールとガラスが使われています。ちなみにこの歩道橋ができる前は、下のようになってました。
H11年6月撮影
駐輪場近くの壁には、レールを使ったリースも飾れています。
再び駅舎の2F改札口付近のホールから外を眺めると(午後3時過ぎ)…あれれ女子中学生かな、弁当を食べているよ。午後の斜光の中何とものどかな、微笑ましい光景に、なぜかホッとします。
もっと街中もウォッチングしたいのですが、早朝から家を出ましたので、かなり疲れました。夕日が輝く中帰路につきました。